【SH療法9】SH療法を利用した顎関節症の症状の改善


【2018年8月2日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区富谷市 ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日は顎関節症の治療について話をします。

 

もくじ
⓵顎関節症とは?
②顎関節症にはどんな治療があるの?
③SH療法とは?
④SH療法が顎関節症の症状の改善に有効なケースとは?
⑤口が開きづらい方はまずは開くようにしましょう。
⑥まずはご相談下さい。

 

⓵顎関節症とは?

顎関節症とは

・顎が痛い

・口が開かない

・顎を動かすと音がする

という3つの症状をまとめた病名です。

 

 

主に急性的に顎が痛くなったり、口が開かなくなったりすることで歯医者さんに来ることが多いです。特に口は大体指が3~4本入るのが正常ですが、口が開かなくなると2本でも開けられなくなったりします。そうなると食事や日常生活にも支障が出てきたり、歯科治療をする時も難しくなったりします。

顎が痛いのは顎関節そのもの痛みがある場合と、顎を動かす筋肉が痛い場合などがあります。

 

②顎関節症にはどんな治療があるの?

顎関節症の治療は、まず急性期の痛みや口が開かない場合はその症状の改善をします。

その後は最近では主に自己管理を中心にセルフケアをしてもらったり、保険診療で必要であればマウスピースを作って夜などに入れてもらったりすることがあります。

 

 

特に最近では自己管理・セルフケアの重要性が言われています。症状によってですが

・あくびをできるだけしない、するとしてもあまり大きな口を開けない。

・寝ているときの姿勢や頬杖などをしない。

・食べ物の硬さをコントロールする

・マッサージやストレッチなどを毎日行う。

こういった様々な症状に合わせてトレーニングや生活の改善をしてもらうことで症状が改善していきます。

 

大事なことはあくまで関節や筋肉の痛みなので自己管理なくしての改善は難しいということです。関節として考えると、膝や肘の関節を痛めたときにリハビリとかを行なったり、よくなるまではあまり負担をかけたりしないのと同じようにするというイメージでいいと思います。

 

原因の一つとしてかみ合わせや歯列不正といったところはあるのですが、そういったものは治療の優先度としては最近は低くなっています。

 

③SH療法とは?

SH療法はスライデックスというねじが入った取り外しの装置を1日8~10時間装着してもらい狭窄した顎を正しい歯列にしていく治療法です。大事なのは審美的な歯並びを治すことが優先される矯正ではなくあくまで治療の対象が歯列・アーチということです。

 

またSH療法の面白いところは1日8~10時間装置を入れるということは、1日で14~16時間装置を外す治療ということです。これは治療を始めてみるとわかるのですが、装置を寝ているときに入れていると朝ごはんを食べるときにかみ合わせが変な感じがします。しかし夜ご飯を食べるころには噛み合わせの違和感がほぼなくなります。ふつうの矯正では「戻る」というのはよくないことなのですが、SH療法は1日の中で「広がって戻って」というのを繰り返しながら少しずつ動いていきます。

 

 

近年顎関節症でのかみ合わせを調整したりや歯列矯正による歯並びの治療というのは不可逆的な行為のため積極的な治療は否定をされています。SH療法はかみ合わせ自体は変わっていきますがゆっくり、本人の外している時間の噛みやすいかみ合わせに移動をしていきます。矯正的に歯を動かしてかみ合わせを作っていく矯正とは違い負担を少なくすることができます。

 

④SH療法が顎関節症の症状の改善に有効なケースとは?

SH療法の治療の対象が委縮している顎のために、SH療法で顎関節症に有効なのはまずは顎の委縮しているケースが対象になります。委縮している顎で、顎の本来の動きが制限されている場合そういったケースで歯列が正常に戻ることで、本来の位置に顎が動けるようになります。

 

またそういったケースでは

・かみ合わせが深い

・上下の歯の真ん中が合っていない

といったことが起こります。

 

過蓋咬合

 

そういったケースで顎関節の問題がある場合にはSH療法は顎の関節の動きのずれを改善する一つの選択肢になると思っています。注意してほしいのは顎関節のどんな症状も改善するということではないということ、またあくまでの治療自体は歯列を正常にするということであるということです。そして先ほど出てきたような自己管理やセルフケアも行うのが前提になります。まずは検査や診査で可能かどうかを判断しますので。ご相談ください。

 

⑤口が開きづらい方はまずは開くようにしましょう。

また急性の関節の痛みや、口が開かないといったことをSH療法で改善することはできません。まずはそういった症状がある場合はそちらの症状の改善が先になります。どのみち口が開かなければ型取りができないので装置を作ることができません。そういった急性の症状の時にSH療法をするということはありません。

 

また口を開いた時の音に関しては歯列の狭窄が取れていく中で今までと違った動き、多くは顎が動けるようになったことで今までならなかった音が鳴ったりすることがあります。またそういった口が開いた時の音そのものを改善する効果はありませんのでご注意ください。

 

 

⑥まずはご相談下さい。

顎関節症の場合、痛みが出たり口が開かなくなってもまた戻ったりといったことを繰り返します。もちろん自己管理やトレーニング等でそういった安定した状態にするのも一つであり、あくまで歯列矯正は積極的にするものではありません。ただSH療法自体はかみ合わせもあまり負担をかけずに動かしていきます。ただしすべてのケースで行えるというわけではないのでまずはご相談ください。またSH療法による矯正治療は自由診療になります。

 


SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。

ただ歯科クリニック HP

SH療法~中学生と高校生と成人の萎縮した顎を元に戻す

「SH療法」HPのSH療法を受けられる歯科医院にただ歯科クリニックも掲載されています。

 



参考文献:平木紳一郎:the NIPPON Dental Review Vol69No5「顎拡大療法(SH療法)による顎関節症の応用」




前へ:
次へ:

  • このエントリーをはてなブックマークに追加



カテゴリ【中学生・高校生・成人のSH療法】の関連記事


Blogメニュー



▶Blogトップへ戻る