こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
こんなお悩みないですか?
赤ちゃんの口の中をのぞくと、まだ何も生えていなくて「歯ぐきだけ」。
そこから、ある日ポッと歯が生えてきて、いつの間にか乳歯の可愛い歯並びが並びます。
でも実際には、小児歯科でお母さんからよく聞くのはこんな声です。
「まだ歯が生えてこないけど大丈夫?」
「授乳のクセは歯並びに影響するの?」
「よだれが多いのは関係ある?」
「口呼吸っぽい気がする…矯正が必要になる?」

まずお伝えしたいのは、
歯が生える前の赤ちゃんのお口にも “大切な発達段階” があり、それを知っておくことは将来の歯並びや噛む力の土台づくりにつながる ということです。
そしてもちろん、
育児のやり方が歯並びを決めるわけではありません。
ほとんどの変化には理由があり、対処の仕方があります。
「知っているかどうか」だけで、不安はぐっと軽くなります。
今日は、小児歯科医としてお母さんに必ずお伝えしたい
“歯が生える前に知っておくと本当に安心できること” をまとめました。
1. 実は、赤ちゃんのお口は「歯が生える前」から発達を始めている
生まれたばかりの赤ちゃんを見ると、
「まだ歯がない=何も始まっていない」
と思われがちですが、実はその逆です。
●歯はすでにお腹の中で「芽」ができている
乳歯のもとである “歯胚(しはい)” は、妊娠2〜3ヶ月ごろに形成が始まっています。
歯が見えてくるのは生後6〜10ヶ月が目安ですが、“準備期間” はずっと前からスタートしているのです。
だから、歯が生えるのが遅くても心配しすぎる必要はありません。
芽があれば、必ず時間とともに生えてきます。
2. 歯が生える前に大切なのは「舌の動き」と「飲み込みの発達」
小児歯科の現場でとても重要視されているのが、
舌(ベロ)の発達 と 飲み込み方(嚥下) です。
実は、これは将来の
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歯並び
-
噛む力
-
口呼吸の有無
-
顎の発達
に深く関わります。
●授乳期の舌の動きは「噛む力の前段階」
母乳・ミルクを飲む時、赤ちゃんは舌全体を波のように動かして飲み込みます。
これは “乳児型嚥下” と呼ばれ、顎の成長にも役立っています。
この段階で
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舌が上手く動かない
-
飲むのがとても疲れやすい
-
すぐむせる
などがあると、のちに 食べ始めのつまずき や 口腔機能発達不全症 のリスクにつながることもあります。
もちろん「だから授乳が大事」という育児のプレッシャーをかけたいわけではありません。
ミルクでも母乳でも大丈夫。
大切なのは「赤ちゃんがラクに飲めているか」という点です。
3. よだれが多い・少ないは歯の生え方に関連する?
赤ちゃんのよだれに悩むお母さんはとても多いです。
よだれは実は、歯が生える前のサインの1つになることがあります。
●よだれが多い=悪いことではない

よだれは
-
嚥下(飲み込み)がまだ未熟
-
口周りの感覚が発達途中
といった自然な成長過程で起きます。
これが悪くて「歯並びがゆがむ」ということはありません。
●よだれが少なくても問題なし
「少ないけど大丈夫ですか?」というご相談もあります。
これも個性のうちで、少ない=異常とは言いません。
4. 歯が生える前から始まる「口呼吸」のサイン
実は、歯が生える前から “口呼吸の兆候” が見える子もいます。
例えば
-
ぽかん口になりやすい
-
鼻が詰まりやすい
-
寝ている時に口が開いている
-
いびきがある
など。
小さな赤ちゃんでも、鼻づまりが慢性化すると口が開きやすくなり、
その状態が長く続くと 顎の発達がゆっくりになる ケースがあります。
もちろんすぐに矯正が必要という話ではありません。
ただ、知っておくことで
-
鼻のケア
-
姿勢
-
授乳姿勢
などを意識でき、お母さんが安心できることが多いです。
5. 歯が生える前の習慣で意外と重要なのが「抱っこ」と「姿勢」
ここは“感覚統合” とも関係してきます。
赤ちゃんは姿勢が安定しないと、顎や舌の動きも安定しません。
そのため、抱っこや寝る環境は、口の発達にも関わります。
●抱っこで大切なのは “頭がグラグラしないこと”
頭が後ろに倒れすぎると
-
舌が後ろに落ちて飲み込みにくい
-
口が開きやすい
などの状態になりやすいです。
これは授乳のしやすさにも関わります。
●寝る時は横向き・仰向けのバランスを
向きグセが強いと
-
頭の形の左右差
-
顎の偏り
に影響しやすく、後の歯並びにも関係することがあります。
とはいえ、赤ちゃんは動くもの。
「完全に管理しなきゃ」という意味ではありません。
お母さんができる範囲で、時々向きを変えてあげるくらいで十分です。
6. 「歯が生えるのが遅い」と感じたときの安心ポイント
小児歯科医がいつもお母さんにお伝えしている安心基準をまとめると…
●生後10〜12ヶ月で生えていなくても普通
個性の範囲です。
●1歳3ヶ月(15ヶ月)を過ぎても1本も生えない
これは“少し遅め”ではありますが、
レントゲンで歯胚が確認できればほとんど問題ありません。
●生える順番が違っても問題なし
前歯より先に奥歯が出てくる子も、リアルの診療ではたくさんいます。
7. 離乳食が始まる前に知っておきたい“口の準備”
離乳食は「食材を増やす」よりも、実は
口の機能を育てる時期。
歯が生える前でも
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舌で押しつぶす
-
前に押し出す
-
もぐもぐする動きの練習
が始まっています。
もし
-
食材を前に押し出しすぎる
-
すぐ丸飲みする
-
舌がモゾモゾ動かない
などがあると、口腔機能発達不全症のサインにつながることもあります。
今は保険でもサポートできる制度が整ってきているため、
「この食べ方大丈夫かな?」と感じた時は早めに相談するのが安心です。
8. お母さんへ ―育児のせいではありません
ここが最も伝えたい部分です。
赤ちゃんの歯の生える時期、姿勢、飲み込み方、よだれの量…
どれも お母さんが悪いわけではありません。
歯の生え方も
食べ方も
姿勢も
呼吸のくせも
すべて「その子の特性 × 発達段階 × 環境」で決まるからです。
小児歯科医は、お母さんの育児を評価したり否定したりする立場ではありません。
一緒に“その子に合った道”を探すパートナーです。
9. まとめ:歯が生える前こそ「知るだけで安心」がたくさんある
赤ちゃんの歯が生える前は、見た目の変化が少ない分、不安も多い時期です。
でも逆に、ここを知っておくと育児がぐっと楽になります。
今日のまとめ
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歯はお腹の中で準備されている
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舌と飲み込みの発達がとても重要
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よだれの量は個性で心配いらない
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抱っこ・姿勢も顎の発達に関係
-
歯が遅くてもほとんど問題なし
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離乳食は“噛む力の練習”の始まり
-
気になることがあれば小児歯科で相談すると安心
赤ちゃんのお口の世界には、
“見えないけれど大切な発達” がたくさんつまっています。
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