【2025年12月27日 8:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
こんなお悩みないですか?
今日は、小児歯科や小児矯正のご相談でとても多い
「歯並びって、どんなサインが出たら気をつければいいですか?」
という疑問にお答えしたいと思います。
25〜45歳のお母さんたちは、毎日育児・家事・仕事に全力で、
「気づいたら子どもの口元が少し気になるようになってきた…」
「でも、これって様子を見ていいの?矯正したほうがいい?」
と不安になりながらも、どこに相談したらいいかわからないというお気持ちがあるのではないでしょうか。私たち小児歯科の立場として大切にしているのは、“お母さんの育児は間違っていない”という前提で、「なぜそうなるのか」「どうすればいいのか」を一緒に考える姿勢です。
今日は、すぐに矯正が必要という話ではなく、
「あ、これって歯並びにも関係しているんだ」
と 気づきにくいサイン をやさしくまとめました。
読み終わったころには、“見る力”がぐっと育っていると思います。

■ 1. 歯並びのサインは「歯」だけを見ると見落とす
多くのお母さんは「歯並び=歯の並び方」と思われています。
でも実は歯並びの問題は口腔機能の発達の先に問題が起きていることが多いのが小児歯科の世界です。
見た目の歯並びは“結果”であって、その前の段階に必ず 小さなサイン が存在します。
そのサインに早めに気づくことで、将来の大がかりな矯正治療を予防できる可能性が高まります。
■ 2. 今日から気づける「歯並びのサイン」
ここからは、お母さんが日常の中で
“あ、ちょっと気をつけて見てみよう”
と思えるようなサインを、やさしく説明します。
◆ ① 口がポカンと開いている(口呼吸のサイン)
写真を撮ったときや、テレビを見ているときに
唇が自然に閉じない 子は、歯並びの要注意サインです。
口呼吸が続くと
-
舌が下がる(本来は上あごに収まるべき)
-
上あごの成長が狭くなる
-
出っ歯・ガタガタ・受け口などのリスクが上がる
という特徴があります。
本人に悪気はなく、舌の筋力や鼻の通り、姿勢の影響で起きているだけなので、お母さんのせいではありません。
◆ ② 寝ているとき、口が閉じない・いびきをかく
睡眠中は本来、舌が上あごに収まり、気道が広がります。
これができないお子さんは、
-
あごが小さい
-
舌が大きく見える
-
呼吸に負担がかかっている
-
唇を閉じる力が弱い
という可能性があります。
いびきが続く子は“小児の睡眠呼吸”の観点でも要注意です。
◆ ③ 食べ物を丸呑みする・奥歯で噛まない
丸呑みのクセは、
あごの成長不足や舌の使い方の未発達 のサインです。
-
前歯でチョコチョコ噛む
-
噛む回数が少ない
-
柔らかいものばかり好む
これらは“歯並びの前兆”としてとても多い特徴です。
近年は「口腔機能発達不全症」として保険診療で評価されるほど、噛む機能の未発達は非常に多く見られるようになっています。
◆ ④ 姿勢が崩れる・椅子にまっすぐ座れない
一見「歯」とは関係なさそうですが、
姿勢は歯並びの重要な要素です。
-
足が床につかずブラブラする
-
椅子に寝そべるように座る
-
猫背で食べる
-
テレビを見るときに横向きになる
姿勢が崩れると、舌・あご・口唇の動きが不安定になり、その結果、歯並びにも影響してきます。
◆ ⑤ 指しゃぶり・爪噛み・頬杖が長く続く
クセはお子さんの安心のための行動であり、決して“悪いこと”ではありません。
ただし、
-
指しゃぶり → 開咬、出っ歯
-
爪噛み → 前歯のゆがみ
-
頬杖 → 顔の左右差や受け口の助長
など、長期間続くと歯並びへ影響することがあります。
ポイントは、“責めずに正しい理由づけをしていくこと”。
小児歯科では、クセの背景にある感覚の偏り(感覚統合)やストレス、姿勢の不安定さ まで含めてサポートします。
◆ ⑥ 飲み込むときに舌が前に出る
これは 舌癖(ぜつへき) と呼ばれ、歯並びに直結するサインです。
チェックの方法は簡単で、“飲み込むとき唇が強く閉じる・あごが動く”場合も舌癖の疑いがあります。
舌の位置が安定しないと
-
開咬
-
出っ歯
-
ガタガタ
-
発音のしにくさ
につながり、矯正をしても後戻りしやすくなるため、一緒にトレーニングを行います。
■ 3. 歯並びのサインは「育児の失敗」ではまったくありません
お母さんがよく言われるのが、
-
「もっと硬いものを食べさせるべきだった?」
-
「テレビを見せたから姿勢が悪くなった?」
-
「指しゃぶりを止めさせられなかった私のせい?」
という“自分を責める気持ち”。
でも、歯並びの問題は環境×成長×解剖学的な特徴×生活リズム が複雑に関係しており、お母さんの努力とは関係ないことがほとんどです。
特に今の子どもたちは、
-
食の軟食化
-
外遊びの減少
-
姿勢が崩れやすい生活環境
-
スマホ・タブレットの普及
-
アレルギー・鼻づまりの増加
という時代の背景が揃っているため、“歯並びのサインが出やすい世代”と言えます。
■ 4. 歯並びのサインを見逃さないメリット
気づきが早いほど、
-
大がかりな矯正を避けられる
-
成長を利用した「小児矯正」が効果的
-
口呼吸の改善
-
食べ方・姿勢・集中力の向上
-
将来のむし歯・歯周病リスク軽減
など、お子さんの未来の選択肢が広がります。
矯正の相談と言うと「まだ早いかな?」と思われる方が多いですが、実際は 早期のチェック=治療ではなく“予防” です。費用の負担が増えないためにも、“見る目”を持っていただくことがとても大切です。
■ 5. では、気づいたあとどうすればいい?
① まずは「気づけた自分」を褒めてください
早期発見は、お母さんが一番近くで見ていたからこそできることです。
それはもう立派な“予防の第一歩”です。
② 小児歯科で一度チェック(相談だけでOK)
歯並び・噛む力・舌・呼吸・姿勢などを総合的に評価します。
今は「口腔機能発達不全症」が保険適用になり、“噛む・飲み込む・舌の使い方の発達”も保険で診てもらえる時代です。
③ 今日からできる、小さな生活習慣を整える
-
足がつく椅子で食べる
-
よく噛める大きさに切る(小さすぎない)
-
姿勢が安定するようクッションを使う
-
寝る前の鼻呼吸チェック
-
ベロ遊び・口遊びで舌のトレーニング
-
ストローを正しく吸う練習
どれも家庭でできる簡単な工夫です。
④ 必要なら専門家と一緒に“小児矯正を検討”
矯正は、
歯を動かすだけではなく「成長を育てる治療」 です。
-
あごを広げる
-
舌の位置を整える
-
呼吸を楽にする
-
クセを改善する
こうした効果が期待できるため、「早く見てもらってよかった」と言われることが多いです。
■ 6. まとめ:小さなサインは“未来のヒント”
今日お伝えしたサインは、
-
口が開いている
-
寝ているときの口呼吸
-
丸呑み・偏食
-
姿勢の不安定
-
指しゃぶり・頬杖
-
舌の癖
-
食べ方のクセ
など、どれも すぐに矯正が必要という意味ではありません。
ただ「お口からのSOSサイン」に気づけるお母さんは、お子さんの未来を守る力をすでに持っている
ということです。歯並びは、見た目以上に“全身の発達”と深く関係しています。気になるサインがあれば、一度小児歯科で気軽にご相談ください。診察は、お母さんとお子さんの安心のためにあります。
お母さんの肩の力をふっと抜いてもらえるよう、これからもやさしく、わかりやすく、専門的にサポートしていきます。
まずはご相談ください。
矯正の無料相談を行っています。(要予約)
無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。
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お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での問い合わせにはお答えしかねます。
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注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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