【子供の歯並び予防21】食べるのが遅い、いつまでももぐもぐ飲み込まない


【2018年3月16日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

もくじ
①子供がご飯を食べるのが遅くて困っている。
②一口量を正しくできていますか?
③食べ物で噛み方を変えていますか?
④スプーン適量載せているか?スプーンの大きさは?
⑤基本食事中はテレビは消しましょう。
⑥そもそもおなか減っていますか? 
⑦給食対策は朝ごはん
⑧「早く食べて!」と怒るのは解決になりません。

 

①子供がご飯を食べるのが遅くて困っている。

ご飯を食べるのが遅いということで悩まれているお母さん。

特に4月から小学校入学となると給食も始まるので心配になっているかもしれません。

 

食べる子供

ただ早く食べなさいと言っても、子供も苦しそうだしどうすればいいか困っているお母さんも多いかと思います。今日は食べるのが遅いことに対しての歯科的なお話です。

 

 

②一口量を正しくできていますか?

いつまでももぐもぐ噛んでいる子供の場合、一口量がよくわからない、正しい一口量がわからないといったことがあります。

ある時の食べる量、おにぎりでもなんでもいいですが、仮に100としましょう。

 

その子は本当は20ずつ5回に分けてなら、正しく食べられるとします。

しかし1回にとる量が40とってしまうと、量が多いので口の中がいっぱいになってしまいます。

なかなか飲み込めなくてもぐもぐとなってしまいます。極端に言えば毎回恵方巻を食べているような感じです。

 

また20ずつとれたとしても、まだ飲み込んでないのに次の20が来たら結局は口の中はいっぱいになってしまいます。この自分の一口量と次に入れるタイミングが正しくできているかが大事でこれがマスターできていないと口の中にたくさん入ってしまいいつまでももぐもぐしてしまいます。

 

手づかみ食べする子供

 

本来は小さい頃に手づかみ食べでそういった、自分にとっての一口量、食べるリズムを学んでいきます。しかし服や、こぼして床などが汚れるから手づかみ食べをさせなかったり、上手に使えるからとすぐにフォークやスプーンを使ってしまうと正しい一口量がわからなくなります。

 

 

 

 

③食べ物で噛み方を変えていますか?

当たり前ですが柔らかいプリンと歯ごたえがあるお肉が同じ噛み方になりません。

噛むというのは歯と歯がぶつかることを言っているのではなく、目で見て食べ物を認知することから始めます。柔らかい食べ物だと思えば柔らかい食べ物の食べ方になって、硬い食べ物であれば硬い食べ物の食べ方をします。

 

肉を食べる

 

手づかみ食べは実際に触ることでその食材の硬さ、熱さ様々な情報をえて覚えていきます。

 

よく小さい子供が大人が食べてるのを見て欲しがって実際食べたら熱い!とかうまく食べれなかったりするのはどう食べればいいか情報がないけどお父さんやお母さんがおいしそうに食べているから大丈夫だろうと食べてしまった結果です。

 

食べるというのは学習することで覚えていきます。同じような動作に歩くがありますが、ぶつかったり転んだりしながら子供は正しい歩き方、走り方を覚えます。いきなり大人のように歩いたり、走ったりはできません。前を見ないのでぶつかるし、下を見ないので転びます。

 

そういった意味で食べるというのも小さいころからの学習がどれだけできているかが大事です。当たり前に食べていますが様々な失敗や学習の結果意識しなくてもできるわけです。この学習が足りなければその食べ物にあった量やリズム、食べ方の選択ができなくなります。

 

 

④スプーン適量載せているか?スプーンの大きさは?

またスプーンやフォークを使うときはそこに乗せている量が適量かどうか。

例えば子供が大人のスプーン一杯にカレーを食べたらお口の中はいっぱいになります。子供用のものでも乗せる量が多くなってしまうようなら、少しそれよりも小さいスプーンとかを用意してあげるのも一つです。

 

大きいスプーンいっぱいに乗せたら多いから自分で加減しなさいと子供に求めるのは酷です。

スプーンに乗せる量がOKでもどんどん入れてしまっては同じなので、リズムをうまく作れるように待てるように教えてあげるのもいいですが、どんどん口に運んでしまう子供は同じように一口量を少なくする小さいスプーンや三つになっているところが短いフォークにしてあげるのも一つです。一口量が小さくなればどんどん入れても少しは大丈夫になります。

 

子供の取り方にあったスプーンを

 

またリズムが早い子には少し熱い状態で食べ物を出す、そうするともぐもぐ食べることはできません。ぬるければどんどん食べれないのに口の中に入れてしまいます。

こういったちょっとした工夫でその子の食べるリズムも調節できます。

 

 

⑤基本中の基本!食事中はテレビは消しましょう。

食べるのが遅い子供で食べることに集中をしていない子供がいます。

 

テレビを見ながら食事とかしていると集中できなくて手が止まってしまう。基本ですが子供の食事中にはテレビは消しましょう。テレビを見ながら勉強しても頭に入らないのと一緒です。逆に「甘い?辛い?」「熱い?冷たい?」「硬い?柔らかい?」など質問をしたりしながら食べているものに興味を持たせるようにしていったほうがいいいです。

食事の風景

 

先ほどから話している通り、子供は食事中に様々な情報を覚え、様々なことを学びながら食べることを覚えていきます。しっかりご飯に集中できる環境を作るのも大事です。

また一緒に家族で食べることで回りが食べているのを真似をしてくれます。

 

テレビはそういった集中する環境を作れなくなるので食事中は消しましょう。

 

⑥そもそもおなか減っていますか? 

そもそもお腹がしっかり減ってなければ、食欲がないので食べません。だらだら食べてしまいます。

 

おなかが減らない原因の多くは

・間食やおやつの甘いものでお腹が減っていない

・運動が足りない

といったことが考えられます。

 

ご飯の1時間前後からは甘い口にしないようにしましょう。特に甘いものは量が少しでもお腹が満たされます。減ったなければ食べるスピードが上がりませんし、それが当たり前になってしまうとお菓子を食べていなくても同じように食べてしまいます。

また運動が足りなければお腹は減りません。食べる直前ではちょっと遅いので少し前に運動が足りないようだったらちょっとダンスや体操でもいいので遊んでみるのもいいと思います。

 

⑦給食対策は朝ごはん

また給食で量を食べれないのは朝ごはんが大事です。

 

朝ごはんを食べてしっかり目が覚めた状態で午前中動くと、お昼におなかが減ります。しかし朝からぼーっとして朝ごはんも食べない、ぼーっとして午前中動かないとなるとお昼ごはんにおなかも減らない。給食で食が進まない、遅いとなります。

 

起こしてもお朝ごはん食べてくれないとなると、もう少し早く起こして朝散歩したり運動するのm一つです。別に何キロもやれということではなく家の周り一周でも十分です。ラジオ体操でもいいですがそれだけでも目がさえます。

 

⑧「早く食べて!」と怒るのは解決になりません。

これ以外にも何らかの原因があって食べるのが遅くなっていたりします。

「早く食べて!」!とお母さんが怒っても何の解決にもなりませんし、お母さんも子供も気分が悪いだけです。そのうち食事のたびに嫌な空気になっていくとそれこそご飯が嫌いになります。

また最近給食では食べるのが遅い子の量を減らして周りの子に合わせるといった対策もあるようです。年齢が上がったらみんな食べれるようになるならば別ですが、根本的な解決策ではないと思います。

 

「食べるのが遅い」だけではなく何ができないのか?それを見つけること、それに対しての改善点を見つけることが大事です。

 

怒っても解決にはなりません

 

追記:2023年6月

こういった食べるのが遅い、いつまでももぐもぐ噛んでいるということ以外にも「食べる」機能の問題がある子供の一部は2018年から「口腔機能発達不全症」という病名で保険診療での治療の対象になることがあります。ただし、歯並び・かみ合わせの問題がある場合矯正治療と同時に行うのは混合診療になるので当院では矯正治療の中で指導をしていきます。

 


お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。

子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?

 

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注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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