【2026年5月19日 8:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
こんなお悩みないですか?
「スプーンを口に入れるとモグモグが止まる」
「舌がうまく動かず押し戻してしまう」
「抱っこすると反り返る」
「ミルクを飲むとすぐ疲れてしまう」
保育現場でも、赤ちゃんの“食べにくさ”に気づく瞬間は少なくありません。

実はこれらは、口腔機能発達不全症の初期サインとして非常に重要です。
そしてもう一つ忘れてはいけないのが、
前庭覚・固有覚・触覚などの「感覚統合の発達」 です。
赤ちゃんの食べる力は、舌や唇だけで作られるものではありません。
姿勢・抱っこ・身体の安定性(感覚) × 口の動き が連動して育っていくのです。
この記事では、哺乳〜離乳初期の赤ちゃんが
「舌が動きやすい状態」になるために必要な発達の土台 を、
保育者の方が明日から使えるよう解説します。
1. 赤ちゃんの“舌が動きにくい”のは、口の問題だけではない
舌がうまく動くためには、実は
姿勢の安定性 → 口周りの筋肉 → 舌の動き
という順番で発達が積み上がっています。
舌が思うように動かない赤ちゃんは、
-
身体がグラグラしている
-
頭が不安定で前後に揺れやすい
-
足裏が浮いている
-
抱っこで反り返りが強い
など、全身の姿勢制御の未成熟を抱えていることが多いのです。
これは、前庭覚(バランス感覚)・固有覚(筋肉や関節を感じる力)が未発達だったり、
触覚が過敏で口周りの刺激を拒否したりすることも関係します。
■ 2. 哺乳のときの抱っこで“舌の動き”が変わる
哺乳は舌の基礎的な動きを育てる最初のステップです。
この時期、抱っこが安定していないと舌がスムーズに動きません。
舌が動きやすくなる抱っこのポイント
① 胴体を「面」で支える
背中をまるく包み込み、胸〜お腹で“広い面”を作ることで、反り返りが減り舌の動きが安定します。
② 頭と骨盤を同時に支える
頭がグラつくと舌もブレます。
首の後ろ・骨盤を同時にサポートすると、哺乳が驚くほど楽になります。
③ 反り返りが強い子は「ゆっくり」「小さく揺らす」
揺れが大きいほど前庭刺激が強く、舌が過緊張を起こしやすくなります。
3. 離乳初期(5〜6ヶ月)の“座り方”が舌の動きを決める
離乳初期に多い相談が
「舌で押し戻してしまう」「モグモグが止まる」
これらの多くが 姿勢の不安定さからくる“舌の使いにくさ” によるものです。
離乳初期に必須の姿勢づくり
① 3つの90°(股関節・膝・足首)
骨盤が立ち、舌や唇がスムーズに動く黄金姿勢です。
② 足裏がしっかりつく
足台は“舌の土台”と思ってください。
足裏が浮くと体幹が揺れ、舌は本来の動きができません。
③ 肘がテーブルにそっと触れる
肩が安定すると、口周りの緊張が下がり食べやすくなります。
④ 座面が深すぎない
深く座りすぎると骨盤が後傾し、舌の可動域が狭くなります。
4. 感覚統合の視点から見る“舌が動きにくい子”の特徴
以下の特徴がある子は、舌の動きに影響しやすい傾向があります。
● 前庭覚が未熟
-
抱っこで反る
-
頭が後方に倒れやすい
-
座位で体が傾きやすい
→ 姿勢が安定しないことで舌が緊張しやすい。
● 固有覚が弱い
-
食べると疲れやすい
-
口が開いたままになる
-
モグモグの持久力が低い
→ 舌をしっかり押し出したり、持ち上げたりする能力が育ちにくい。
● 触覚過敏
-
スプーンを拒否
-
唇に触れる刺激を嫌がる
-
食材の種類によって表情が変わる
→ 舌の奥まで動かす前に「感触の不快さ」で止まってしまう。
5. 舌の動きを育てる“3つの感覚アプローチ”
① 【触覚】
手 → ほっぺ → 口周りの順に慣らす。
スプーンの受け入れが格段に良くなります。
おすすめ遊び:
-
タオルで手を包む
-
頬の“やわらかタッチ”
-
パペットで顔をなでる
② 【固有覚】
姿勢を安定させることで舌の運動が改善します。
やるべき環境:
-
足台を使う
-
薄めのクッションで骨盤を立てる
-
背中と腰が“面”で支えられる椅子を選ぶ
③ 【前庭覚】
大きすぎる揺れは舌の動きを不安定にします。
おすすめ:
-
小さく一定のリズムで揺らす抱っこ
-
頭を後ろに倒れにくくする抱え方
-
座位時に頭の位置をできるだけ真ん中に
6. 舌が動きやすくなると、離乳はこう変わる
-
食べ物を押し出さなくなる
-
モグモグが始まる
-
スプーンを受け入れやすくなる
-
丸のみが減る
-
食べる量が安定
-
途中で疲れなくなる
これらはすべて
姿勢 × 感覚 × 舌の発達が連動した結果 です。
7. 保育者ができる“一番大切なサポート”
赤ちゃんの行動には、必ず理由があります。
そして保育者は、子どもの発達を最も早く見つけられる存在です。
-
「反り返りやすいね」
-
「舌が少し動かしにくそう」
-
「姿勢を整えると食べやすそうだね」
といった“気づきの言語化”が、保護者にとって何よりの支えになります。
そして必要に応じて、
歯科・小児科・療育に繋げることで赤ちゃんの未来が大きく変わります。
まとめ
舌が動きにくそうに見える赤ちゃんは、
舌だけでなく 全身の感覚・姿勢の未熟さが背景にあることが多いです。
抱っこ・椅子・姿勢を少し変えるだけで、
赤ちゃんの食べる力は驚くほど伸びていきます。
保育者の方の「ちょっと気になる…」は、
その子の未来を守る大切なアンテナです。
今日からできる小さな工夫で、
赤ちゃんが「安心して・楽しく・食べられる」時間を一緒に育てていきましょう。
まずはご相談ください。
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