【2026年1月28日 8:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
こんなお悩みありませんか?
最近、30代のお母さんからこんな声をよく聞きます。
-
「2~3語文が出てこない」
-
「単語は言うけれど、増え方がゆっくり」
-
「保育園では周りの子がよく話しているのに…」
-
「発達が少しゆっくりめだと言われて、どうしていいか分からない」

発語の遅れは、決してお母さんの育て方の問題ではありません。
そして、ことばの発達は「脳」だけの話ではなく、感覚統合・口腔機能(舌・唇・頬の使い方)と深く結びついています。
「話す」という行為はとても複雑で、発音のための筋肉が動き、呼吸が整い、姿勢が安定し、それらを脳が一つに統合してはじめて成立するからです。
今日は、お母さんが「なぜ発語が遅れているのか」を優しく理解でき、明日からできるケアまで分かるように、歯科医師・感覚統合の観点から丁寧に解説します。
1.発語が遅れる子どもに共通する“3つの身体の特徴”
発語がゆっくりな子を診療室で見ていると、一定の共通点があることに気づきます。
① 口がいつも少し開いている・舌が動きにくい
舌は「ことばのエンジン」です。
舌先が思い通り動かないと、以下のような変化が出ます。
-
「タ行」「ラ行」が言いにくい
-
単語がはっきりしない
-
空気をしっかり弾けず声も弱い
舌の動きは、実は出生直後からの飲む・食べる・噛むの経験で育ちます。
口呼吸傾向がある場合、舌は本来いるべき“上あご”に収まらず、発音に必要な土台が安定しにくくなります。
② 姿勢が安定しにくい(猫背・倒れ込み座り)
「ことば」は姿勢と深くつながります。
姿勢が崩れると呼吸が浅くなり、息をコントロールすることが難しくなるため、
-
声が弱い
-
語尾が消える
-
話すタイミングがつかみにくい
といった“発語の出にくさ”につながります。
特に骨盤の不安定さと肩・首の緊張の弱さは呼吸器の動きを鈍らせます。
③ 感覚統合(感覚の処理)がゆっくり成熟している
発達が少しゆっくりめの子に多く見られる特徴です。
特に
-
固有覚(身体の位置感覚)
-
前庭覚(バランスの感覚)
-
触覚(触られた感覚)
が整理しにくい子は、
-
姿勢が崩れやすい
-
じっと座れない
-
舌や口周りの感覚が苦手
-
食べムラや偏食がある
という特徴が現れやすく、「ことばを出す余裕が出てくるまでに時間がかかる」傾向があります。
決して“できない”のではなく、脳が周囲の刺激を処理するのにもう少し時間が必要なだけなのです。
2.発語の遅れは「口腔機能のサイン」になっていることがある
歯科では、発語がゆっくりな子に次のような“お口の特徴”が見られます。
① 舌が上あごにつかない(低位舌)
低位舌だと
-
息がもれる
-
舌が重く感じる
-
発音時に必要な動きが使えない
という状態になります。
これは、口呼吸・アデノイド肥大・鼻づまり・食べる力の弱さと関連します。
② ガムを噛むのが苦手/噛み切れない食材が多い
噛む力と舌の力は連動しています。
噛む時に使う“頬・舌・唇”の協調が弱いと、
発音に必要な微細運動が育ちにくくなります。
③ 唇を閉じる力が弱い(口唇閉鎖不全)
唇の力が弱いと、音をしっかり閉じたり、息をためたりできません。
-
パ行(パ・ピ・プ)
-
バ行
-
マ行
などが苦手になりやすいのはそのためです。
④ よだれが多い・飲み込みがゆっくり
「唾液を扱う力=舌と頬の協調力」と言えます。
飲み込みがまだゆっくりな子は、
発語のための「口腔周囲のフィードバック」が取りにくく、
ことばにつながりにくいことがあります。
3.発達が少しゆっくりな子に多い「3つの発語のつまずき」
言語発達には大きく3つのステップがあります。
① 音をまねる前の“体の準備”が弱い
ことばは「口の運動」だけでなく、身体全体の姿勢安定が必要です。
発達がゆっくりな子の多くは、
-
体幹が弱い
-
首〜肩のコントロールが不安定
-
座っているとすぐ姿勢が崩れる
ことがあり、「話そう」とする前段階の“呼吸と身体の土台”が不十分なことがあります。
② 舌の動きがぎこちない・イメージ通り動かない
このために、
-
音が増えない
-
似た音が混ざる
-
言い直しが増える
という特徴が出る子もいます。
舌の運動は、実は触覚・固有覚の影響を強く受けます。
身体の感覚が取りにくい子は、舌や唇の細かい動きをつかみにくいため、ことばの定着に少し時間がかかるのです。
③ 「ことばより動き」で表現する時期が長い
発達がゆっくりな子は、ジェスチャーや表情で伝えようとする期間が長いことがあります。
これは決して悪いことではなく、“伝えたい”気持ちはしっかり育っている証拠です。
そこに“音としての発語”が追いつくまでもう少し時間が必要なだけです。
4.おうちでできる「発語を助ける」やさしいケア
ここからは、お母さんが毎日できる口腔機能 × 感覚統合 × 発語支援のケアをご紹介します。
①まずはよく噛む。
固いものはいらないので
■大きな食材を前歯でかじる
■食事中に水で流し込まない
■椅子は両足を付ける
こういったことでしっかり噛んで口を使うことが大事になります。
②体幹を整える遊び(発語の基盤づくり)
ことばは「姿勢の安定」から。
おすすめは、
-
トランポリン
-
平均台ごっこ
-
四つ這いでトンネルくぐり
-
バランスボールに座ってゆらゆら
-
お相撲ごっこ
これらは前庭覚・固有覚を育て、呼吸と姿勢の安定につながります。
③口のまわりの感覚を育てる“楽しい遊び”
口周りの感覚が弱いと発語は育ちにくいので、
-
シャボン玉
-
ストローで吹く遊び
-
ハーモニカ・笛
-
フーッと風船を飛ばすゲーム
など“吹く”遊びはとても効果的です。
④舌の動きを促す遊び
どれも家で簡単にできます。
-
アイスの棒を舌で左右に送る
-
舌で上の歯ぐきをなぞる
-
舌を「べー」「くるん」と動かす鏡遊び
-
うー・いーの口(口輪筋の基本トレーニング)
舌の微細運動が整うほど、音は自然と増えてきます。
⑤単語を引き出しやすい声かけ”の工夫
これは言語聴覚士さんもよく使う技法です。
❶「短く・ゆっくり・はっきり」
例)
「わんわん、きたね」
→「わんわん、きた」
❷「選択肢を出す」
「飲む?飲まない?」
「赤?青?」
選ぶだけで発語の練習になります。
❸「子どもの発音をそのまま言い直す」
子「わんわ」
母「わんわん、だね」
否定しない、訂正しない。
“正しいモデルをそっと置く”ことでことばが育ちます。
5.歯科でサポートできること
歯科では、発語の遅れを
-
舌の動き
-
噛む力
-
口の感覚の強弱
-
姿勢と呼吸
という身体の視点から評価できます。
必要に応じて、
-
MFT(口腔筋機能療法)
-
姿勢・呼吸の改善アプローチ
-
舌癖の改善
-
食べる機能のステップアップ
などを行い、ことばが出やすい身体づくりをサポートします。
発達が少しゆっくりなお子さんでも、身体と感覚の土台を丁寧に整えていくと、ことばは必ず伸びていきます。焦らなくて大丈夫です。
6.お母さんへ伝えたいこと
発語がゆっくりでも、その子にとってはちゃんと意味があり、その子のペースがあります。
発語は「育てるもの」ではなく“芽が出る環境を整えてあげるもの”です。
そして、その環境はお母さんの愛情そのものがすでに土台になっています。
もし心配があって歯科を受診してくださったら、「どうしてそうなるのか」「家庭で何をすればいいのか」お伝えします。あなたの育児が否定されることはありません。
一緒に、お子さんのペースでことばが育つ道のりを整えていきましょう。
まずはご相談ください。
こういった定型児の「食べる」機能の問題がある子供の一部は2018年から「口腔機能発達不全症」という病名で保険診療での治療の対象になることがあります。ただし、歯並び・かみ合わせの問題がある場合、矯正治療と同時に行うのは混合診療になるので、当院では矯正治療を行う場合は、矯正治療の中で指導をしています。また発達障害等の症状がある子供にはより専門的で細やかな介入や指導が必要になることがあります。
矯正の無料相談を行っています。(要予約)
無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。
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注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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