【SH療法6】ゆっくり機能に合わせて歯が移動するSH療法


【2018年2月8日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

今日は矯正治療の治療期間に対する考え方です。

 

もくじ
①矯正治療の治療期間の考え方
②成長している時期かどうか?
③矯正治療の目的は何ですか?
④きれいに並んだ歯が、しっかり使える歯か?というと必ずしも同じではありません。
⑤きれいな歯並びではなく、機能にあったかみ合わせ・歯並びとは?

 

①矯正治療の治療期間短い方がいいですか?長い方がいいですか?

矯正治療の治療期間を長い方がいいか?短い方がいいか?と聞いたらほとんどの人は短い方と答えるでしょう。できるだけ早く終わって通院期間が短い方がいいですから。

でもどういった時期に行うのかで期間が変わったり、審美を最優先にするのか?機能を最優先にするのかで治療の期間は大きく変わります。

 

②成長している時期かどうか?

まず成長している子供と、成長が終わった大人、厳密には乳歯が全部抜けて全部大人の歯になった中学生以降では治療期間の考えは全く変わるものだと思います。

 

 

成長途中の子供の矯正治療は「今ある問題の改善」であって、それが今後の正しい成長を保証するものではありません。今生えてきている永久歯がいったんきれいに並んでも、次に生えてくる歯が正しい位置に生えてくるというわけではありません。仮にそういったことが成立するのであれば、今ある歯並びの問題も何らかの原因があって歯並びが悪くなったのではなくたまたま偶然に起こったケースだけです。そうでなければ成長が終わるまでつまりどの時期で初めても乳歯が全部永久歯に生え変わっていくまでは経過を見る必要があります。

 

逆にもう全部大人の歯になってからの中学生以降の矯正はそういった成長による変化はないので今の状態をどう治療するかという話になります。

 

 

つまり成長期の治療は生え変わりの経過を見るので長くなるし、成長が終わってからの治療は今の治療をどのくらいで治せるのか?ということなのでその状態によって変わりますが今後の経過を見ることはありません。

治療期間が長い。短いというよりこの二つの考え方の違いを理解することが大事です。

 

③矯正治療の目的は何ですか?

SH療法例えば当院で行っているSH療法は、審美が目的の矯正ではなく機能が目的の矯正です。装置そのものが行うのは「狭窄した歯列・萎縮した顎を正常に戻すこと」であってその結果の一つとして歯並びも動いてきます。

 

SH療法の面白いところは装置の装着時間よりも外している時間が長いことです。力を加えている時間よりも加えていない時間が長いことです。装置を入れているときだけでなく、外しているときに自分自身でちょうどいいところに歯を移動をさせていくといったことでその人の機能にあった歯並びになっていきます。

 

元々噛んでいない人は動きが悪いし、逆によく噛んでいる人は動きがよかったりします。

 

④きれいに並んだ歯が、しっかり使える歯か?というと必ずしも同じではありません。

SH療法「いかに早くきれいに並べるか?」といったことも大事ですが、きれいに並んでいる歯をいかに使うかどうかはまた別の話です。噛めないといった場合に、噛んだ時にあたっていない歯を当てたからと言って噛めるようになるとは限りません。よく一般歯科では口の中にかみを入れてかみ合わせを調べますが、当たっている点が付いていても噛めないという人はたくさんいます。

 

審美的にきれいに並んだ歯が噛めないということではなく、必ずしもきれいに並んだところがその人の一番噛みやすい機能に合ったかみ合わせでないことがあるということです。仮にその位置が本人の機能に合っているのならばあと戻りつまり治療後動く可能性もないわけです。

 

⑤きれいな歯並びではなく、機能にあったかみ合わせ・歯並びとは?

では「その人の機能に合ったかみ合わせ・歯並び」というのを考えると、SH療法ではその人の機能によって、そんなに悪くない人もいればすごい悪い人もいるし、すごい悪い人でも短期間で改善していく人もいれば時間がかかる人もいます。

 

もちろん審美的な歯並びがきれいになることを最優先にしているわけではないのでそういった矯正治療よりはある程度順調に治療が進んでいても期間がかかります。それは時間をかけてその人に合わせた歯列であり歯並びにしているからです。

 

この期間までに歯並びを治したい!という方にはSH療法は不向きかもしれません。でも自分に合わせたかみ合わせを獲得していく、多少時間がかかってもかまわないという方にはSH療法は一つの選択肢になると思います。

 

 

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SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。

SH療法~中学生と高校生と成人の萎縮した顎を元に戻す


注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

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