【義歯】入れ歯安定剤との上手な付き合い方


【2018年4月10日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区富谷市 ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

今日は入れ歯安定剤についてのお話です。

もくじ
①入れ歯安定剤を使うと大丈夫ですという方がいますが
②そもそも入れ歯があっていないのであれば・・・
③正しい安定剤の使い方は?
④あっていない入れ歯を安定剤を入れて使うとどうなるでしょうか?
⑤実際企業の入れ歯安定剤のページでも・・・
⑥チューブタイプと粉タイプなら・・・?

 

①入れ歯安定剤を使うと大丈夫ですという方がいますが

よく入れ歯安定剤を使うと入れ歯が

・噛めるようになる

・ぴったりするので安定する

・すれないので痛くない

というので毎日使っている方がいます。

CMなどを見ても安定剤を使うのが当たり前のようにも思えたりします。

 

 

②そもそも入れ歯があっていないのであれば・・・

そもそもの問題は

噛めないのであれば、かみ合わせの調整が必要だったり、口の中で入れ歯が動いていたりします。

ぴったりしないのであれば、ほっぺや舌を動かすと筋肉が当たるところがあって入れ歯が大きかったり、内面があってなかったり、かみ合わせがあっていないので噛むと入れ歯が動いてたりします。

すれて動くのであれば、内面を合わせたりかみ合わせや形の調整が必要です。

つまり入れ歯があっていないのであればまずは歯医者線で調整して合わせるのが必要です。

 

③正しい安定剤の使い方は?

安定剤が全く必要なく入れ歯が使えるのは理想ですが、必ずしもうまくいかない場合があります。

それは入れ歯そのものの問題で解決できることもありますが、例えばかみ合わせが安定しないとかそういった場合どうしても入れ歯も安定しない場合があります。また筋肉の付着などによっては入れ歯を外す力がかかってしまう方がいます。必要によってはそういったところも外科的に切除をしたりしないと入れ歯が落ち着かない方がいます。これ以外にも入れ歯以外の問題もあったりもしますが、入れ歯の調整で解決することも多くあります。

安定剤は、入れ歯を調整してつけるような場合は使うべきではないと思います。

調整のみでは難しい場合などで使うというのは一つですが、そこを間違ってしまうと大変なことになります。

 

④あっていない入れ歯を安定剤を入れて使うとどうなるでしょうか?

かみ合わせがあってないい入れ歯、内面があっていない入れ歯を安定剤を使って使うとどうなるでしょう?確かにかみ合わせがずれているところを安定剤があれば動かなくなって噛む位置で当たります。しかしそれはずれたかみ合わせで、噛めるようになりますが間違ったかみ合わせを覚えてしまいます。

 

内面があっていない入れ歯を使うと、あっていないところを安定剤で埋めるので、ぴったりします。でもそれは正しい位置ではないのでかみ合わせが狂ってしまいます。

 

そのようにあっていない入れ歯を長期的に使うとどうなるでしょうか?

ずれている入れ歯の負荷は顎の骨にダイレクトに響きます。

 

本来総入れ歯の場合顎の骨はある程度左右対称になっていますが

 

安定剤を使っているとあっていない入れ歯の負荷を受けてしまった顎が

 

左右非対称に変形します。

入れ歯が壊れたり、何かのタイミングで新しい入れ歯を作るにも顎の骨がこうなってしまうと、吸収しているほうではうまく噛めないですし、そもそもかみ合わせもくるっているので新しく入れ歯を作ったときにもうまく使うことができません。

片方を普通の靴、片方をヒールで何か月も過ごして、両方の靴を合わせてもいきなりうまく歩けないと思います。入れ歯安定剤は急場しのぎの杖のようなもので、そうすれば片足がヒールでも歩けますがそれをずっと使うものではありません。

 

⑤実際企業の入れ歯安定剤のページでも・・・

例えばライオンの新ファストンのページでは

www.lion.co.jp/ja/products/128

使用上の注意に

長期連用しないこと。連用する場合には歯科医師に相談すること。(歯ぐきがやせる、噛み合わせが悪くなる事がある。)

歯ぐきがやせる等により不適合になった入れ歯を本品で安定させるのは一時的な場合とし、できるだけ早く歯科医師に入れ歯の調整を相談すること。

といった注意事項があります。

 

つまり、一時的に使うのはいいですが、長期的には使うのは患者さんの判断ではするべきではないということです。(先ほど出てきたような入れ歯の調整だけでは安定しない場合という診断がこちらでした場合は別としてということです)

 

他に安定剤の使い方としては普段はいいけども、例えば旅行に行くとか親戚友達が遊びに来るのみんなで食事をする、そういったときに外れたりうまく噛めないのが心配というよな時に安定剤を使うとかはいいと思います。

 

⑥チューブタイプと粉タイプなら・・・?

入れ歯安定剤はチューブタイプと粉末タイプがあります。CMとかはチューブタイプが多いのでそちらの方がよさそうな感じがしますし、実際しっかりするのはチューブタイプです。しかしそれは逆に入れ歯の不適合なところを隠しているようになります。そのうち量が多くなってしまい気が付いたら総入れ歯の裏全体を安定剤でつけているような人もいました。ものすごい量で使いながら。そういったこともあるので初めは粉タイプで少ない量を使ったほうがいいと思います。もしチューブタイプじゃないとしっかりしないぐらい不適合があるならまずは歯科医院での改善をするのがいいと思います。

 

そのままずっとそのあっていない入れ歯を使えればいいのでしょうが、プラスチックのところは劣化もしますしそもそも変な形の力がかかるので破損します。その時に新しい入れ歯を作るにももともとかみ合わせや顎の骨がずれた影響でくるっているのに合う入れ歯は作れませんし、本人の長年の合わない入れ歯を同じように作るというのも不可能です。

 

安定剤の使用はくれぐれもこれらの注意を知ったうえでお使いください。


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