【2023年4月21日 8:58 AM更新】
こんにちは
仙台市泉区富谷市ただ歯科クリニックです。
初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
「指しゃぶりをしていると歯並びが悪くなる!」
という話をネットで見たりして自分の子供が指しゃぶりをしていたら、心配になりやめさせようとするお母さんがよくいます。
まずは、日本小児歯科学会でも発表していますが
3歳までの指しゃぶりは全く気にしなくていいです。
させてください。仮にそのせいで歯並びに影響が出ていてもさせてください。
ということは
3歳を過ぎた指しゃぶりは問題
ということになります。
では何が問題になるのでしょうか?
まずは発達の流れを知りましょう
発達というと「できないことができるようになる」
例えばハイハイしていた子供が歩けるようになったとか「あー」とか「うー」とか言っていた子供が「パパ」「ママ」と言ってくれたとか何かできないことができるようになるのをイメージするお母さんが多いいと思います。
その反対に「過剰なものがなくなる」発達というものもあります。わかりやすいのは赤ちゃんが抱っこされる時、体の大きさで考えると大人ならビルの2階とかに一瞬で持ち上げられるようなものです。持ち上げられるたびに赤ちゃんがびっくりしてられないので高低差や平衡感覚は小さい子は過剰になっています。だからグルングルン振り回すとみんな喜びますが、そういった感覚が正常になると突然ぐるぐる回しても「もう・・いい・・」といってしなくなります。(子供が重たいからと親からやめるときもありますが)
口の中も赤ちゃんは過敏になっています。それは小さい時は目がよく見えていない、または見たものを頭で理解して認識できないので、口の中に入れて様々の者の形や色、硬さを覚えていきます。それをさらに触ることで、口の中に入れた感触を手でも理解して「硬い」「柔らかい」「熱い」「冷たい」などを覚えていきます。
この時期に、離乳食を手で食べようとすると汚れるからとあまりさせなかったり、遊ぶときに色々なものを口の中に入れるのをさせなかったりすると、口の中の過敏、手の感覚の向上が正常に発達しなくなります。
口の過敏が残る子供、手の感覚の発達が弱いの特徴として
・味ではなく食感で食べない食べ物がある(同じ食材で調理法で食べるものと食べないものがある)
・歯ブラシが苦手、暴れる
・新しいものを積極的に触らない、触るのを異常に怖がる
といったことがあったりします。
そうい言った子供は口の過敏な感覚を消したいので、指を入れます。といいうより3歳まではそうやって指を入れて過敏をとるんですね。そういった子供にぶりやり指しゃぶりをやめさせようとしても無理です。
解決法は口の機能の発達を促す、手で遊ぶこと
例えば口でいくと
食事では食感の違和感をとるために、熱いものはやけどに気を付けて、手づかみで食べるようにするということです。特に初めて食べるものとかは触ってもらってまず手でこういった食べ物なんだと理解してから食べることで違和感を軽減できます。
また食べることに集中すると食感が気になるので、たくあんを「ポリポリ鳴らすんだよ」とか麺類を「ずー」っとすするんだよとか音を出すことに集中さるのも一つです。
また口の過敏がある子は口の全体の発達が弱いので
シャボン玉を吹いてみる、タンポポを吹いて飛ばす、風車で遊ぶといった口を使った遊びをするのも有効だと思います。
例えば公園に言ったら滑り台にのる、ブランコに乗ると遊んでるように見えますが、砂場なくても何か地面触りだしたり、枝を拾って地面になんか書いたりそんなことでもいいですね。手が汚れるなら吹けばいいだけですし。足もそういった感覚がないと、水たまりでぴちゃぴちゃしますし、同様に汚れるから水着用意したりですが、水場や噴水で遊ぶなんてのも大事な作業になります。粘土なんかもいいですね。
だからクレヨンや色鉛筆とかで紙に何か書くのも大事です。タブレットでお絵描き色塗りすると髪も無駄にしないし汚れないしいいかもしれませんが、手の情報量は圧倒的に少なくなります。
「指しゃぶりやめなさい!」ではなく
こういった遊びをどんどんする中で指しゃぶりがなくなればいいですね。
口の過敏は後でなくすのは難しい
口の過敏が取れないままだと
歯ブラシも違和感があるので嫌がります。また毎回歯ブラシをすごく嫌がるので、興奮してしまうので寝る前に歯ブラシとかしてしまうと寝れません。過敏が取れるまでは夕ご飯食べたらすぐとか、お風呂の入る前に歯ブラシをした方がいいでしょう。
また暴れるので仕上げはうまく磨けない、本人が磨いても自分の触っていやなところは磨かないので虫歯のリスクも高くなります。
食感の好き嫌いは、家だとこれ火をを通せば食べられる、なにかと一緒なら食べれるとごまかせますが、小学校に入学して給食が始まると食感で食べれないため苦戦します。食べれる日と食べれない日があって本人には口の中に入れると変なものがいつ出てくるかわからないから、すごくストレスでもあります。
また年齢が上がれば上がるほど、試してみよう、トライしようというよりも、いやだからやめようと避けていく傾向にもあります。シンプルな発達の問題なので年齢が上がったらできるようになるものでもありません。「そのうち食べれるだろう」なんて思っているうちに高学年になって反抗期になったらもう無理です。そういった年齢になってから「シャボン玉で遊ぼう」といってもしてくれません。
まずは専門の先生に診てもらいましょう
他にも指しゃぶりの原因はあったり、寝ている時だけしている、どのくらいの発達の問題があるのか?といったことは専門の先生に診てもらって正しい指導を受けることが一番だと思います。まずはご相談ください。
ただ歯科クリニックでは矯正治療の無料相談をしています。
無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。
ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。
6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ることができます。取り外しの床矯正は家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらうので、学校での生活に負担をかけないで矯正治療をすることができます。
床矯正は9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは日本床矯正研究会の会員です。
大人の前歯4本の部分矯正は前歯に治療範囲を限定することで期間や費用を抑えることができます。奥歯のかみ合わせに問題がある場合や八重歯の矯正などは適応ではありません。まずは矯正の無料相談をご利用ください。
「プチな矯正」HPで前歯に特化した矯正治療が可能な歯科医院にただ歯科クリックも掲載されています。
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