【虫歯予防4】シーラントって意味があるの?


【2017年11月20日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日はシーラントについてのお話です。

 

もくじ
①シーラントって何?
②シーラントをすると虫歯にならないの?
③そもそも虫歯予防の基本的な考え方。
④大事なことはシーラントをする・しないではなくて・・・

 

①シーラントって何?

シーラントというのは生えたての乳歯や永久歯などの噛む面の溝が深いところがあります。そこに食べ物が挟まってしまうと歯ブラシが届かなくて虫歯になってしまうことがあります。

生えたての歯のみぞ 深い溝に汚れがたまる深い溝に虫歯 

シーラントそういった溝を、埋めてしまうことを削らないで埋めてしまうことをシーラントといいます。虫歯を削って埋めることを充填といいますが、シーラントの場合は削らないで埋めるので予防充填とも言います。

まだ虫歯になっていないところを予防的に埋めるのですが、突然埋めるといわれると虫歯になったのか?とかびっくりしたりするお母さんもいます。シーラントは虫歯になっていない歯にするものです。

 

 

 

 

②シーラントをすると虫歯にならないの?

よく「シーラントをすると虫歯にならないんですか?」と聞かれます。

逆に「シーラントをしたのに虫歯になった」という話も聞きます。

 

シーラントは咬合面と呼ばれる噛む面の溝深いところにします。虫歯になりやすい歯と歯の間にはシーラントはできませんし、歯と歯の間の虫歯を予防する力はシーラントにはありません。

また歯の表面に削らないで接着するシーラントはとてもはがれやすいです。溝がそこまで深くなく接着が難しい子供やかみ合わせが強い子供の場合結構頻繁に外れることもあります。そういったはがれたところから虫歯になったりすることもあります。

 

正しい虫歯予防を知りましょう

 

あくまでシーラントをしたら絶対に虫歯にならないというものではありません。なので「シーラントをしたのに虫歯になった」といってもシーラントが必ず悪いわけではありません。

 

③そもそも虫歯予防の基本的な考え方。

先ほどのような勘違いが起こってしまうのはそもそも虫歯予防に対する理解が不足しているために起こってしまいます。

予防というのは「これから起こるかもしれないこと」に対してすることです。虫歯の予防とは虫歯になるかもしれないのでならないようにすることです。

 

単純に何年か後に

①シーラントをしても・しなくてもどのみち虫歯にならないリスクの低い子

②シーラントをしても虫歯になるリスクの高い子

③シーラントをしないと虫歯になったかもしれない歯がシーラントをすることで虫歯にならなかった子

というお子さんがいます。

 

絶対、すべてのお子さんがシーラントをしないといけないかといったらそうではありません。

虫歯ができた、病気が起こってからするのは治療でまだ起こっていない状態の病気のリスクを下げるのが予防です。シーラントをしたのに虫歯になったのではなく、そもそも虫歯になるリスクの管理ができていないだけです。シーラントの役割は②の人のためにあるものではなく、③の人のためにあるものです。

 

虫歯予防の基本的な考え方

 

④大事なことはシーラントをする・しないではなくて・・・

よくお母さんが悩まれる「シーラントをする・しない」もそうですし、「フッ素を塗る・塗らない」もそうです。あくまで大事なことは子供に虫歯の歯を作らないことです。

シーラントもフッ素もキシリトールもリスクの軽減にはなりますが、それだけで虫歯にならないわけではありません。

 

虫歯にならないためには
歯ブラシと
砂糖の摂取をどれだけ抑えられるか
間食などをしない

こういったことが大事になります。

 

甘いものの摂取を抑えましょう

 

むし歯そのものは砂糖を食べた虫歯菌が出す酸が歯を溶かします。砂糖・甘い物を食べなければ歯は溶けませんし虫歯にはなりません。また間食が多いのも歯そのものを弱くして虫歯になりやすい環境になります。

ただしそれが一人一人完璧にできない中で、ちょっと甘いものを食べさせないようにするとか、ちょっと減らすとか、そういったことが大事になります。

シーラントもフッ素もキシリトールもそういった中での手助けの一つです。

 

「○○すれば虫歯にならない」

というとすぐに飛びついてしまいがちですが、歯ブラシもしなくてもいい、甘いものをたくさん食べてもいいということにはならないし、まずはそこをしっかりやることが大事です。

 

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