【子供の矯正2】小児の矯正治療はいつまで通うのか?


【2017年6月26日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

 

今日は小児の矯正の経過をいつまで見るかというお話です。

 

もくじ
①いつまで通院しないといけないの?
②生え変わり、歯の萌出の時期は個人差があります。
③不正咬合の種類によっても変わります。
④大人の歯になってからの矯正は逆に12歳を過ぎてからです。

 

①いつまで通院しないといけないの?

子供の矯正治療でお母さんが気になる子との一つに「いつまで治療をするの?」ということがあります。

 

基本的には

乳歯の生え変わりが終わって、12歳臼歯が生えてきて噛みあうのを確認するまで

というのが一つのポイントになります。早い時点で歯並びが改善してもそこまでは経過を見る必要があります。あくまで矯正をしたこと、矯正治療後に生え変わる歯が問題ない位置に生えてくるかは別問題ということです。もちろん正しい位置に生えるようにコントロールすることは難しいです。ただし生えてきている最中であれば動かしやすいので、それ以外の歯が問題のない位置にあるのであれば、1~2本の歯を動かすのは簡単に済むことが多いです。

 

 

②生え変わり、歯の萌出の時期は個人差があります。

ただ実際は12歳臼歯が12歳ピッタリに生えてくるわけではなく、プラスマイナス1歳ぐらいの幅があります。6歳臼歯もみんな6歳ピッタリに生えないように個人差があります。また乳歯の生え変わりも小学校4年生ぐらいで終わる子供もいれば中学生になってもまだ乳歯がある子供がいます。

12歳臼歯がしっかり噛み合うというのは、年齢ではかなり幅があると考えてください。

 

しかし中学校になると部活やテスト等で通院が難しくなります。医学的には「12歳臼歯が噛み合うまで」ですが、実際は「小学校の間にある程度終わらせる」のが現実的な目標になります。中学校に入ってからは積極的な治療が継続されるのは避けて、もしまだ12歳臼歯が生えていなかったり乳歯の生え変わりが終わってなければ来れるときに経過を見て確認するというのが当院では多くの子供の流れです。

 

部活等で忙しければ休みの時などやテスト終わりとかできてもらうような形です。その際に新しい問題が発生すると治療のために通えればしますし、そうでなければ様子を見る場合もあります。通院できないのに治療を始めても中途半端になるので意味がありません。

 

 

③不正咬合の種類によっても変わります。

またかみ合わせによっては時期が変わります。

 

ひとつは

上顎前突・出っ歯の場合は顎の関節が完成する15歳前後

まで経過を見る必要はあります。特に上の歯が出ているのではなく、下の顎が後ろに下がっていることで相対的に上の歯が出ている場合は顎の関節の位置が決まってくるまではいい位置にも動きますが悪い方にも動きます。なので中学生の間も治療というか経過を見る必要はあります。

 

ただしこの頃は先ほども話しましたがお子さんが忙しい時期なので、この時期に積極的に治療するというのは得策ではありません。ある程度積極的な治療は終わって、通院できるときに来てもらって経過を見る必要があります。

下顎が前方に出た正しい位置 下顎が後ろに下がった間違った位置

 

もう一つは

反対咬合・受け口は身長が止まるまで

になります。反対咬合・受け口は10歳前後での前方への成長が終わる上の顎の骨と、身長が伸びる思春期の時期に成長する下顎の成長の時期のずれが最大の問題です。なので身長が止まるまで女子は18歳くらい、男子は20くらいまで経過をを見る必要があります。この場合ももこういった身長が伸びる時期は積極的な治療をする時期ではなく経過を見るということです。

 

上の顎と下の顎の成長の違い

 

ただし同じように身長がぐんぐん伸びて下の顎が前方に出る時期に治療をするのはいい時期ではありません。この時期はできれば治療の介入は最小限にしたいところです。反対咬合の場合は中学生の身長が伸びる時期に一番動きがあるので部活などで大変ではありますがある程度通院してもらわないといけないと思います。

 

 

④大人の歯になってからの矯正は逆に12歳を過ぎてからです。

逆に成長が終わってから、抜歯や外科処置を行う成人の矯正治療は、永久歯に生え変わった中学生からになります。反対咬合の場合は身長が止まってから、上顎前突の場合も15歳以降にするということになります。

 

治療期間だけで考えると、成長途中に行う小児の矯正治療は積極的な治療をずっとするということではないですが成長が終わるまで経過を見ないといけません。一方で成長が終わった中学生以降の矯正治療はもうそこからの変化がないのでその時の状態でどういった治療をするかになります。ただしもう成長の力を利用できないのでスペースが足りなければ抜歯をしないといけないとかそういった問題も出てきます。

 

 

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ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。

6~7歳の前歯のガタガタ(叢生)は床矯正

ただ歯科クリニックは床矯正研究会の会員です。

 


SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。

SH療法~中学生と高校生と成人の萎縮した顎を元に戻す

「SH療法」HPのSH療法を受けられる歯科医院にただ歯科クリニックも掲載されています。

 


お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。

子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?

 

 

注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

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*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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