発音がはっきりしないのは“口の使い方”と“姿勢・感覚”が影響? ─(感覚統合 × 口腔機能からやさしく理解する【15】)


【2026年3月11日 8:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

こんなお悩みないですか?

「言葉が少し聞き取りにくい気がする」
「サ行がタ行っぽくなる」
「幼稚園の先生から“発音が曖昧”と言われた」

こうした相談は、歯科でもとても多く受けます。

発音の悩みは、お母さんが
「私の関わりが足りなかったのかな…」
「言葉が遅いのは個性なのかな…」
と不安になりやすいテーマでもあります。

でも、どうか安心してください。
発音は “脳の言語能力” だけでなく、“口の使い方” “舌の器用さ” “姿勢や感覚” も深く関わるため、発達が少しゆっくりなお子さんでは、日常の動きの中でゆっくり積み上がっていくことがあるのです。

責任は決してお母さんではありません。
今日の話を読み終えるころには、
「なるほど、発音ってこうやって上手になっていくんだ」
と安心していただけるはずです。

1. 発音がはっきりしない子に共通する“4つの特徴”

歯科・言語の視点から、発音がぼんやりしやすいお子さんには共通するポイントがあります。

① 舌の位置が安定していない(舌が広がる・前に出る)

舌が口の中でうまく持ち上がらないと、次のような特徴が出ます。

  • サ行が「タ行っぽい」

  • ラ行が言いにくい

  • “し・ち・じ”が全部似た音になる

  • いつも口が少し開いている

特に「舌の先を上につけるのが苦手」だと、発音の聞こえが大きく変わります。

② 唇の閉じる力が弱い(口唇閉鎖力が弱い)

唇の力が弱いと、空気がもれやすく、
パ・バ・マ・ワ行などが曖昧になります。

  • ストロー飲みが苦手

  • 水をこぼしやすい

  • いつも口がぽかん
    こうした特徴がある子は、唇のコントロールが未熟なことが多いです。

③ 姿勢が崩れやすい(猫背・不安定な座り方)

姿勢と発音?
一見関係なさそうですが、実はとても深い関係があります。

姿勢が安定しないと、
→ 舌・唇・顎の動きも安定しません。

特に

  • 足がブラブラ

  • 椅子に浅く座る

  • 猫背

  • すぐ立ち歩く

こうした姿勢は、**発音だけでなく、食事の噛み方にもつながる感覚の問題(固有覚・前庭覚)**が関係していることがあります。

④ 感覚の発達がゆっくり(触覚・固有覚が未熟)

発達が少しゆっくりなお子さんの場合、
舌や口の“触覚”がマイルドで、動かし方の学習に時間がかかることがあります。

  • 舌の位置がわかりにくい

  • 口の中の動きがイメージしにくい

  • 自分の声のコントロールが苦手

  • 遊びの中でも身体の使い方が不器用

これらは、「口の運動を司る感覚の発達」がゆっくり進んでいるだけなのです。

ゆっくりでも大丈夫。
感覚は日常の経験から確実に育ちます。

2. なぜ発音は“口腔機能の発達”と関係があるの?

発音は、

  • 口の中の圧(口腔内圧)

  • 姿勢
    などがすべて連動して作り出す、小さな運動の集まりです。

言い換えると…

発音は「全身運動の一部」

です。

だからこそ、
筋力・感覚・姿勢・呼吸のどれかが少し苦手なだけで、
音の形がうまく作れなくなるのです。

3. 歯科だからわかる “発音がはっきりしない子の口のサイン”

歯科は口のプロなので、発音が気になる子を見ると次のようなサインに気づきます。

① 舌が低い位置にある(低位舌)

  • 舌の横が歯にくっついている

  • 口を開けたままでも舌が上がらない

  • 食べ物を口の奥に運ぶのが苦手

この舌の位置は、
発音(特にサ行・ラ行)が不明瞭になりやすい主原因のひとつです。

② 歯並びが狭い・口蓋が高い(ハイアーチ)

口呼吸が多いお子さんにみられる特徴で、
舌が正しい位置に置けず、発音が苦手になります。

③ 唇が常に乾いている・口がぽかん

これは
「唇閉じる力が弱い → 発音時の空気のコントロールが難しい」
というサイン。

④ 頬や唇の力が弱い(弱い固有覚)

横から見ると
頬の筋肉があまり使われていないように見える子は、
発音の明瞭度が低いことが多いです。

4. 家庭でできる“発音の土台づくり”ケア7選

──感覚統合 × 口腔機能

発達がゆっくりなお子さんでも、
日常遊びの中で口の力は自然と育ちます。

① しっかり噛めるおやつを取り入れる

噛む力=舌の安定。
おすすめは

  • 干し芋

  • 小魚

  • 蒸し野菜(にんじん・さつまいも)

  • コーンスティック

無理なく取り入れられるものから。

② ストロー飲みの練習(細いストロー → 太いストロー)

唇の閉じる力を育てる練習。
「細い→太い」と変えると、成長が実感できます。

③ 舌の“触覚”を育てる遊び

  • はちみつを舌に乗せて「上あごにつける」練習

  • 舌で飴を転がす

  • 舌で歯ぐきをなぞる

“舌を自分で感じる力”が上がります。

④ 風船遊び・シャボン玉

口の空気の圧をコントロールする練習です。

⑤ 姿勢の安定を助ける“足台”の活用

発音には姿勢が本当に大切です。

椅子に座るときは
足首・膝・股関節が90度
をまず目指しましょう。

⑥ 固有覚を育てる全身遊び

  • クッションにダイブ

  • トランポリン

  • 机の下でくぐる遊び

  • ぶら下がり

  • おしくらまんじゅう

身体の中心が安定すると、口の動きも安定します。

⑦ 呼吸を整える“鼻呼吸スイッチ”遊び

  • 風船

  • ふーっと息を細く長く

  • 鼻から吸う練習

口呼吸が多いお子さんは、発音も安定しにくいので効果的です。

5. “発達が少しゆっくりなお子さん”に出やすい特徴と支え方

発音がはっきりしない理由に、
感覚統合のゆっくりさが関係しているケースはとても多いです。

よく見られる特徴
  • 身体の動き全体が少しぎこちない
  • 食べるときにモグモグが少ない
  • 舌の動きがイメージしにくい
  • 固い食べ物が苦手
  • 姿勢保持が苦手で疲れやすい
  • 口遊び(指しゃぶり・タオル咥え)が長く続く

どれも
“成長していく途中のサイン”
と思っていただいて大丈夫です。

6. どんなときに歯科や言語の専門家に相談すべき?

次のような場合は、早めに相談すると安心です。

  • サ行・ラ行が7歳以降も改善しない

  • 食べるのが極端に遅い

  • よくむせる・飲み込むのが苦手

  • 口が常に開いている

  • いびきがひどい

発音だけでなく、
口腔機能全体をチェックすることで、
発音が育つ土台を整えることができます。

まとめ

発音がはっきりしない背景には、

  • 舌の使い方

  • 唇の力

  • 顎の成長

  • 姿勢

  • 感覚の発達(固有覚・触覚)

  • 呼吸のクセ

このすべてが関係しています。

お母さんの育児のせいではありません。
“お子さんがまだ育てている途中の部分”が見えているだけです。

今日お伝えした
身体遊び × 口のトレーニング
を少しずつ取り入れることで、発音は確実に育っていきます。

もし気になる場合は、歯科でも相談できます。
口腔機能を見るプロとして、
あなたとお子さんが安心できるよう、しっかりサポートします

まずはご相談ください。

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無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。

 

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*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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