本来あるべき口の姿に導くバイオファンクショナルセラピー(食育・息育・足育)


バイオファンクショナルセラピーとは?

バイオファンクショナルセラピーとは生物学的機能療法という意味で日本床矯正研究会の中で床矯正治療の中で使われている言葉です。研究会の中では床矯正治療と並行して歯列不正の原因となっていること(咀嚼、呼吸、嚥下、姿勢・・・)を改善し、患者自身の自然治癒力を引き出すこととして行われています。

 

口をあけて、息を止めないで、唾をのんでみましょう

 

といってできる人はいません。ゴクンと唾をのむときには、口を閉じて、息が止まらないと飲めないようになっているからです。つまり咀嚼、噛むこと、呼吸と嚥下、飲み込むことは連動しています。連動しているということは正しい鼻呼吸ではなくぽかんと口をあいている口呼吸の子供がしっかり噛んで食べることはありません。

 

噛んでいない口を使っていなければ、使っていない口の機能と低い機能にあわせた歯並びや噛み合わせになっていきます。正しい機能を獲得することで正常な口周りの発達をしていき、本来その子があるべき姿になっていくと思います。

 

 

 

食育:食べたかどうかではなく、噛んだかどうかが大事

噛んでいるかどうか簡単にチェックしてみましょう

乳歯の子供は簡単に噛んでいるかどうかチェックできます。

 

隙間があるかどうか。

これから乳歯より大きな永久歯が生えてくるわけで、乳歯には歯並びのことを考えると一定の隙間がある歯並びが必要です。隙間がないびっしり並んでいる乳歯はきれいに並んでいるのではなく噛めていない歯並びです。

 

6歳以降の永久歯が生えてきたら前歯のギザギザを見ましょう。生えてから半年ぐらいはいいですがそれ以上たっているのにまだ前歯にギザギザがある子供は前歯で噛んでいません。これは変な形の歯がはえたのではなくギザギザではえてきて使うとなくなるところです。

 

乳歯の隙間がない子供は他の子供と比べて「食べること」の遅れがあったりします。また隙間なくビッシリ並んでいるということは歯ブラシが難しく虫歯のリスクも上がります。「子供の仕上げ磨きでフロスを使った方がいいですか?」と聞かれることがありますが、そもそも隙間が空いてる正しい成長をすればフロスはいりません。6歳以降のギザギザが残るような子供の場合顎の正しい成長が不足してスペースの問題が出てくる場合があります。

 

「よく噛みましょう」というと硬いものを食べさせるお母さんがいますが

 

大事なのは毎日の食事でしっかりかぶりついて前歯を使うことです。

小さく切ってしまうと食べやすくなりますが、それは噛まなくていい食事になります。トウモロコシもこのようにかぶりついて食べるのか、粒をとって食べるのかで噛む回数は大きくかわります。食事指導ではこういったバイオファンクショナルセラピーの考え方をお話しします。

 

息育:鼻呼吸の大切さ

口呼吸になっているか簡単にチェック!

本来は鼻で呼吸する鼻呼吸が正しい呼吸です。いつもぽかんと開いている口呼吸の子供は

下唇の下に梅干しのようなシワができる子供は口呼吸の可能性があります。

口呼吸の子供は

 

全身では

とっいたことも起こってきます。しかしここは歯科医院ですので、こういった全身の問題は呼吸の改善とともに変化があることはありますが、あくまでも口呼吸の一番の問題は「噛んでいない」ということになります。

 

口呼吸の子供にただ「口を閉じましょう」といっても、行ったその時は閉じますがまた無意識になたっり、寝ているときに口は開きます。舌のポジションが悪く、噛めていないので食事指導を中心に噛めるようにして口全体の機能を上げていかにといけません。機能の発達が不足していれば歯並びや噛み合わせにも影響が出ます。ただ永久歯が生えてきた6歳以降では、歯並びや噛み合わせに問題があれば歯を動かすことがまず必要になるので、そういった歯の交換期の前に「歯並びや噛み合わせに悪さをしない」ところまで口呼吸は改善しておきたいです。

 

 

足育:足元から子供の成長発達を考える

「歯が生えたから」「育児書に〇か月と書いてあったから」で離乳を始めるお母さんが多いですが、本来はズリバイやハイハイをやる中で首や体幹の筋肉がつき、頭を支えるのが安定すると食べることができるようになっていきます。ついつい立ってしまうと喜んでしまいますが、何かにつかまって立ったり、歩行器を使ってしまうと立ってはいるが頭は不安定なので食事も噛めません。

子供の靴はどうやって選びますか?かわいい靴、キャラクターの靴、履きやすい靴が必ずしも「歩きやすい靴」ではありません。靴があっていないと歩いていてもすぐに「抱っこー」といってきますし、公園に行ってもしっかり遊べなくなります。また靴は服と違ってその子の「癖」が出てしまうので「おさがり」とかしてしまうとお兄ちゃんの癖がそのまま下の子に移ってしまいます。

 

遊ぶ量が足りないと、ご飯の時にお腹がそこまで減っていないので食べる量が少ない、好きなものだけでお腹がいっぱいになるので好き嫌いが多い、お腹いっぱいに食べないので夜寝れない、寝かしつけに時間がかかったり、夜起きたりしてしまいます。

 

また生まれた時の赤ちゃんは足が真っ平らな偏平足です。

しっかり歩いていく中で足にアーチができて、大きくなった体の体重を支えます。いつも移動はベビーカーだったり公園であまり遊ばなかったり歩いていないとなかなか足にアーチができず大人になっても偏平足のままだと歩くのがすぐ疲れてしまうようになります。

 

サンダルやスリッパは重心が後ろに行ってしまうのでたまにはいいのですが、毎日履いたり夏の間ずっと履いているとオープンバイトや開咬と言われる前歯が噛まない噛み合わせの原因になります。後ろの重心のイメージはしっかり噛んだまま腰に手を当てておもいっきり後ろにのけぞってみると噛めなくなるのがわかると思います。

 

噛むことや歯並び噛み合わせに足元は大事とただ歯科クリニックでは考えています。1.5歳から3歳の母親教室のコースではファーストシューズの選び方を指導させてもらっています。また子供の矯正治療の中でも必要があれば靴の指導等をしています。

 

子供の機能でもし気になることがあれば

3歳までは母親教室を受講しましょう

3歳までの子供は母親教室をしているのでそれをご利用ください。この時期に何か装置を入れた治療や特別なトレーニングは難しいです。日々の生活の中で気を付けること、やらないといけないことを実践してもらいます。2022年からは指導後のフォーローアップもできるようになりました。

母親教室のおしらせ

 

3歳以降は歯並びに問題があれば矯正治療

機能に問題がある子供の場合、「見た目が気になるかどうか」ではなく機能に問題があるため歯並びや噛み合わせに問題がある可能性があります。その場合見た目の改善ではなく機能改善を主とした正しい成長に導くための矯正治療と食事指導を中心にしたバイオファンクショナルセラピーが必要になります。

乳歯列の矯正治療について

 

口腔機能発達不全症として一部は保険診療になります。

「食べる」機能の問題の一部は2018年から口腔機能発達不全症という病名で保険診療でも指導を行うことができます。ただし全ての「食べる」問題ではなく、必要な項目のみとなっていることと、矯正治療同時に行うのは混合診療になるので歯並び・かみ合わせの問題等があった場合は矯正治療の中で同時に指導をしていきます。

 

 

永久歯が生えた6歳以降はまず歯並び

これから使う永久歯が生えてきてからはまずは歯並びや噛み合わせの改善が主になっていき機能改善はできる範囲で行うことになります。ただ歯科クリニックではこの時期できる限り固定式ではなく食事の時に取り外しができる装置での矯正を行いますのでその場合は食事指導を中心にバイオファンクショナルセラピーを行います。

【小児矯正】子供の歯並びが気になったら

 

もう少しバイオファンクショナルセラピーについて知りたい

ただ歯科クリニックのInstagramでバイオファンクショナルセラピーだけではなく、子供の発達・成長に関することを中心に書いています。もしよければフォローもお願いします。

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