【2024年4月30日 10:07 AM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
もくじ
①口腔機能発達不全症とは?
②どのくらいの子供が口腔機能発達不全症なの?
③子供が口腔機能発達不全症かチェックしよう!
④どういった治療が必要?
⑤チェックリストで気になった方はまず相談を!
①口腔機能発達不全症とは?
口腔機能発達不全症は2018年に保険導入された新しい子供の病気になります。
口腔機能発達不全症とは
「食べる機能」「話す機能」「その他の機能」が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができず、明らかな摂食障害の原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは、環境因子に専門的関与が必要な状態
と言われています。

先天的な病気がない健常児の子供で、食べることや話すことの口腔機能の発達に遅れや問題がある子を歯科医院で指導・管理していくということになります。
②どのくらいの子供が口腔機能発達不全症なの?
当院では口腔機能発達不全症の子供は3~4割いると思っています。
一つの根拠は発達学という考え方で考えると、全身の発達の遅れ、凸凹を示す子供たちは3~4割といわれています。そう考えると口の中だけ極端に増減するとは考えにくいのでそのくらいの割合だと思います。
また、太田らが調べた「地域歯科診療所における口腔機能低下症の割合」という論文では20~39歳までの成人の約3~4割に「口腔機能低下症」」という60~70歳の口の機能の衰えと同じ状態の人がいるといわれています。つまり小さい頃に口腔機能を発達できなかった子供たちが成人になった人たちとも考えられます。

また第4回21世紀出生児横断調査の3歳児でもこういった調査もあります。睡眠時間の比較は今回はいいですが、食べることの問題を持っているお母さんは3~4割いる項目が多いように思います。
③子供が口腔機能発達不全症かチェックしよう!
□食事中に水やお茶を飲む
□丸呑みをしてよく噛んでいない・食べるのが速い
□ひと口をもぐもぐいつまでも噛んでいて・食べるのが遅い
□食べる量が少ない
□ご飯を食べる日と、全然食べない日のムラがある
□好き嫌いが多い
□発音が気になる。うまく言えない言葉がある
□普段口を開いていることが多い
□睡眠時にいびきがある
□指しゃぶりや爪を噛む、唇をかんだりする
□乳歯に隙間がなく並んでいる
□乳歯のかみ合わせが受け口だったり、噛むと下の前歯がほとんど見えなかったりする
□噛んでと言った時や歯ブラシの時に
この中で3つ以上該当するのがあるようだと、口腔機能発達不全症の可能性があります。
④どういった治療が必要?
保険診療の範囲内で行う場合は、ルールに基づいて行っていきます。
基本的には算定要件に必要なチェックリストを満たしているかどうかで「口腔機能発達不全症」の診断になります。
その後は改善することに合わせて、トレーニングなどの家でやってもらうことの指導と管理を行っていくことになります。
来院は月に1回とかで機能の変化を見ていくようになります。
一方で機能の問題もあり、歯並びの問題、かみ合わせの問題がある場合は自由診療の矯正治療も選択に入ってきます。矯正治療と保険診療の口腔機能発達不全症の治療を同時に行うことは混合診療の可能性があるため、歯並び、かみ合わせの治療と一緒に機能改善のためのトレーニング等をやっていただくことになります。
こういった歯並びやかみ合わせに問題がある子供の場合、それらが改善すると噛みやすくなり機能の向上も早く改善することになります。

⑤チェックリストで気になった方はまず相談を!
口腔機能の発達の問題はできるだけ早い時期からの介入が望ましいといわれています。虫歯の治療のように何回かで治療が終わるのと違い、半年、一年と長い間子供の成長に合わせて管理をしていかないといけません。まずは気になったら歯科医院にご相談ください。
まずはご相談ください。
矯正の無料相談を行っています。(要予約)
無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。
メール予約:こちらをクリックしてください
お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での問い合わせにはお答えしかねます。
無断でのキャンセル・何回も予約を変更するなどがあった場合お断りすることがあります。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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