【2026年3月28日 8:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
こんなお悩みないですか?
「指しゃぶりがいつまでも続いて心配」
「甘えなの?クセなの?」
「歯並びに悪いって聞いたことがある…」
「発達が少しゆっくりな子で、やめさせていいのか迷う」
こうした不安を持つお母さんはとても多いです。
でも、どうか安心してください。
指しゃぶりは、
“困っているからしている”のではなく、
“自分を落ち着かせるための大切な力”でもあります。
そしてその背景には、
口腔機能(お口の発達) と
感覚統合(身体の感じ方)
が深く関わっていることが多いのです。

1. 指しゃぶりが起きるのは「安心のため」
= 感覚を整える自己調整行動**
まず、指しゃぶりは“癖”ではなく
感覚と心を安定させる行動 です。
特に、発達がゆっくりなお子さんは
-
感覚が敏感
-
または鈍く入りづらい
-
身体の位置が分かりにくい(固有覚の弱さ)
-
不安が強い場面で落ち着きにくい
こうした背景を持つことがあります。
そのため
指しゃぶりで「口の感覚」や「固有覚」を補っている
という見方がとても大切です。
2. 感覚統合の視点からみる指しゃぶりの理由
ここからは、お母さんが理解しやすいよう、
感覚ごとにわかりやすく解説します。
① 〈口の感覚〉が不安定で“吸う”ことで安心している
口は赤ちゃんにとって最も発達の早い感覚。
吸う動き=心を落ち着かせる本能的行動です。
発達がゆっくりなお子さんの中には、
-
口の感覚が敏感で不快になりやすい
-
逆に鈍くて「強い刺激」を求める
-
歯ブラシが苦手/または強く噛む
-
食べるときモグモグが少ない
-
唇を閉じるのが苦手
こうした子も少なくありません。
そのため、
指で口の中の刺激をちょうどよく調整している
ということが起きます。
② 〈固有覚〉(身体の位置を感じる力)を指で補っている
吸う・噛む・押し込む
これらはすべて 固有覚刺激 です。
固有覚が弱めのお子さんは、
-
姿勢が崩れやすい
-
ねじれたり転びやすい
-
落ち着きにくい
-
筆圧が弱い
-
動きがぎこちない
というサインを持つことがあります。
こうした子は
吸う行動で自分の身体の位置を確認し、安心している
ことが多いです。
③ 不安・睡眠前の“切り替え”として使っている
特に寝る前の指しゃぶりは、
-
心を落ち着かせる
-
眠りのスイッチを入れる
-
お母さんと離れる不安の調整
などの役割があります。
だからこそ、
ただ「やめさせる」だけだと逆効果になることが多いんですね。
④ 発達がゆっくりな子は刺激の“調整”が苦手なため続きやすい
発達がゆっくりな子は、
-
入りすぎる
-
入りにくい
-
ちょうどよい刺激がわからない
という「感覚の調整」が難しいことがあります。
そのため、
指しゃぶりという“自分でコントロールしやすい刺激”を使う
ことが多いのです。
これは決して悪いことではありません。
3. 歯並びへの影響は?
● 3歳まで:ほぼ心配なし
● 4〜6歳:吸う強さによって影響が出るケースあり
● 7歳以降:癖として残る可能性
ただし歯科医師としては、
指しゃぶりが直接の原因 というより、
-
口が開きやすい(口唇閉鎖不全)
-
舌が低い
-
鼻呼吸ができていない
-
食事で噛む刺激が少ない
こうした“機能の問題”の方が、
歯並びに大きく影響していると感じます。
だからこそ
やめさせるより、機能を整えることが重要。
4. おうちでできる「感覚統合 × 口腔機能」ケア
ここからは、
発達がゆっくりなお子さんにも、優しく取り入れられる方法だけを紹介します。
① 【口の感覚ケア】唇・舌・ほっぺを整える
● ストロー飲み(細いストロー)
唇の力を育て、口が閉じやすくなる
→ 指を入れたい感覚が減る
● 「ウー」「イー」で口輪筋トレーニング
5秒ずつゆっくり
お母さんと一緒に鏡でやると楽しい
● 舌で上顎を“ぺったん”する練習
舌の位置が安定すると指が入りにくくなる
② 【固有覚ケア】身体を安定させる遊び
指しゃぶりが多い子は
固有覚が満たされると落ち着きやすくなります。
おすすめ遊び:
-
布団でくるっとロール(包まれる刺激)
-
お母さんの手で全身“ぎゅーっと”圧をかける
-
クッション挟み歩き
-
抱っこで軽く上下にゆらす
-
手押し車ごっこ
-
大きなクッションにダイブ
どれも子どもが大好きで、安心感につながります。
③ 【食事ケア】噛む刺激を増やす
噛むこと=最強の固有覚。
以下の食材が効果的:
-
にんじんスティック
-
噛みごたえのあるパン
-
するめ
-
りんごの丸かじり
-
さつまいもスティック
噛める子は指しゃぶりが自然に減ります。
④ 【睡眠前のケア】安心のスイッチを入れる
寝る前の指しゃぶりが減りやすくなります。
-
全身のプッシュ(ゆっくり圧をかける)
-
重めの布団(安全範囲で)
-
寝る前のストレッチ
-
ルーティンを毎日同じにする
-
お母さんの声で深呼吸
安心感が増えると、指しゃぶりを“使わなくてよくなる”のです。
⑤ 【代わりの刺激】手や口を安心させる道具
発達がゆっくりなお子さんの場合、
指しゃぶりを無理にやめさせると
-
眠れない
-
不安が強くなる
-
他の口癖(噛みしめ・爪噛み)に変化
などが起こりやすいです。
そんなときは
代わりに感覚を満たせるもの が効果的。
-
噛めるおもちゃ(チューイングトイ)
-
触り心地の良い布
-
小さなハンドタオル
お母さんの負担も減り、子どもも安心できます。
5. 歯科では何がわかる?
歯科では
-
口が開きやすい原因
-
舌の位置や呼吸
-
食べる機能の発達
-
口の感覚の過敏/鈍麻
-
姿勢などの全身の発達
-
歯並びの変化
こうしたことを総合的に見て、
「この子はなぜ指しゃぶりを必要としているのか」
を診断します。
決して
「やめさせましょう」
かどうかではなく、指しゃぶりに隠れているその子の問題が大事だと思います。
6. 最後に
ここまで読んだあなたは、
本当に、心から子どもを大切に思っているお母さんです。
指しゃぶりが続く子は、
ただ“発達がゆっくりなだけ”。
そして“自分で頑張っているだけ”。
お母さんの育児が間違っていたわけではありません。
むしろ、
理由を理解しようとしているあなたの姿勢こそ、
子どもにとって最高の支えです。
指しゃぶりはいつか必ず卒業できます。
焦らず、責めず、やさしく、
その子のペースで整えていきましょう。
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注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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