【2023年5月23日 12:03 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区富谷市ただ歯科クリニックです。
初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
6歳ころに前歯が生えてきた時に歯が並ばないと・・・?
6歳前後に生え変わりは始まり永久歯が生えてきたら
「あれ?ガタガタに並んでいる」
「なんか隙間が空いている」
「かみ合わせが逆になっている」
となると
そこで突然歯並びが悪くなったと考えてしまいます。
実はその前から歯が並ばない問題があったりします
歯の生え変わりで「萌出障害」と呼ばれる先天的な問題
つまり予防できないトラブルは2割くらい起こるといわれています。
そういった問題は予防はできませんし、そうなってしまったらそれに合わせて対応をしていくしかありません。
一方で8割の場合はそうじゃない要因があり、歯が並んでいないことになります。その多くは環境要因それまで口の中がどう育成されているかが大事な問題になります。6歳であれば6歳としての口の機能を持っているのかということです。
例えば
抜けた歯の隙間から舌が見えているような子供。
こうやって舌がつばを飲み込んだりするときに前後に動くのは、哺乳の時の動きになります。この子がそういった動きをする先天的なものや遺伝的なものがあったのではなく、みんな0歳にやってた動きを6歳になってもまたしているということです。離乳から食べることを覚えていく中で、何かうまくできなかったことがあってそのままになっています。当院で母親教室をしているのはそういったところが後で大事になるからです。
6歳なのに0歳の動きをしている口の中であれば、永久歯が生えてきてもそういった口の中に合わせて並んでいきます。そう言った子供にとってははきれいに並んだ歯並びは使いづらい歯並びでしかありません。乳歯の歯並びが気になる気にならないではなく、
6歳までの永久歯が生えてくる間に
正しい口の機能の育成が歯並びには大事になります。
正しい口の機能が育成されるということは?
乳歯は隙間がある歯並びが正しい成長をしている子供です。
乳歯より永久歯が生え変わるので、
乳歯は隙間なく並んでいるのではなく
隙間があるほうが正しい口の成長をしている子供です。
隙間がある乳歯の歯並びにはどんないいことがあるのでしょうか・
よく歯と歯の間が虫歯にならないように「フロス」を使うお母さんがいます。たしかに子供の歯と歯の間は虫歯になりやすいのですが、隙間がある子供はどうでしょうか?
わざわざフロスを通さなくても歯ブラシで歯と歯の間が磨けます。面倒なことしなくても簡単な歯ブラシで十分磨けます。
正しい口の機能を作っていくことは虫歯予防にもなります。
虫歯のあるなしだけではなく機能の発達もみよう!
3歳くらいで乳歯が全部生えてきて離乳が終わってくるのに
まだうまく噛めないものがあったり、食事の量、食事の時間など様々な問題があったりします。
5年ほど前からこういった時期の子供の「食べること」を中心とした機能発達の問題は、「口腔機能発達不全症」という病気として保険診療の中にも導入されました。
機能の発達はお口の中では顎の成長というところででてきます。
隙間のあるしっかり成長した乳歯の歯並びが
キツキツに並んだ乳歯の歯並びか
将来の歯が並ぶスペースの問題だけではなく
その子の口の機能の発達が正常に乗ってるかどうかも判断できます。
隙間があれば歯ブラシもしやすくなるので、虫歯予防にも有利です。
わざわざフロスを通す必要もなくなります。
虫歯だけじゃなく口の機能にも目が行くようになるといいですね。
*口腔機能発達不全症は保険診療には導入されましたが算定している医院と算定してない医院もありますのでご注意ください。
*歯並びの問題かみ合わせの問題があったときに、口腔機能発達不全症と並行して矯正治療を行うと混合診療になりますので、当院では矯正治療が必要な場合は矯正治療の中で機能問題へのアプローチもします。
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