【子供の歯並び予防52】10歳までに終わってしまうもの


【2024年2月14日 9:18 AM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

もくじ
①子供の矯正は気になったら始めますか?
②スキャモンの発育曲線というのがあります。
③上の顎は10歳前後で発育が終わる
④下の顎の骨は一般型に近い
⑤上下の骨の成長のピークが違うので反対咬合は要注意!!
⑥つまり反対咬合は「子供が気になったら」では遅い
⑦気を付けたいのは上の顎の骨の成長が足りない出っ歯
⑧まずは相談、様子を見るならば根拠のある経過観察を

 

①子供の矯正は気になったら始めますか?

子供の矯正治療はいつから始めたほうがいいのでしょうか?

よく聞かれる質問です。

成人の場合今始めても、3年後始めても、10年後始めても歯並びが大きく変わることはありません。(虫歯等で歯の治療されたかどうかは別にして)

一方子供の場合成長の途中ですので、単純に乳歯だったところが永久歯に生え変わったり、身長が変わるように顎の形も変わってきます。

また思春期が代表的ですが、1年前は気にしてないのが、気になったりといった本人の希望も変わります。

 

成長の変化のない成人は単純に「気になった時」に治療を始めればいいですが、子供の場合そういった成長のタイミングを見て適切な時期に始めないといけません。

 

②スキャモンの発育曲線というのがあります。

スキャモンの発育曲線と呼ばれるものがあります。これは人間の発育を一般型、神経型、生殖型、リンパ型などに分けで様々な部位の発育の基準にするものになります。

 

一番わかりいのが一般型で、4歳くらいまでに身長などがどんどん変わってきて、その後ペースがいったん落ち着いて毎年少しずつ大きくなった後に、第二次成長期といわれる高学年や中学生の時期にグンと身長が伸びる時期を迎えます。そういった体の一般的な発育のことを言います。

 

神経型は脳や脊髄、などの神経や感覚器の発達を示したものです。これらの部位は、生まれてから急激なスピードで増加をし小学校の低学年くらいにはほとんどの成長が終わります。

 

 

③上の顎は10歳前後で発育が終わる

上の顎の骨は頭の骨の一部になります。

縫合という縫い目のようなものでバラバラの骨がつながっているのですがそういった一部が上の骨になります。先ほども話したように脳は神経型の臓器になるので10歳前後で成長のほとんどが終わってしまいます。そういったことから、上の顎の骨も10歳前後で成長は止まってしまう骨になります。

 

④下の顎の骨は一般型に近い

一方下の顎の骨は顎関節という関節にぶら下がるひとかたまりの骨です。肩関節や肘関節の腕、股関節や膝関節の足の骨と同じ分類になります。

つまり、身長が伸びる第二次成長期にグンと成長する骨になります。

女子だと小学校の高学年から中学生くらいまで、男子なら高校生の間は身長が伸びますし、年間1センチ程度ならば20歳ぐらいでも伸びる人はいます。

 

⑤上下の骨の成長のピークが違うので反対咬合は要注意!!

10歳前後で止まる上の顎の骨、それ以降に動く下顎の骨

このふたつの成長のピークの違いがあるので一番わかりやすいのは

反対咬合・受け口というのは難しくなります。

 

10歳までに上の顎をどれだけ前に引くか?という治療が主になります。その後下の顎がぐんぐん動いてくる中で、うまく収まる子供もいれば、そこで下の顎が過成長するともう一度治療が必要になったり抜歯等の処置も必要になったりします。

 

「いつまで」というのもよく聞かれますが、身長が動く間は下顎が動くので、身長が止まるまで、女子だと中学生の終わりくらい、男子なら高校生や動く子は20歳くらいまで身長が動きます。

 

またこういった話をすると

「下の顎の成長を止められないのか」

とか

「子供の時点でどのくらい動くか予想できないか?」

といった質問も受けますが、

身長が伸びてきた女の子を165ぐらいで止めたいからと整形外科にいって何か薬を飲むと止まるとかできないように、下顎の成長は止められませんし、

6歳の子供を見て、20の成人式でぴったりの服を作ることができないように下顎がどのくらい動くかは予想ができません。

 

⑥つまり反対咬合は「子供が気になったら」では遅い

そういったことから反対咬合は大きくは

・できるだけ早い3~4歳から上顎の骨を10歳ころまでに前方に出して、その後の下顎の成長の経過を見ていく

という考えと

・予測が難しく不確定だから成長が終わったら一気に治療を行う

といった二つの考え方があります。

 

上顎の成長を可能な限り前方に引っ張ってもその後の下顎の成長はわからないので、身長が止まるまで経過を見る必要があります。そうなると治療期間が長くなり、追加の費用もかかる場合があり、不確定のことが多くなります。最悪抜歯等の処置も必要になります。

 

一方身長がある程度と待ってから始めるのは、もうそこから変化はないのでそういった期間や費用ははっきりします。ただしその状態に合わせて、抜歯や骨格的な問題があれば外科処置が必要になったりします。

 

一番困るのはもう上の顎の骨の成長が期待できなくなってから、できるだけ簡単に、費用や期間も抑えてとなるとかなり難しくなります。相談に来た年齢によっては身長が止まるまで経過を見る場合もあります。

 

⑦気を付けたいのは上の顎の骨の成長が足りない出っ歯

またイメージしにくいのが「上の顎の骨の前方成長がたりなくて出っ歯に見えるケース」これも10歳以降だと改善が難しくなります。

歯の位置は悪くないのですが矢印の骨が前方成長が足りないので歯が出ているように見えます。10歳を超えてしまうともうこの成長は期待できないので、歯の位置は悪くなくても、骨の成長が足りないために上下の歯を抜歯して永久歯になってから再矯正が必要になります。

 

よく非抜歯矯正で口元が出たというのも口元が出たというより、それより上の中顔面の発育不良が原因になります。

 

⑧まずは相談、様子を見るならば根拠のある経過観察を

そういったこともあるので、6~7歳で「ちょっとおかしいな」と思ったらまずは相談をしましょう。

自然に治るかもしれない

もう少し様子を見よう

子供が気になってないから気になったら

といってお母さんの判断で大切な治療の時期を逃してしまうと、取り返せる場合もありますが、取り返せない場合もあります。上の顎の成長というのは特にそれです。

 

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