【子供の矯正17】このくらいの前歯のガタガタそのままにしますか?


【2017年12月18日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日は子供の矯正をする上での大事なことです。

 

もくじ
①そこまできれいにならなくても・・ある程度で・・・。
②ひとつ知っておかないといけないのは歯は動くという事です。
③もう一度矯正の原理を考えましょう。
④ある程度前歯が並んだからいいですというのは・・・?
⑤成長途中に矯正治療をていることは大人の歯になってからの矯正と違うことを知りましょう

 

①そこまできれいにならなくても・・ある程度なおったら・・・。

結構無料相談などで困るのが

「そこまできれいにならなくても・・・」

「ある程度よくなれば・・・」

あとはある程度治療が進むと

「このくらいでもう・・・」

というお母さん。

 

歯並びは見た目の問題なので、これでいいと言われればそれまでですし、逆にどこまでも必ず要望に沿えるかというとできないこともあるわけです。

 

軽度の前歯のがたがt(叢生)

例えばこのくらいのガタガタ。気にならないからそのままでいいですか?

 

 

 

 

②ひとつ知っておかないといけないのは歯は動くという事です。

歯根膜は歯と骨のクッション

 

歯はレントゲンで見たら骨に刺さっているように見えます。しかし実際は歯というのは骨にそのまま刺さっているわけではなく、「歯根膜」と呼ばれる薄いクッションのようなものを歯と骨の間に入れています。

 

それが入ることで噛んだりしたときクッションの役割をして、また硬いものを噛むときややわらかいものを噛むときに噛み方を変えたりします。

 

矯正治療というのは骨の中を歯が動くのではなく実際はこの「歯根膜」に力をかけて骨の添加と吸収を行っていくなかで歯が動きます。そしてこの歯根膜があるので、動き方の大小はあれど歯は動きます。そして矯正じゃなくても何らかの力が加われば歯は動きます。

 

 

③もう一度矯正の原理を考えましょう。

矯正治療は歯と歯の引っ張り合いです。

矯正は歯と歯の綱引き

大きい歯と小さい歯が引っ張り合えば

大きい歯は少し動いて

小さい歯は多く動きます。

 

きれいに並んだ歯が13本あって

1本だけ位置が悪ければ

13対1で綱引きをします。

 

悪い位置にある歯がほとんどなのに引っ張り合ってもすぐにいい位置に動いてはいきません。

 

 

④ある程度前歯が並んだからいいですというのは・・・?

前歯4本が生えたらそこに固定されたわけではありません。

特に成長途中の子供の場合、何らかの原因があって歯並びが悪くなったのであれば、その原因が改善されてなければまた生えてくる歯が影響を受けることがあります。

 

6~9歳で生えてくる前歯より、9歳以降に生えてくる歯の方が大きい歯です。

成人のパノラマレントゲン12歳以降に生える12歳臼歯と親知らずはもっと大きな歯です。

 

例えば12歳臼歯が生えるまでの歯並びが問題がなくても、12歳臼歯と親知らずが変な位置に生えてしまい、悪い力が加わったら前歯も影響を受けます。

 

「前歯だけ並んだらいいです」というのは見た目だけで矯正を考えるとそうですが、そのあと生え変わりがある奥歯での問題があれば前歯も影響を受けてしまう場合があります。前歯がきれいに並んだからこそそのあとの奥歯の生え変わりで起こった問題を早いうちに解決しないといけません。

 

前後的な骨格の成長はよりシビアです。

特に反対咬合・受け口の場合は下顎の骨が第二次成長期の身長が伸びる時期に一緒に前方に成長します。6~7歳ぐらいで前歯の位置関係だけ改善したのを良しとしてしまい、骨格的な改善までしない場合多くの場合は高学年の身長が伸びる時期にまた下の顎が前方に成長してきます。その時期になってからまた上の顎を前方に成長させたり、下の顎の成長を止めるのは難しくなります。

 

特に前後的な問題は一回よくなると「もう大丈夫」というお母さんが結構出てきます。あくまで骨格的な問題は今ではなく大人になったときの子供たちに対してどうかです。

 

⑤成長途中に矯正治療をていることは大人の歯になってからの矯正と違うことを知りましょう

まずはご相談くださいあくまで成長途中に行う子供の矯正は、成長が終わるまでは経過を見るのが基本です。

 

何らかの理由で正しい成長ができなかったために、歯並びに問題があったお子さんは、その原因がなくなっていなければその後の成長も正しく成長する可能性は低くなります。

 

この期間で終わらせるというのであれば、成長が全部終わってから、全部大人の歯になってから矯正するという方がはっきりします。ただしその場合はスペースの問題があれば永久歯の抜歯が必要になりますし、前後的な問題であれば抜歯でも改善が難しければ外科的な処置が必要になります。

 

まずはご相談ください。

矯正の無料相談を行っています。(要予約)

無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。

メール予約:こちらをクリックしてください

お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での問い合わせにはお答えしかねます。

無断でのキャンセル・何回も予約を変更するなどがあった場合お断りすることがあります。

 


ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。

6~7歳の前歯のガタガタ(叢生)は床矯正

ただ歯科クリニックは一般法人社団 日本床矯正研究会の会員です。

 


注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




前へ:
次へ:

  • このエントリーをはてなブックマークに追加



カテゴリ【子供の矯正治療を始めるタイミングについて】の関連記事


Blogメニュー


アーカイブ

▶Blogトップへ戻る