【床矯正治療2】取り外しの装置で歯を並べる床矯正装置のひとつ「閉鎖床」


【2017年11月7日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日は床矯正の装置の一つである閉鎖床についてのお話です。

 

もくじ
①閉鎖床って何?
②閉鎖床のいいところ
③犬歯がもうすぐ生えてくると閉鎖床は使えなくなる!?
④歯が動くスピードはゆっくり少しずつ
⑤スペースはできるだけ早く作りましょう
⑥矯正が終わった後の保定装置としても使います。

 

①閉鎖床って何?

床矯正(しょうきょうせい)とは当院では小学生の低学年を中心に、取り外しのできる矯正装置を毎日14時間以上入れることで歯が並ぶスペースを作っていきます。取り外しができるので固定のワイヤーの矯正治療と違い、矯正治療をしていても食事も普通に食べれたり、学校生活の負担も少なくできます。

ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。

 

スペースがなくて歯並びがガタガタになった時、まずは顎を広げて歯が並ぶスペースを作ります。スペースができたら歯が勝手に並ぶという事ではなく、その後に歯を並べていかないといけません。

そのための方法の一つが閉鎖床です。

 

床矯正閉鎖床

 

このような床矯正の装置のひとつの種類なのですが、床矯正のようなネジをついていません。前後のワイヤーで前歯を押し込みその中で並べていきます。

 

もう一つの方法は一般的な歯に金具(ブラケット)をつけて固定の装置で並べる方法です。

 

一般的なワイヤー矯正

 

取り外しで歯を並べるのか?固定の装置で並べるのか?という元々も違うのでかなり違いはあるのですがどこがちがうのでしょうか?

 

②閉鎖床のいいところ

閉鎖床のいいところは歯を並べるときに固定の金具(ブラケット)を使わないので、痛みが少なく歯を動かすことができます。また取り外しの装置で装着時間は床矯正と同じ毎日14時間以上ですので、お子さんが学校に装置を持って行ったりする必要がないので負担が少なくなります。

 

また、ただ歯科クリニックでは固定の金具(ブラケット)の場合片側71,500円(税込み)になりますが、閉鎖床の場合片側39,600円(税込み)になります。費用的な負担も少なく済みます。

 

③犬歯がもうすぐ生えてくると閉鎖床は使えなくなる!?

しかし閉鎖床はな装置ではありません。閉鎖症が動かすことができるのは前歯4本です。

正しくは犬歯が生えてくる9~10歳前後までに前4本が並ぶスペースを作り、それまでに前歯を並べる流れで使う装置です。閉鎖床で前歯4本を並べている途中に犬歯が生えて来ると、まだ前歯4本は正しい位置にないので犬歯も後で動かさなくないといけなくなります。しかし閉鎖床には犬歯は動かすことはできません。

 

 

床矯正閉鎖床前歯4本を並べる

写真を見てもらうと後ろのワイヤーが前歯4本にしか当たっていないのがわかります。あくまでもこの前歯4本を犬歯が生えてくるまでに動かすのが閉鎖床の役割です。

 

 

 

 

④歯が動くスピードはゆっくり少しずつ

また閉鎖床は固定の24時間入れている装置でもないですし、後ろから押すワイヤーの力もそこまで強くはありません。ゆっくり少しづつ歯を動かします。そういったことから、固定の金具(ブラケット)で動かすよりも痛みは出にくくなります。

 

9~10歳の犬歯が生えるまでに前歯4本を並べたいので、もう犬歯の乳歯がグラグラしてきたりしする頃では遅いです。前歯4本を動かしている途中に犬歯が生えてきてしまうので、結局は閉鎖症だけで並べられなくなります。

犬歯の生え変わりまでに1年弱は余裕がないと入れられない装置になります。

 

逆に言うともう犬歯が生えてきた、もうすぐ犬歯の生え変わりが始まるといった場合には固定のワイヤーで歯を並べたほうが確実です。前歯も閉鎖床より早く動かせますし犬歯が動かしている途中に間違った位置に生えてしまっても並べることができます。

 

また閉鎖床のワイヤーはそれほど強い力がかからないのでかなりの角度で歯が回転していたり、歯軸、歯を正面から見たときに斜めに傾いているような場合はワイヤー固定で並べないと難しいです。

 

⑤スペースはできるだけ早く作りましょう

そうなる歯を並べるのはいきなり並べるのではなく、スペースを作ってからではないと歯を並べられません。閉鎖床も入れられません。9~10歳の犬歯の生え変わりまでにスペースを作って並べるというのであれば6~7歳の永久歯の前歯が出てきた時にスペースが足りなければ、すぐに作っていかなければいけません。

 

前歯4本が生えれば7歳ぐらいでも8歳でも9歳でもその4本の歯の動きは変わりません。歯の動きがないからと8歳前後ぐらいまで「自然に治るかな?」と待っていると、犬歯が生えてくるまでに時間がないのでスペースを作るだけで精一杯で閉鎖症を使うのは無理だと思います。

 

閉鎖症は万能でいつでもどんなケースでも歯を並べられる装置ではありません。閉鎖床で最後歯を並べられるということは、早く矯正治療を始めて早くスペースを作った子供たちが選択できる装置です。

 

ワイヤーでも並べるのは可能ですが、まず費用が変わります。また固定の装置なので24時間歯に装置がついています。学校でも装置がついているので子供の負担も大きくなります。ただし時間がなければこちらを選択せざるを得ないのでまずスタートの時期を適切にすることが大事です。

 

⑥矯正が終わった後の保定装置としても使います。

床矯正だけでなく成人の矯正でも歯を並べた後の保定の装置として閉鎖床を使うこともあります。保定として使う場合は毎日寝るときのみに装着するぐらいで大丈夫です。取り外しの保定装置なので日中は何もつけていないことになります。

 

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ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。

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注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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