【SH療法】中学生・高校生・成人の狭窄した顎を元に戻す治療法


SH療法って何?

SH療法は取り外しの装置を毎日つけて狭窄した顎(狭窄歯列)を正常に戻す治療法です。装置の形は床矯正と同じようですが、床矯正はネジで拡大するのに対して、SH療法はスライデックスというバネ(薬事法で医療器具として認可を受けた)で拡大します。

 

スライデックスの使用はSH療法研究会に属する歯科医院のみが可能です。

SH療法の特殊なばね

 

審美的な改善ではなく機能の改善を最優先にした矯正治療です

SH療法の対象年齢は第一小臼歯萌出した10歳以降から成人の萎縮した顎(狭窄歯列)が対象です。歯列が狭窄してることで、歯並びがガタガタだったり、出っ歯だったり様々な問題につながります。あくまでもそういった歯並びではなく、原因となっている狭窄したゆがんだ顎が治療の対象です。

 

顎のゆがみが取れていく中で結果的に本来のあるべき位置に歯は動いていきます。

審美的な歯の動きを最優先にしているのではなく、機能を優先した矯正治療法です。

 

そうして顎のゆがみが取れていく中で、歯並びとともに、狭窄している歯列によって動きが制限されることで起こる顎関節や、狭窄した顎が後ろに押し込まれることで起こる睡眠の障害、様々な不定愁訴の改善がみられることもあります。

 

装置は患者さんの希望が上下どちらかの歯並びのみでも必ず装置は上下装着します。

 

狭窄歯列 正しく広がったアーチ

狭窄した顎をというのは、左のような狭い三角形のような歯列・アーチです。それを右のような半円に近いような歯列・アーチにしていく矯正治療です。

 

 

10歳以下のお子さんの矯正治療はこちらをご覧ください。

6~7歳の前歯のガタガタは「床矯正治療」

 

 

どうやって萎縮した顎を広げるの?

写真のような装置を上下装着します。装置の中に入っているスライデックスという特殊なバネで広げていきます。1日の装着の中で装置を入れているときに押されて歯が動き、外しているときに戻ってということを繰り返していく中でゆっくり広がって歯列がきれいになっていきます。

SH療法上拡大   SH療法下拡大

日大松戸歯学部の葛西らは「下の奥の歯が、縄文人に比べて現代人のほうが、歯軸(歯の傾き)が内側(舌側)に傾斜をしている」ということを指摘しています。

 

あくまで広げる対象とする「狭窄した歯列・委縮した歯列」は顎の骨ではなく、このように内側に傾斜した歯であり、SH療法では内側に傾いた歯を本来の正しい位置に直立させることを目標にします。

 

歯列の幅、大きさはあくまでの顎の骨の大きさではなく歯列の幅で決まってきます。内側に傾いた歯が立ち上がれば歯列幅は広がります。一方で、骨体自体は変わらないので顎そのものの(骨体最大幅・骨体基底幅)は変わりません。

 

参考文献:葛西一貴「歯の植立と咀嚼機能のかかわり」歯界展望99(6)2002

装置は1日どのぐらいつけるの?

毎日8~10時間の装着をお願いします。だいたい寝ているときと家にいるとき2~3時間の装着になります。夜9時からつけて、朝6時までつけていれば約9時間の装着になります。

 

日中はお口の中には何も入っていない状態になります。仕事や学校で矯正をしているのがわかりません。ワイヤーなどを使わない目立たない矯正治療を希望されている方には一つの選択肢になります。 

 

 

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治療期間はどのくらいかかるの?

最低でも2年から3年かけて狭窄した顎(狭窄歯列)を解除していきます。ゆっくり少しずつ顎のゆがみを戻していくので「歯を早くきれいに並べたい」という方の希望には答えることができません。ある程度歯列が正常に近づいてきたのであればそこから、ワイヤーやマウスピースで並べることで多少の期間の短縮は可能です。(別途費用は掛かります)

 

SH療法の6つの特徴

狭窄した顎を正常に戻すため、歯を抜かない矯正治療です。

正常なアーチに戻す、本来あるべきところに歯が動いていくことを目標にした治療です。ほとんどのケースでは歯を抜かないで正しいアーチを目指していきます。

歯を抜かない矯正

装着時間が8~10時間なので、学校生活や仕事での負担になりません。

寝ているときと、家にいるとき2~3時間の装着をお願いしています。特に部活や勉強で忙しい中学生や高校生やお仕事がある社会人の方には1日14時間装着の床矯正やより入れやすいと思います。

学校生活に負担のない矯正 仕事に負担のない矯正

装置をつけていない時はお口の中は何もない状態になります。

●接客業などで矯正装置を見せられない方

●運動部などで前歯に装置をつけるのが負担になる方

●声を出す仕事や部活の方

などにも通常の矯正より受け入れやすいと思います。

 

取り外しの装置なので、歯ブラシなどの清掃はいつもと同じになります。

取り外しの装置です。矯正治療をすることで虫歯や歯周病のリスクが上がることがありません。虫歯や歯周病のリスクが高くなければ今までと同じ歯ブラシで問題がないです。

 

 

 

スライデックスという特殊なバネを使用してゆっくり弱い力で歯を移動しするので治療中の痛みはほとんどありません。

徐々に狭窄した顎を広げるので治療中に痛みが出ることはほとんどありません。食事などでも矯正治療をしていることでやわらかいものを食べたりすることはないです。むしろ普通通りの食事をしていくことで、噛む機能を獲得します。

できるだけ痛みのない矯正

取り外しの装置なので普段は矯正してるのがわからない、目立たない矯正が可能です。

日中の14~16時間は装置を外しているので、周りの人に矯正治療をしているのを気づかれません。目立たない矯正治療のひとつでもあります。

周りの人に気づかれない目立たない矯正

 

顎が狭窄をしていることが原因の全身の様々な不調和が改善

SH療法で狭窄している顎を改善していく中で、狭窄した顎が原因の様々な症状が改善していくことがあります。

 

●狭窄した顎により動きが制限されることで起こる顎関節症の改善

●小顎症による顎の後退が原因の一つになっている睡眠時無呼吸症候群の改善

●歯列が正常になるなかで鼻腔の拡大や舌位の改善により呼吸の改善

など口の中だけでなく様々な症状の改善がみられます。

 

(あくまで上記の症状がすべて改善するというわけでなく、狭窄した歯列が原因であった場合、歯列の拡大ともに軽減していくという事です)

参考文献:

磯野史郎 the Quintessence Vol32 No12 2013「入眠に伴う呼吸の変化」

古畑升:the NIPPON Dental Review Vol69No6「顎拡大療法(SH療法)による閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAHS)の治療と予防の可能性

平木紳一郎:the NIPPON Dental Review Vol69No5「顎拡大療法(SH療法)による顎関節症の応用」

 

 

SH療法の治療の流れ

初回は無料相談

初回は必ず無料相談です。今の状態、こうなってしまった原因、SH療法が可能かどうか、治療の流れについてお話をさせてもらいます。またご自身ではきずかない、顎の狭窄しているところを写真などで確認してもらいます。

まずは無料相談

資料集め

レントゲン撮影(パノラマ・セファロを含む)・型取り・写真撮影などをして必要な資料を合わせます。

 

型取り・レントゲン

 

 

装置のセット

上下同時にセットします。何回か調整が必要になります。

SH療法

 

1か月に1回のチェック

装置に問題がなければ1か月に1回の間隔で来院していただきチェックします。中のばねは何回かに分けて広げていきます。また装置の針金などの調整も行います。忙しい社会人や学生の方は多少期間が空いてもいいですが、次のねじを回してなかったり、細かい調整をしていないので、治療が進まないだけです。

月に1回のチェック

 

治療費

治療費は税別です。

治療費(診断料・装置代を含む) 400,000円
管理調整料 3,000円

 

ただ歯科クリニックはSH療法を受けられる歯科医院です。

SH療法のスライデックス(SlideX®)という特殊なスプリングは特許の関係で現在日本では1か所の技工所での製作のみになっています。またその使用は認定を受けてない歯科医院では使用はできません。

 

初回は無料相談です。

お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での相談にはお答えしかねます。初回は無料相談となっていますのでそちらをご利用ください。無料相談ではこちらでの治療をお断りするような難しいケースでなければだいたい1時間ほどお話をします。曜日や時間によっては予約が取りづらい曜日があります。また無断でのキャンセルや何回も予約を変更された場合などはお断りすることがあります。

 

注意事項

・取り外しの矯正装置です。毎日の装着時間を守らない場合、治療の遅れが起こります。

・狭窄した歯列が拡大していく中で一時的にかみ合わせが浅くなることがあります。

・狭窄している歯列が拡大していく中で一時的にかみ合わせが不安定になることがあります。

・このページの内容はただ歯科クリニックでの治療のお話です。他院での同様の装置を使っていても治療の目的・内容は違うものになります。

・ページの内容を無断で使用することはお断りいたします。

 



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