【2025年11月4日 10:34 AM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今回は、3歳から6歳の子供の偏食について、味の好き嫌いだけでなく、**口腔過敏(こうくうかびん)と感覚統合(かんかくとうごう)**の関係に注目してお話しします。
偏食の原因は味だけじゃない!口腔過敏と感覚統合の関係
「うちの子、好き嫌いが多い・・・」そんなお悩みありませんか?
実は、子供の偏食は口の中の感覚過敏が影響している場合があります。
口腔過敏とは、口の中の舌や歯ぐき、唇が過敏に反応して、食べ物の「ざらざら」「ネバネバ」「硬い」といった感触を強く感じてしまう状態です。

手の触覚と口腔内の感覚はどうつながるの?
感覚統合とは、視覚・聴覚・触覚・前庭感覚(バランス感覚)など、体に入ってくる情報を脳が統合して整理すること。
子供はまだこの感覚統合の発達途中にあります。特に手の触覚(皮膚感覚)と口腔内の感覚は密接につながっています。
たとえば、食べ物に触れるときに手で感じる「ざらざら」「べたべた」などの触感を脳が認識し、それが口に入れられるかどうかの判断材料になります。
ここがうまく統合されていないと、手では触れるけど口に入れることが苦手、あるいはその逆が起こりやすくなります。

感覚統合の未熟さからくる偏食とその改善法
子供の脳は、触覚・口腔感覚・前庭感覚などの情報を上手にまとめて、「これは安全」「これは嫌だ」と判断する訓練中です。この発達がうまくいっていないと、特定の食感を極端に嫌ったり、食べムラ・偏食につながります。大事なのは
味の問題ではないのでトレーニングで改善できるかもしれない
ということになります。
トレーニングの具体例
- 
手の触覚刺激を増やす遊び
- 粘土遊びや砂遊び、水遊びなどで、様々な質感に触れさせる。 - 
口腔感覚を刺激する遊び
- シャボン玉を吹くなどの練習(口周りの筋肉を鍛え感覚を整える) - 
バランス感覚(前庭感覚)を鍛える遊び
- ブランコやトランポリンなどの動きを通じて、全身の感覚の調整を助ける。 - 
食事中の工夫
- 柔らかい食材から始めて、徐々に食感の幅を広げていく。
- 嫌がるときは無理に食べさせず、楽しめる環境づくりを優先。 
専門家の感覚統合療法も視野に
もし、日常生活で偏食が強く、食事のストレスが大きい場合は、小児歯科では2018年から保険導入された口腔機能発達不全症の中で対応が可能な場合もあります。また当院では小児矯正の中でそういった傾向がみられる子供にはそういった指導をすることもあります。他にも作業療法士や言語聴覚士による感覚統合療法のサポートを受けるのも有効です。
子供の感覚のバランスを整え、口腔過敏の軽減や偏食の改善を目指します。
まとめ
- 
偏食は味だけでなく、口腔過敏や感覚統合の未熟さが関係
 - 
手の触覚と口腔感覚は密接に連携しているため、両方を刺激する遊びが効果的
 - 
感覚統合トレーニングは楽しい遊び感覚で行うのがポイント
 - 
強い偏食は専門家に相談し、感覚統合療法も検討しよう
 
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*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
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