【呼吸・睡眠・息育7】子供のうつぶせ寝には要注意


【2018年3月15日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。

 

今日は寝相のお話です。

 

もくじ
①お子さんはあおむけで寝ていますか?
②うつぶせ寝は歯並びというより顎の位置関係を狂わせます。
③子供のあごはうごきやすい
④枕にも注意しましょう。
⑤ゲームやスマホも要注意です。
⑥まずは正しい鼻呼吸を覚えましょう

 

 

①お子さんはあおむけで寝ていますか?

正しい寝方あおむけ寝

 

正しい寝相はあおむけで寝ることです。寝相がいい・悪いというのは性格の問題というよりも、呼吸の問題が大きく絡んでいます。正しいあおむけで寝るためには鼻呼吸がしっかりできないといけません。口呼吸であおむけで寝るのは苦しいです。

 

インディアンはあおむけで寝れるようにならないと正しい鼻呼吸が覚えられない、鼻呼吸を覚えないと病気になりやすく健康に育たないのであおむけで寝れるようになるまで子供を縄で抑えて寝せます。そこまでしろとは言いませんが、あおむけで寝るのは大事なことであるという話です。

 

 

②うつぶせ寝は歯並びというより顎の位置関係を狂わせます。

うつぶせ寝は正しい呼吸ではない口呼吸の子供には楽な姿勢です。さらに問題なのは歯並びというより顎の位置関係を狂わせます。

 

枕などで顎を前から押すと顎が後ろに下がってしまい、出っ歯の原因の一つになります。

逆に首のところに枕が入るような形になると下の顎が前に押されるので受け口になってしまいます。

寝ている間持続的に力がかかるので顎の前後関係が狂ってしまいます。

 

うつぶせ寝は顎の位置が動く

 

このように枕に押し付けて寝てしまうと下顎は後ろに押されます。

顔が枕を超えるようにうつ伏せになると逆にした顎は前に出ます。

 

正しい鼻呼吸の子供にはそういった姿勢で寝るのは苦しいので寝れません。逆に呼吸に問題がある子供にとってはそういった姿勢のほうが寝やすい姿勢だから自然にしています。

 

③子供の顎は動きやすい

子供のは永久歯に生え変わるとき、乳歯がグラグラでも噛めるように顎のかみ合わせの位置が決まっていません。噛みづらければそれに合わせて動かして食事をします一方全部大人の歯になって噛み合わせの位置が決まった成人になると、歯周病などで歯が抜けるときの乳歯のようにグラグラになったら噛めなくて歯医者に来ます。歯が抜けるたびに子供が噛めないと言ったりしないのはこの顎の動きで対応するからなのですが、これは何か悪いことをしたらそれに合わせて変な動きをするということです。

 

悪い力がかかっても大人は顎が大きく動いてしまうのは無理ですが、子供は顎を大きくずらすことでその力を逃がします。悪い寝相の力で顎の前後関係が大きく狂ってしまい、それに合わせて成長をしていきます。

 

④枕にも注意しましょう。

子供の枕も要注意です。枕が高すぎたり、位置が悪いと顎の位置が悪くなります。特にキャラクターもので安易に買ってしまったり、低反発のようなものも注意が必要です。

 

枕が高いのと顎が動く

 

極端な例ですが、このように高い枕になると頭は黒い矢印の方向に前に押されます。そうなると自然に顎は後ろに下がります。

 

ちょっとした高い枕、逆に沈み込んでしまう枕というのはよくわりません。キャラクターの絵柄で選ばないで子供にあった枕が必要です。

 

⑤ゲームやスマホも要注意です。

ゲームやタブレットスマホなんかで遊ぶ時もこのような姿勢になると、顎の位置関係は狂ってきます。長時間動かない姿勢でずっとしていればゲームやスマホは悪いかみ合わせにするための装置になります。

 

携帯ゲームで動くかみ合わせ

 

昔はゲームは1時間までといっていましたが、やはり長時間やるのはダメですし、できるだけ休憩をはさんでやらないと悪い姿勢に合わせた悪いかみ合わせを覚えるだけです。

 

 

⑥まずは正しい鼻呼吸を覚えましょう。

大事なことはあおむけで寝ても苦しくない正しい鼻呼吸ができるようになることです。寝ている子供を何回もどしてもその状態が苦しければまた自分の楽な寝方になります。

また壁などがある位置がいつも一緒だと寝返りが同じ方向にしかできなくなったりするので、定期的に変えたりするのも大事です。

 

呼吸が正しくないから正しく寝れないのか?正しく寝れないから鼻呼吸ができなくなったのか?

 

というのは実際はどっちでもよくて大事なことは両方が関係していること、どっちかだけ治そうとしてもダメということです。口をいつもぽかんと開いているのに姿勢や寝ているときを治そうとしても無理ですし、寝るときに「あおむけで寝なさい!」といっていても呼吸が口呼吸のままでは苦しいだけです。

 

時間をかけて体の悪くなったバランスを整える必要がありますし、そのままでは正しい成長ができないので結果の一つとして歯並びにも影響が出てきます。矯正を始めていくら機械的に歯を動かしても悪い癖で悪い成長をしている新たな問題との追いかけっこをするだけです。機能面のアプローチをしないのであれば、成長が終わる大人の歯になってから抜歯や外科処置を含めた成人の矯正を検討するべきです。

 

 

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お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。

子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?


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*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

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