【2017年7月11日 6:01 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は宮沢賢治のお話です。
もくじ
①「雨ニモマケズ」知ってますか?
②玄米って何でしょう?
③4合ってどのくらい?
④玄米4合を現代人が食べると・・・?
⑤現代人は噛んでいない
⑥噛まない子供たちの顎も成長しない
①「雨ニモマケズ」知ってますか?
宮沢賢治の有名な詩に「雨ニモマケズ」とうのがあります。
「雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ・・・」
で始まるこの詩に
「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ・・・」というところがあります。
パッと見るとご飯と味噌と野菜しか食べれないのか・・。と思ってしまうのですが、これ実はとんでもなく大変なことです。
ポイントは白米ではなく玄米なんですね。
ちなみに宮沢賢治が生きていた世界は明治時代から昭和にかけてのの岩手県のです。その当時の農村の食生活ととらえてもらえるといいのではないでしょうか。「雨ニモマケズ」は晩年の1931に年に作られたものなので厳密には昭和の初めのころの話です。
②玄米って何でしょう?
玄米を精白したのが白米になります。玄米から白米になるときに取り除かれていくものと一緒にミネラルやビタミンや食物繊維もなくなっていきます。なので「白米4合と味噌と少しの野菜」しか食べないとなんとなく栄養不足ですが、玄米4合というのは栄養的にも悪くないわけです。
白米と玄米の栄養価の違いについてはこういったサイトを参考にしてください。
白米と玄米を比較してみた!玄米の髙い栄養価と体への効果について
こちらのサイトでも玄米の栄養価の高さは
「健康や美容に有効とされるビタミンやミネラル、食物繊維が含まれる量は2倍から6倍となるのです。」
とか
「玄米ご飯お茶碗4杯で30代女性の一日摂取推奨量を満たしてしまう栄養素はマグネシウムだけではなく、マンガン、ナイアシン、ビタミンB6も該当します。」
そういったことが書いています。
③4合ってどのくらい?
そして「1日玄米4合」というのは1合=お茶碗2.5杯くらいなのでイメージなので
くらい食べて
最後におかわりでもう一杯!という感じです。
かなり食べているイメージになります。先ほどのサイトでは4杯食べると30代の女性のマグネシウムなどの栄養素が満たされるとありましたが、宮沢賢治はその2.5倍食べてたわけです。質素というかすごい栄養取ってますね。
朝にご飯2杯、昼にご飯4杯、夜に3杯食べておかわりどうしよう?といった感じです。
現代人なら確実に食べ過ぎで注意をされてしまいます。
④玄米4合を現代人が食べると・・・?
さらに玄米というのは白米と比べて硬いです。実際現代の玄米食といっても、もち米や白米をたいて混ぜながら食べる人がいるように玄米だけで食べるというのは現代人はかなり苦戦します。しかも4合・・・。
お腹がいっぱいになるだけでなく、玄米をこれだけ毎日噛んだら大変です。たぶん夜には顎が疲れてしまうのではないのでしょうか?
量的な問題もですが、噛むということでもこの玄米4合って大変なことなんですね。
⑤現代人は噛んでいない!
神奈川歯科大学の有名な調査で
弥生時代は1食で4000回噛んでいました。
それが様々な調理法の発達や食べ物が増えていく中で
江戸時代から戦後にかけてには1500回ぐらい
現代ではその半分以下の500回ぐらいといわれています。
つまり現代人は噛んでいません。
江戸時代から戦後にかけて噛む回数があまり変わっていないというのは基本的には都市部は別としても農村部とかはあまり変化がなかったということです。
玄米を4合というと現代人にとってはかなり噛むのが大変なのですが、現代人の3倍噛んでいたと考えると納得できる量ですし、硬さになります。
というわけで、おかずは味噌と少しの野菜で種類は少ないし、肉や魚はないの?甘いものは?なんて思ってしまいます。確かに岩手をはじめ当時の東北は決して裕福ではないとは思います。
しかし「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ・・・」というの現代に暮らしている私たちが思っているよりも栄養もあって、たくさん食べていた世界なんですね。もちろんこの生活をしてたら顎もしっかり成長しそうです。
⑥噛まない現代人の子供の顎も成長しない
噛まなくなった現代人に合わせて顎の成長が足りなくなります。それはスペースの問題だったり、前後関係のかみ合わせの問題など子供の歯並びの問題の一つです。
日本歯科大学の小林義典教授は食事中に噛まなくなった現代人がそれによって顎だけでなく顔面頭蓋つまり顔全体の発育の不良を起こすこと、それによる骨格の変化で起こる口呼吸の呼吸の問題、またそれによる顎の前後関係のかみ合わせの問題そして睡眠の問題などを指摘しています。
噛まない事によっておこる様々な発育の問題の一つが歯並びです。
子供の歯並びを矯正することは大事なことですが、正しい発育ができていない今の生活を改善できないのであれば、その時点の歯並びの問題が改善できても次の新しい問題が発生してしまいます。成長が終わった成人の矯正と成長途中に行う子供の矯正の大きな違いです。
歯並びを治す・治さないという以前に子供の成長が正しく行われているのか?間違っているのかを知らないと今後の予測もできません。
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