歯医者的インフルエンザ予防の考え方


【2019年1月24日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区富谷市 ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日は今年も流行りだしたインフルエンザのお話です。

 

もくじ
⓵インフルエンザ予防していますか?
②手洗いが基本ということは?
③インフルエンザは低温乾燥が大好き
④歯ブラシも有効
⑤なんでインフルエンザの予防にこれが必要なのか?考えましょう

 

⓵インフルエンザ予防してますか?

今年もやっぱりインフルエンザが流行してきました。予防接種をした、しない。予防接種をしたから大丈夫、予防接種をしたけどインフルエンザになったから意味がない、紅茶がいい、15分おきに水を飲むのがいい、治療の新薬はどうなのか?様々な話が出てきています。

 

予防接種に関してはしたほうがいいですが、予防接種をしたからかからないというものではありません。だから無駄とかではなく結局は予防接種をしていても、していなくてもどう感染しないようにするか?が大事なると思います。

 

②手洗いは基本ということは・・・?

インフルエンザの予防に手洗いは推奨されています。もちろん外から帰ってきたらまず手を洗うでいいのですが「なんで手を洗わないとダメなのか?」を考えないと意味がないわけです。

手を洗うのは手にインフルエンザウィルスがついているからです。

 

そんなの言われなくてもわかってるといいますが、そのウィルスはどうやって手についたのでしょう?花粉のように空気中を舞っていて、外を歩いていると自然に手につくのではありません。入り口のドアのノブ、エスカレーター、スーパーの買い物かごやカート・・・など様々な持つところについている可能性があるわけです。つまりそういったところにできるだけ触れないようにする、まぁ手袋をするの一つですし、エスカレーターでは触らないとか、プッシュ式の自動ドアなら指の先ではなく手の甲で押すとか工夫をすることも大事です。また逆に顔の周りを指先でできるだけ触らないようにするということも大事になります。

 

そうして指先を意識するとひとつ問題になるのがスマホです。仮に何かを触ってウィルスがついた手でスマホを触る→家に帰ってくる→手を洗う→スマホを触る・・・たぶんこの流れだと手洗いあまり意味がないですね。手先にウィルスがついていないかを意識すると、スマホを使うタイミングを考えますよね。

 

 

他にも外出先で危険なのはトイレ。前に使った人がウィルスを手に持っていたら?と仮定したらそこら中が感染源です。そう考えるとお尻が触れる洋式トイレの方がリスクは高いですし、和式の方はトイレットぺーパーぐらいになるのでリスクが減ります。

 

 

どこがどれだけ危ないか?それをどれだけ触ったか?今自分の手先はどうなのか?を意識することが大事で、「帰ってきたら手洗いしましょう」だけでは「あ、忘れちゃった」となってしまいますし、その時点で触った家の中の物にはウィルスがついているので「いけない。いけない。」なんて手を洗っても遅いわけです。

 

手洗いが大事というのは言われなくてもわかっていますが、ウィルスがつくかもしれない、つ入れいるかもしれない手を意識することで大きく変わってきます。

 

③インフルエンザは低温・乾燥が大好き

インフルエンザは冬に大流行しますが、なんで?というのを聞くと説明できる人はいません。インフルエンザウィルスは低温乾燥が大好き、逆に言うと高温多湿が苦手です。だから夏に大流行しようがないわけです。まずこの高温多湿の状態をいかに作るか?というのが大事になります。

 

となるとまずは口呼吸よりは圧倒的に鼻呼吸です。鼻の中は細い毛細血管が通り、鼻水とかも出るので加湿されて高温の状態です。また入ってきたウィルスや細菌を鼻水で外に出すということもできます。一方で口の中は乾燥しており、鼻のような高温多湿の状態ではなく外気がそのまま体の中に入ります。圧倒的に高温多湿の状態になるのは鼻の中です。

 

マスクは最近ではかなり気密性が高いものもでていますが個人的にはあまり意味がないと思います。マスクの網目をトンネルぐらいとするとそこを通過しようとするウィルスは大体蟻みたいなものです。大事なのは空気が逃げないで口元が高温多湿になるかどうか?です。だからある程度空気が逃げないで口元にこもるくらいでちょうどいいわけです。

 

逆に先ほどの手先のイメージで行くと、高いマスクを買って何日も使う、外してたたんでバックに入れるとか、そもそもマスクの口元をべたべた触るならば、一回外したら捨てて新しいマスクにしたほうがいいわけです。そんな何日も使わないといけないような高いマスクにする必要もない、取り外しの時やマスクをつけるときは極力口元を触らないほうがいいわけです。

 

 

一番は口を開けなければいいですが、ダメならばマスクをして高温多湿の口元にすればウィルスは入ってこないわけです。

 

同じように高温の多湿にするのであれば、外出の際にマフラーやネックウォーマー等で首元を温めておくというのも有効です。できれば首よりちょっと口元まで上げておくと空気もこもりやすくなります。

 

個人的には今年話題になっている「15分おきに水を飲む」とか「紅茶で殺菌」は入ってからの話なので予防と考えたらいかに体に入れないか?を考えたほうがいいと思います。

 

④歯磨きも有効です!

あと歯医者なので「歯磨きもいいですよ!」というのをお伝えします。

 

猛威振るうインフル 歯磨き徹底で10分の1になる例も

杉並区内の2つの小学校が洗面台を増設し、給食後の歯磨き指導を徹底したところ、2校のインフルエンザの学級閉鎖率は平均45%で他の区立小学校41校の平均79.6%に比べて大幅に少ない結果となった。

 

というのがあります。

 

口腔内が不潔であるとインフルエンザが侵入・増殖しやすい環境になるというのが大きな理由です。これは有効なことは有効なんですが、全校生徒でやるとなると洗面台の数や増設の予算、スペースの問題が出てくるのでなかなか広まらないんですけどね。でも歯ブラシの回数を増やすのは有効です。

 

 

⑤なんでインフルエンザの予防にこれが必要なのか?考えましょう

毎年のようにうがいだ!手洗いだ!と言われて分かっているけどやらない。予防接種も絶対ならないのではないのならば、まずは何で手を洗うのか?そういったことを意識しながら、今年はもう少し一歩深く踏み込んだウィルスに感染しないような工夫が必要なんだと思います。

意味も分からず「帰ったら手洗い」といわれてもうっかり忘れてしまいます。習慣化するならそれこそ365日やるべきです。でも手先が何かに触れている可能性をいしきしたら、帰ったときじゃなくてもちょっとお店の入り口にあったアルコール消毒をしたり、食事の時に手を拭いたり意識が変わってきます。

 

新しい薬がどうなのかはいろんな話がありますが、仮に有効だったとしても大事なのはインフルエンザにならないことでなってからの薬の話が先行しても劇的に治療が変わるわけではありません。まずはならないように、体の中に入らないように今年はちょっとなんでインフルエンザになるのか考えましょう。

 

 


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