食べると口の中に物を詰め込みすぎてしまう


【2025年11月14日 9:22 AM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

子どもが食事中に口いっぱいに食べ物を詰め込みすぎて心配…」というお母さん多いと思います。ニュースで子供が詰まらせて亡くなった話などを聞くと、「どうしたら詰め込み食べを防げるか」と考えたりもするかもしれません。

この記事では、なぜ子どもが詰め込み食べをしてしまうのか、感覚統合という視点から、詰め込みすぎを防ぐために役立つ遊びや運動の具体例もご紹介します。

目次

  1. 詰め込みすぎる食べ方の背景〜感覚統合の視点〜

  2. 口の感覚と手の感覚の発達不足

  3. 詰め込み食べを防ぐためにできる遊び・運動

  4. 日常で気をつけたいポイント

  5. まとめ

1. 詰め込みすぎる食べ方の背景〜感覚統合の視点〜

食べるときに口の中に食べ物を詰め込みすぎる子どもは感覚の発達の問題を抱えている場合があります。

感覚統合とは、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)や身体感覚(前庭覚・固有受容覚)を脳でうまく統合し、環境に適応していく機能のこと。感覚情報の処理がうまくいかないと、子どもは自分の体のコントロールが難しくなり、行動にも影響が出ることがあります。

詰め込み食べは、特に「口の中の感覚(口腔感覚)」や「固有受容覚(筋肉や関節の感覚)」と言われる発達過程の不調和から起こることが多いです。

2、口の感覚と手の感覚の発達不足

  • 口の中の感覚の発達が鈍い子供や遅れている子供は、「まだ食べ物が足りない」と感じてしまい、つい多く口に入れてしまうことがあります。

  • 筋肉や関節の感覚の発達が不十分だと、食べ物の量をコントロールしづらくなります。

感覚統合の問題があると、食べ物の量や飲み込みのタイミングを自分で調整できず、結果的に詰め込み食べになることがあるのです。

口の感覚を発達させるために赤ちゃんは、食事以外にも色々なものを口の中に入れてみたり、歯固めをします。そうしながら口に入れたものの感覚の刺激を脳が受け取り処理をしていくことで口の発達を勧めます。小さい頃に「きたないから」「危ないから」とあまりそういったことをしてこないと、そういった口の発達が遅れてしまうために口の中に入れる適切な量がわからなかったりします。

また食べ物を口入れる時は食具を使っても、手を使ってもいいですが、腕の発達も大事です。絵も上手に書けない、服もうまく着替えれない子供が、適切量が仮に本人はわかっていても、命令通りに手を動かすことができないと、多い量を口の中に運んだり、飲み込もうとするタイミングでもう少し口の中に入れたりしてしまいます。

また全身発達の遅れ、体幹がまだ弱い、歩くのがぎこちないといった子供であれば、噛むのもうまくできないので、うまく噛めなくてずっと口の中でもぐもぐしていたりします。

大事なことは全身発達も考慮した中での食べる機能の発達の問題という事です。

3. 詰め込み食べを防ぐためにできる遊び・運動

感覚統合の発達を促す遊びや運動を日常に取り入れることで、詰め込みすぎる食べ方の改善が期待できます。

口周りの感覚を高める遊び

  • 氷や冷たいものを舐める:口腔内の感覚を刺激し、感覚過敏や鈍さの調整に役立ちます。

  • おしゃべりや歌をうたう:口の動きを活発にし、食事のリズム感を養います。

全身の感覚統合を促す運動

  • トランポリン遊び:前庭覚(バランス感覚)を刺激し、身体感覚の発達を促します。

  • ブランコやシーソー:ゆらゆら揺れる動きで前庭覚を鍛え、全身の感覚を統合。

  • ボール遊びやキャッチボール:目と手の協調を養い、固有受容覚も刺激されます。

 

 

身体感覚を整える日常の工夫

  • ジャンプやスキップを積極的にさせる。

  • 抱っこやタッチケアで触覚の安心感を与える。

  • 食事の前に軽い体操をしてリラックスさせる。

4. 日常で気をつけたいポイント

  • 食事はゆったりとした雰囲気で、急かさずに。

  • 子どもが口に入れる量を見守りながら、「一口ずつゆっくり食べようね」と声かけを工夫。

  • 詰め込みすぎたら無理に怒らず、どうしてそうなったかを観察してみる。

  • 食事の環境を整え、余計な刺激(テレビや音)を減らして集中しやすくする。

5. まとめ

詰め込みすぎる食べ方は、感覚統合の視点から見ると「口腔感覚の鈍さ」や「身体感覚の調整不足」が背景にあることが多いです。

遊びや運動で感覚統合の発達を促し、口周りや全身の感覚を高めることで、子どもは自然と食べる量やリズムをコントロールできるようになります。まずは全身の発達も見ながら専門家に相談してみるのもいいかもしれません。

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