【2023年12月27日 10:50 AM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
もくじ
①お正月は餅を食べますか?
②子供に餅を上げる時のポイントは?
③いつから餅は食べさせる?
④1年に1回お正月だけお餅を食べるのは危険!!
⑤餅を詰まらせる話は聞きますが団子を詰まらせる話は・・・?
⑥お餅を実際に触って感触を知るのも大事
⑦普段からの餅を食べるの練習は?
⑧肉まん割って食べさせます?
⑨食べれるならどんどん餅を食べよう!!
①お正月は餅を食べますか?
お正月といえば毎年餅を食べる機会が多いと思います。焼いたり、お雑煮に入れたり・・・。
最近ではそういった機会がないこともあると思いますが、みなさんはどうでしょうか。
②子供が餅を食べる時のポイントは?
子どもが餅を食べる時に注意することは何でしょうか?
ときいたら100人中100人のお母さんは
「詰まらせないようにする!」
と答えると思います。
厚生労働省のe-ヘルスネットというサイトで
というページがあります。
ここで一口当たりの窒息事故頻度というのがあるのですが
餅 6.8~7.6
ミニカップゼリー 2.5~5.9
飴類 1.0~2.7
こんにゃく入りミニカップゼリー 0.14~0.33
パン 0.11~0.25
肉類 0.074~0.15
細かい計算式とは置いといて、数値だけ見ると餅は圧倒的に詰まったときの窒息事故が多い食品のようです。
では詰まらせないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
となると色々な答えが出てくると思います。
また
自己が危ないから食べさせない。
なんでお母さんもいるかもしれません。
③いつから餅は食べさせる?
東京ガスのウチコトというサイトでは
いつからなら大丈夫? 子どもに初めてお餅を食べさせる時期と注意点
という2022年の12月の記事があります。
そこでは
3歳ごろから
(1) 歯が生え揃っている。
(2) よく噛んで飲み込むことができる。
(3) 親の話を理解して指示に従うことができる。
といったことで判断するようにと書かれています。
ただこれもあいまいかなと思います。
歯がそろっているからとって「噛める」わけではありません。3歳くらいで乳歯がそろっても丸呑みの子供はいますし、小学生で餅じゃなくても色々給食で詰まらせる事故があるように噛まない子供はいつまでも噛みません。
そうなると小さく餅を切りましょうというのがあるのですが、小さければ丸呑みしても大丈夫かというと、気道より大きな切り方になると結局は詰まりますから、小さくすればつまらないというのも違うと思います。
大事なことは噛むことです。
④1年に1回お正月だけお餅を食べるのは危険!!
お餅は詰まると危ないから・・・と1年に1回、正月だけお餅を食べるのは危険です。それでは詰まる確率が上がります。正月になってからお餅を食べる、食べない、切る切らないではなく普段から噛む練習が大事になります。
お餅を上手に食べれるかどうかはそういった噛む機能がしっかり上がっているかどうか?
成長の度合いを一年に一回試す場でもあると思います。
⑤餅を詰まらせる話は聞きますが団子を詰まらせる話は・・・?
先ほども言いましたが、餅を詰まらせる話はよく聞きますが、団子はあまり聞きません。
団子の大きさに切ればいいか?というとそうでもなく
ヒントは串にあります。
串があることで前歯で必ず噛むという動作が入り、団子は丸呑みはあまりしないんですよね。そうすると子供に出す切り餅なんかはそのまま出したりするより、割りばしで刺して団子のようにするだけでも必ずひと噛み動作が入ってきます。噛めないならなチュパチュパしてるだけでもいいです。むしろ口の中に入れないので。
「噛んで食べなさい」と親に言われて何歳だから理解できる・できないではなく、噛む動きを最初に入れたほうがわかりやすいわけです。イメージをどうつけるか?
⑥お餅を実際に触って感触を知るのも大事
そういったイメージとしては口頭で
「詰まりやすいから、よく噛んで食べなさい!」
というよりは実際手で触った方が子供はわかりやすいです。
アツアツで火傷するのは困りますが、手で触って自分で伸ばしたり切ったりすると口の中に入れたときもいいつも食べているのより食べやすいなとわかります。お雑煮なんかお椀に手を入れようもんなら「やめなさい!」なんて注意しがちですが、触りたいなら餅だけお皿に出して触ってみればいいと思います。手でどれだけの力で引っ張れば切れるかがわからないと口入れたときどのくらいの力で噛めばいいかわかりません。
なんでも丸呑みではなく、普段の硬さの食材なら噛めている子供でも、同じように噛もうとすると餅は噛み切れず結果丸呑みになった問ことが起こります。普段噛めているからといって餅も大丈夫という保証はないです。
そのあたりは触って理解してもらうしかありません。
⑦普段からの餅を食べるの練習は?
正月だけいきなり餅という難易度の高い食べ物を食べようとするから詰まったりします。
普段からの練習が大事です。
饅頭とかがわかりやすいですが、ほとんどあんこの饅頭は舌でもすり潰せるので楽です。
一方餅部分が多くなり、あんこが少なくなると難易度は上がります。
また元々小さかったり、切ったりすれば食べやすいですが噛まなくなります。
このあたり大きさや、皮と具の量とかを変えていろいろな大きさ、まんじゅうを食べてみるのもいい練習になります。
一方焼いちゃうと食べやすいので注意です。あげ饅頭、かりんとう饅頭、たい焼き、大判焼き、今川焼・・このあたりは食べやすいのであまり練習にはなりません。
⑧肉まん割って食べさせます?
肉まんもパサパサいているので食べにくいですね。これも食べにくそうだからと手で割っていくおかあさんいますが、大事なのは「熱さ」です。食べる大きさに切って、お皿に出して「はい」なんて出している間に冷えてしまいます。外なら寒い冬はなおさらです。
熱いと火傷するので一気に食べられませんね。肉まんも熱いうちには「はい」ってわたしてアツアツ言いながら食べたほうがいいわけです。火傷しない程度に。そうすると噛むのを覚えます。噛んだ時も一口量が多いと熱いので何回かやれば、熱すぎない大きさに噛みきるを覚えます。
食べやすく切って冷ましすぎると、逆に噛まないで飲み込みやすくなります。
先ほど餅を触って食べ方を子供に考えさせる話をしましたが、こういったに多様な食べ物の感じを知っていると同じように食べようとします。餅がさわって熱ければ、肉まんのように食べようかなとなります。
⑨食べれるならどんどん餅を食べよう!!
もちろん上手に餅を食べれるお子さんはどんどん食べたほうがいいです。
正月だけじゃなく、冬は朝時間がなかったり、小腹がすいた時に切り餅なんか食べるのもいいでしょう。
餅はしっかり噛まないと、詰まるということは、噛む練習にはもってこいの食べ物です。
危ないから食べさせない
ではなく食べれるようにしてどんどん食べてもらうものです。
また正月だけ食べるとなると、危険度も上がります。
団子、まんじゅう、にくまんあんまんなど共通項がある食べ物も普段から食べながら練習をするようにしましょう。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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