【2023年7月7日 1:45 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日はよく小児歯科で相談される歯の生え変わりが遅いと心配するお母さんへの記事です。
もくじ
①乳歯の生え変わりにはかなり幅があることを知りましょう。
②乳歯の生えはじめの時期
③1歳半健診のころの歯の生え方
④3歳児検診の頃の歯の生え方
⑤歯の生え変わりは幅があることを知りましょう
①乳歯の生え変わりはかなり幅があることを知りましょう。
まずはどの歯もそうですが●か月で生えるというよりは
最低前後4~6か月ぐらいの幅があります。
また乳歯の場合は男子が女子よりも早い傾向もあります。
それらから言えるのは
ほぼ同じ時期に生まれたお友達に乳歯が生えていてもまだ歯が生えないこともあるし、
お兄ちゃんが△か月で生えたのに妹さんがまだ生えないから不安というのも
あまり心配しなくていいことになります。
しいていうなら
早い傾向、遅い傾向がある
というぐらいで病的に生え変わりが遅いという状態ではないということになります。
②乳歯の生えはじめの時期
2019年の小児歯科学会で新しく日本人乳歯の標準萌出時期について発表されたものがあります。
それをもとにお話をすると
上の前歯より下の前歯が早く生えるので
男の子は5か月~9か月
女の子は6か月~9か月
となっています。

つまり歯が生えるのが遅いとなるのは男女とも10か月過ぎて歯が生えなければ気にしたほうがいいかなということになります。
一方でこの時期に歯が生える、生えないをお母さんが気にするのは
離乳食の開始を歯が生える生えないで始めようとしてしまうと
「歯が生えないと離乳食が始められない!」
↓
「周りの子供から遅れていく」
ということで焦ってしまうようです。
結論から行くと
歯が生えるのを待たないで離乳食を始めていいのですが
離乳食を始めるポイントと
歯がなくても噛めるようにするポイントというのがあります。
それをしないと歯がないし、丸呑みになるのでのどで詰まってしまったり危ないわけです。
詳しくは母親教室でお話をしていますので
そちらをご利用ください。
③1歳半健診のころの歯の生え方
赤ちゃんの大きなイベントに1歳半健診があると思います。
そのころまでには

赤色の丸の乳歯は生えてないと
生え変わりが遅いねということになります。
黄色の丸の乳歯は生えててもいいし
生えているから早いというわけでもないですし
生えていなくても全然問題がありません。
青色の丸の乳歯に至っては普通は1歳半では生えないので
この時点で生えていたらかなり生え変わりが早いということになります。
本数で考えると
8本生えていればOKということです。
16本くらい生えている子がいても標準の中なので
何本生えた、生えないをこの時期に見せあうのはあまり意味がない
のかなと思います。
一応仙台市と富谷市の1歳半健診はこちらになります。
④3歳児検診の頃の歯の生え方
逆に3歳児健診というか3歳までには標準的には乳歯が全部生えていているということになります。
3歳でまだ生えてない乳歯がある、20本ない場合は生え変わりが遅い
のかなと思います。
またこの段階で理想は
隙間がある乳歯の歯並びが理想になります。

歯の生えるのが早い遅いとは別に
口の機能の発達が正しくできたかどうか
哺乳・離乳がうまくできたかどうかの基準となります。
一応仙台市の3歳児健診のページです。
⑤乳歯が生えてくるのは幅があることを知りましょう
乳歯が生えてくる時期は4~6か月くらいの幅があります。
ついつい周りの子供が生えているのに自分の子供が生えていない
とか
お兄ちゃんおねえちゃんはこの時期に生えたのに生えていないと
不安になるお母さんがいますが
幅がかなりあるのでほとんどのお母さんの心配は大丈夫です。
一方で気にしたほうがいいのは
全身や口の発達が正しく進んでいるのか?
遅れていないのか?
特に「歯がないと噛めない」「歯があると噛める」と思っていると、離乳の進み方が遅くなったりしてしまう傾向になり、断乳も遅れがちになります。それらは結果的に口の発達の遅れとなってしまいますので哺乳から離乳のプロセスは歯のあるなしとは別に進めていくべきだと思っています。
そういったことは繰り返しではありますが、ただ歯科クリニックでは母親教室でお話ししていますのでそちらをご利用ください。
【保険診療での口腔機能発達不全症について】
①乳歯では6か月、永久歯では1年以上減筋の萌出時期を過ぎての歯の萌出がない場合
②平均的な歯の萌出順序からすでに萌出する歯が生えていない
③反対側の同じ部位の歯が出てから1年以上萌出がない場合
のどれかを満たしている場合と、それ以外の数個の必要な条件を満たした場合「口腔機能発達不全症」として継続的な管理が2018年から保険診療でできることになりました。
詳しい条件等がありますので歯の生え変わりが「何となく遅れている」では適応になりません。
また歯並び等の問題があり矯正治療を同時に行う場合は混合診療の可能性がありますので矯正治療の中で歯の生え変わりを確認しています。
口腔期の発達不全症はブログでも書いてますのでこちらをご覧ください。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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