悪い癖を治すと悪い歯並びもよくなるの?


【2019年7月25日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区富谷市 ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日はよく子供の矯正相談でそうなってしまった原因・この子が抱えている機能の問題、歯並びに対しての悪い癖について説明をした時のお母さんによく聞かれる

「じゃ口を閉じたら歯並びよくなりますか?」

といった悪い癖を治したら歯並びがよくなるかどうか?についての答えです。

 

もくじ
①子供の歯並びが悪くなった原因はなんでしょうか?
②原因の除去が歯並びの改善になるケースは少ない!
③悪い癖や機能改善のアプローチは早い方がいい!
④悪い癖は矯正中の動きにも影響する
⑤矯正治療後の後戻りやその後の歯並びの安定にもかかわる
⑥気づいたら早目にアプローチを!

 

①子供の歯並びが悪くなった原因はなんでしょうか?

ただ歯科クリニックの子供の矯正相談で大事にしているのは「歯並びが悪くなった原因について」です。子供の歯並びが悪くなった原因は

 

7~8歳の前歯のガタガタ叢生

 

1⃣先天的なもの

歯が大きい、先天欠如歯、過剰歯、矮小歯、癒合歯など

2⃣機能の障害によるもの

口呼吸、噛んでない、食べることでの問題、上唇小帯付着異常、顎が小さいなど

3⃣悪い癖によるもの

異常嚥下壁、指しゃぶり、唇をかむ、頬杖など

といったことに大きく分けられます。

 

このうち1⃣の先天的なものはもともとそういったものだったという話なのでしょうがないのですが、2⃣や3⃣のようなものは「正しい成長ができていない」ことで、それに合わせて口の中も影響を受けて、歯並びにも影響が出てきたということです。

 

そうしてその子の「歯並びが悪くなった原因」について矯正相談では話をするのですが、そうすると必ず言われるのが「それをやめたら歯並びよくなりますか?」というお母さんの質問です。確かに原因があるならばそれをやめたらよくなりそうな感じもします。

 

②原因の除去が歯並びの改善になるケースは少ない!

結論から言うと、原因を改善しても歯並びがよくなることは少ないです。全くないわけではないですが、本当に癖の除去や機能改善だけですべて治るというのはものすごく少ないです。

理由としては

 

(1)簡単に悪い癖や機能の問題は改善しない。

例えば口呼吸ならどうとらえるか?

 

 

口呼吸が単なる口が開いているだけと思ってしまうと口を閉じるトレーニングの物や夜寝るときに口テープを貼るといった対応になります。これらが全然ダメということではないですが、口呼吸の子供は舌の位置が必ず悪い位置にあります。これを改善しないで口元だけアプローチしても効果は上がりません。

床矯正研究会でも10年以上前は「とじろーくん」と言う唇を閉じる器具を使っていましたが、今は「あげろーくん」という舌位を上げる器具を使っています。

 

 

舌の位置だけでなく、多くの口呼吸の子供は姿勢の問題、噛んでないといった問題も同時に起こっており、そういったところもアプローチしないとよくなりません。

「口を閉じない」

ことが問題でも体の中ではいろいろある問題の一つであり、その1点にアプローチしても難しいのです。

 

(2)最初はいいのだけれどトレーニングが続くかどうか

そしてそういったことで、色々なこと、考えられるすべての問題にアプローチをしていくとたくさんのトレーニングを毎日しないといけません。最初はいいのですがこれが半年、1年と続いていくと多くのお母さんと子供たちが途中で止めてしまっています。トレーニングは毎日コツコツと続けていかないといけません。またすぐに結果が出るものでもないのでそういった中で続けていくのは簡単ではありません。あまり目に見えた変化がなくてもやり続けることは難しいです。

 

目に見える「タイム」や「距離」という結果があってもランニングの習慣をみんなつけれるわけではありません。

 

 

(3)機能の改善、悪い癖の除去は時間がかかる

例えば床矯正での拡大であれば1か月すると少し歯が動いたり、やったらやった分だけ明らかな「変化」があります。一方で機能の改善や悪い癖の除去はどこかであるラインに行ったときにどっと変化を起こします。それまでの間はほとんど変化がない中でモチベーションを保って毎日トレーニングをしないといけません。1年やったからと言っても、変わる人もいれば変わらない人もいます。(2)とつながっているのですがこうして「やったのに変わらない」ということで徐々にやらなくなるといった家庭も多いのが機能の改善や悪い癖の除去の特徴です。

 

例えば乳歯が生えそろってかみ合わせが安定するのを3歳とすると、それから6歳くらいまで3年間していた悪い癖が、「やめなさい!」とお母さんが言ったところで治るわけもないですし、何か月かで治るものでもないと思います。

 

(4)そうこうしているうちにも歯はどんどん生え変わります。

そうやって頑張ってトレーニングをして、変化がない中でさらに追い打ちをかけるのが、そうこうしている間にも歯の生え変わりが起こります。

 

変化がないということは、新しく生えてくる歯はまだ改善しない悪い癖や機能に合わせて悪い位置に生えてきます。頑張って続けていても新しく生えてくる歯もおかしな位置に生えてくると「なんだ結局だめじゃん」と心が折れてしまいます。6歳過ぎの大人の歯が生えてきてからでは機能の改善や悪い癖の除去だけでは歯並びというのはそもそも遅いということになります。

 

先日の学会でもある大学の小児歯科の教授の先生が言ってましたが3歳までにまずは機能や悪い癖などの問題があれば改善したいと言ってました。理由はそれから改善では遅いから。

 

つまり6歳前後の前歯の生え変わりで機能の問題や悪い癖で歯並びが悪い場合には、もうそこから原因の除去だけで改善するのは難しいということになります。

 

③悪い癖や機能改善のアプローチは早い方がいい!

そういった意味で悪い癖や機能の問題に対して当院では

3歳ぐらいまで、指導等やトレーニングなどのアプローチか母親教室という形で悪い癖や機能の低下を起こさないように指導するという方向性でいます。

 

3歳以降で6歳くらいの永久歯が生えるまでは、指導という形以外にも乳歯の歯並びに問題が出てきているのなら「既製マウスピース」プレオルソやT4Kなどで機能の改善と歯並びの改善を行ったりしていきます。

 

 

6歳以降の永久歯が生えてきてからは、基本的には装置による歯並びやかみ合わせの改善をしていくと同時に悪い癖や機能の問題にアプローチをするようになります。ただし装置によってはそれがあることでトレーニングが難しかったり、装置そのものが正しいことをしにくい環境を作ったりするのでその場合はまずは装置優先でそちらをできるだけ早く終わらすことが大事になります。

 

ほとんど大人の歯になった中学生以降では癖や機能の問題があっても、年齢的には本人がやる気があるかどうか?といた問題が出てくるのとここまで正しいことをしていないまま成長していると、かなり改善は難しいのでやってくれるならばするけども、積極的に治療に入れたりすることは難しくなります。そのため成人の矯正になるとワイヤーを口に固定した矯正だったり機械的な力で術者がメインで治す矯正が主流になってくるわけです。

 

そういった意味ではこれを聞けば大丈夫とは言いませんが、当院では母親教室という形で3歳までの間に歯並びや口の機能の発達という観点からお話をさせてもらっています。

 

④悪い癖は矯正中の動きにも影響する

機能の問題よりも悪い癖のほうがこちらは多いですが、矯正中に癖などで力がかかると治療中の歯が予期しない方向に動いたり、治療がうまく進まなくなる原因になったりします。

元々合った癖なのか?治療の中で覚えた変な癖なのかで話は変わりますが、後者の方が改善はしやすいです。一方元々の癖の場合は先ほども話したように全部の改善は難しいので、治療に影響がないところまで改善するのを目標にアプローチします。

 

 

⑤矯正治療後の後戻りやその後の歯並びの安定にもかかわる

たまに癖や機能の問題をしてきしても

「そういったのは気にしてないから歯並びだけきれいにしてほしい」

というお母さんもいます。

 

しかし、悪い癖や機能に合わせて悪い歯並びになっているのであれば、そもそも歯並びだけきれいになってもその歯並びは本人にとっては使いづらい歯並びです。結局は悪い方に戻っていきます。その子供にとってはきれいな歯並びが使いづらい歯並びだからです。そのために成人の矯正では「保定」と言って矯正治療後に何らかの装置を入れることが必要になるわけです。

 

取り外しのリテーナー

 

また当たり前ですが、1回歯ががきれいに並んでも、新しい悪い癖を覚えたら歯は動きます。

 

⑥変な癖に気づいたら早目にアプローチを!

悪い癖や機能の発達の問題は歯並びの原因になることがあります。

また矯正治療をするうえで、した後もリスクになるものです。

ただし全部の癖の除去や機能改善がが矯正治療と並行してできなかったり、矯正治療と違い効果にはかなり個人差があって何年も変化がないことがあります。

そういったことを考えると早い段階でアプローチするのが改善するためには一番かと思います。

 

2018年より一部の悪い癖や機能の問題は「口腔機能発達不全症」として保険診療でも対応することが可能になりました。保険の場合は3歳からではありますが、こういった口呼吸、食事の問題、いびきといったことにも口の機能の発達の問題として考えるようになったわけです。

 

 

歯並びが悪くなって矯正をするときになってからではこういった機能の発達の問題や悪い癖の問題はプラスに作用することはまずありません。その時に同時に改善するよりも、矯正の前に改善できるものは改善したほうがいいと思います。

 


ただ歯科クリニックでは矯正治療の無料相談をしています。

無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。

子供の歯並びのお悩み(小児矯正)

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お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。

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プレオルソやT4Kなどの既製マウスピース装置は寝ているときをメインに行う正しい機能を獲得する装置です。乳歯の歯並びの3~4歳前後のお子さんでも負担が少なく装着をすることができます。

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ただ歯科クリニックでは口元からの正しい機能の発達と発育、虫歯予防等を中心とした0~3歳までの母親教室をしています。0~1歳半コースは5/24、7/26、9/20、11/22、1歳半から3歳コースは6/21、8/23、10/25、12/6を予定しています。どちらのコースも12:30~で45分くらいを予定しています。受け付けはメール相談のところからのみで、電話等での質問や予約などは受け付けておりません。

詳しい内容・問い合わせ・予約は:母親教室のお知らせ




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