【2026年2月11日 8:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
こんなお悩みないですか?
「うちの子、よく転ぶんです」
「走ると必ずつまずいて、膝にあざだらけで…」
「靴がすぐすり減るんですがこれって普通ですか?」

診療室では、むし歯や歯並びの相談に来られる子供の中に、
転びやすこどもがいます。
そしてお母さんの多くが、
「運動神経が悪いのかな?」
「注意力がないんだと思います…」
「私の声かけが足りないんですかね…」
と自分を責めてしまうのですが、
結論からお伝えすると——
よく転ぶ子は、“固有覚(こゆうかく)”が弱いことがとても多い
そしてこれは しつけや性格、運動神経の良し悪しではありません。
さらに言うと、
歯科では、この“固有覚の弱さ”のサインが、とても分かりやすく見える のです。
「えっ、転ぶことと口の発達が関係あるの?」
と驚かれる方がほとんどですが、
お子さんの食べ方・姿勢・口の動かし方をみると、
転びやすさの背景がスッと読み取れることがあります。
この記事では、歯科医師としての視点から
“よく転ぶ子に多い固有覚の弱さ”と、
“口の機能に現れる意外なサイン”を
優しく、分かりやすく解説します。
1. 固有覚とは?
――「自分の体の位置を感じる力」**
固有覚とは、
筋肉や関節の動きを脳に伝える感覚 のこと。
-
今、足がどこにあるか
-
どれくらい力を入れればいいか
-
どのくらい踏ん張れば姿勢が保てるか
こうした感覚を司っています。
この固有覚が弱いと、
-
扉を乱暴に占めてしまう。
-
転びやすい
-
すぐ姿勢が崩れる、食事で体がふにゃっと倒れる
-
箸やスプーンの力加減が難しくてうまく使えない。
-
字を書くときに筆圧が安定しない
など、全身の不器用さが出やすくなります。
さらに、固有覚が弱い子は
体をしっかり感じるために「動きが多くなる」ことも多く、
じっと座っていられない理由にもつながります。
2. 歯科でわかる“固有覚が弱い子”の意外なサイン
歯科で診ていると、
転びやすい子の多くにこんな特徴があります。
■①口がぽかんと開いている
固有覚が弱い子は、
「口を閉じている状態」を感じ取りにくく、
閉じる筋力を維持するのが難しいことがあります。
■②舌の動かし方がぎこちない
舌も筋肉の塊。
固有覚が弱いと、
舌を細かく動かせないので、食べることや話すことに問題がったりします。
■③飲み込むのがゆっくり
飲み込むときに舌や喉の筋肉が協調して働く必要があります。
固有覚が弱いと、この協調が取りにくく、
-
丸呑みや流し込み食べをしている
-
いつまでも口の中に食べ物が残る
という特徴が出やすいです。
■④姿勢が安定しない
歯科チェアに座った瞬間で分かることが多いのですが、
固有覚が弱い子は
-
体が斜めに傾く
-
足をブラブラさせ続ける
-
背中が丸い
-
すぐ姿勢が崩れる
などで、安定した座位を保つのが苦手。
姿勢が不安定 → 舌も安定しない → 食べ方が不安定
という流れが生まれます。
3. よく転ぶ → 姿勢が崩れる → 口の機能が弱い
という“発達のつながり”**
固有覚の弱さ=体の位置が分かりにくい、ということです。
すると、
■①転びやすい
→ 足裏の感覚が分かりにくい
→ 筋力と体幹の協調がとりにくい
■②姿勢が安定しない
→ 猫背になりやすい
→ 頭が前に出る
■③口腔内に問題が出る
→ 食べる機能や話す機能の発達に問題がある
という連鎖が起きます。
つまり、
“転びやすい”という小さなサインが、
実は口腔機能の全体につながっているのです。
4. 今日からできること
“固有覚を育てる”家庭ケア
どれも簡単で、家で取り入れやすいものを紹介します。
①四つ這いあそび(最強の固有覚刺激)
四つ這いは、
-
肩
-
手首
-
骨盤
-
体幹
-
首
-
舌の安定
すべてに繋がる黄金の運動。
・トンネルくぐり
・クマ歩き
・平均台(線の上)四つ這い
など楽しい遊びがおすすめ。
②足裏を育てる遊び
足裏は固有覚の入り口です。
-
裸足で走る
-
芝生や砂場で遊ぶ
-
凸凹道を歩く
-
川遊び
足裏を使うと、姿勢とバランスが一気に安定します。
③紐引き・タオル引き
手足の筋肉を“引っ張る”刺激は、固有覚を強く育てます。
-
タオルの端を持って引っ張り合う
-
巻き取りゲーム
-
ゴムチューブ遊び
力を入れる経験は、舌や唇の力にもつながります。
④食事姿勢の見直し(超重要)
転びやすい子は、
座っていても姿勢が不安定なことが多いです。
-
足がしっかり床に付く椅子
姿勢が整うだけで、
飲み込み・噛む力・舌の動きが安定しやすくなります。
6. お母さんへ伝えたいこと
診療室でたくさんのお子さんを見てきましたが、
転びやすい子の多くのお母さんが
「私の育て方が悪かったのかな…」 と自分を責めています。
でも、はっきりお伝えしたいのは、
よく転ぶのは“体の発達のテンポ”の問題で、
育児の問題ではありません。
固有覚が弱いのは“その子の特徴”。
悪いことではありません。
ただ、少しだけサポートが必要なだけです。
少しの工夫を続けるだけで、
転びやすさも、姿勢も、食べ方もゆっくり整っていきます。
どうか焦らず、お子さんのペースを信じて見守ってあげてください。
まずはご相談ください。
矯正の無料相談を行っています。(要予約)
無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。
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*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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