【2017年11月9日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は6~7歳のガタガタの歯並び(叢生)、スペースが足りないときの治療のタイミングの話です。
もくじ
①6~7歳の前歯のガタガタは犬歯が生える前になおすのが大事です。
②まだ年齢的に子供でもほとんど大人の歯になればお口の中は大人の歯です。
③矯正は歯と歯の引っ張り合いです。一番根っこが長い歯はどこでしょう?
④7歳から9歳の2年間歯の動きはほとんどありません。でもそれは・・
⑤まずは現在の状態を知りましょう
①6~7歳の前歯のガタガタは犬歯が生えるまでになおすのが大事です。
6~7歳の前歯の生え変わりで永久歯が生えてくるとスペースが足りなくてガタガタになったりちょっと段差になって生えてきたりします。上下とも前歯4本が生えると2年間ほど生え変わりがお休みになります。
この2年間の間に前歯の問題を前歯だけで終わりにするのか?その後生えてきた歯も巻き込むかで変わってきます。
②まだ年齢的に子供でもほとんど大人の歯になればお口の中は大人の歯です。
前歯4本の永久歯が生えてきた時は、奥歯の6歳臼歯も含めると上下それぞれ永久歯6本と乳歯6本の状態になります。つまり小学生の2~3年生でも口の中は半分大人で半分子供です。
9歳以降の犬歯から後ろの歯の生え変わりが始まった瞬間に乳歯よりも永久歯が多くなります。
12歳ごろにもうほとんど乳歯がなくなっている状態は
見た目は子供であってももうお口の中は大人です。
その年齢になってしまうと、成人の矯正と同じようにスペースの問題があれば抜歯をして、上下奥歯までワイヤーをつけて矯正しないといけません。
子供の矯正、小児矯正というのは小学生や中学生、何歳、何年生といったことではなく、口の中に乳歯がどれだけ残っているのか?というので見ていきます。
年齢と口の中の成長は必ずしも同じではありません。
これを知らないと、中学生でも子供だからと言って「小児矯正の方法で治療をしたい!」といってきてしまいます。中学生は子供ですが、口の中が全部永久歯になっているのであれば大人と変わりません。
③矯正は歯と歯の引っ張り合いです。一番根っこが長い歯はどこでしょう?
一般的なワイヤーの矯正は歯と歯の引っ張り合いで動かします。例えばAとBの歯があった時にAよりBが多きればBの方にAが動かされます。
前歯4本を並べるときには他の乳歯などを固定源に並べます。
一方犬歯が生え来てからでは、犬歯を動かすのは大変です。
写真は下の歯ですが前歯2本より犬歯は長く太い根っこです。この歯を動かすのはよりたくさんの強い固定源が必要になります。この時点で前歯4本が問題ない位置にあれば犬歯だけ動かすのはできなくはないです。しかし前歯も正しい位置にない。大きい犬歯も悪い位置。正しい位置にある固定源がない。
これでは動かすのが大変になります。治療が複雑になれば期間も費用も負担が大きくなります。
逆に抜けてし合う乳歯は、抜けた乳歯を見ればわかりますが根っこがありません。下から生えてくる永久歯によって根っこがどんどん吸収されて最後は歯ぐきに乗っかっているだけになるので抜けます。
そういったもうすぐ抜けてしまう乳歯はワイヤーの矯正をしようとしても力をかけたらグラグラが早く来て抜けてしまうだけで固定源にはなりません。
④7歳から9歳の2年間歯の動きはほとんどありません。
先ほども申しましたが前歯4本が生えてからの2年間は歯の生え変わりもありません。またそのころに生えてきた歯が大きく動くこともありません。
何も変わっていないのでついつい様子を見てしまうのですが、中の骨では次の生え変わりの永久歯が出てきてしまいます。
同じ歯並びであっても7歳の時に矯正を開始するのか?
9歳の頃に、犬歯のところの乳歯がグラグラになってきてから矯正を開始するのか?
犬歯が生えてきてから矯正を開始するのか?
では治療にかかる期間も費用も大きく変わってきます。
7歳の時にスペースも早く作れば犬歯のところの乳歯もまだ根っこがあるので使ってワイヤーで歯を並べることもできます。
しかしもう犬歯のところの乳歯がグラグラになったら、そこを固定に使うことができないのでそれより奥の歯に固定を求めます。しかしその後ろの歯とかも同じように生え変わりが来るので固定としては不十分ですし、一番奥の6歳臼歯を使うのも一つですがそうなると口の中全体に器具が入るので大変になります。
前歯4本が正しい位置になければそれに合わせて犬歯も間違った位置に生えてきます。「前歯がちょっと段差があるからそこだけ治せれば・・・」とお母さんが思ってもここまでくると犬歯が正しい位置に行かないと前歯は動けません。
犬歯が動くためにはそれより奥の歯が正し位置に動かなければいけません。そうなると前歯から奥歯まで動かさないといけませんし、そうなるとかみ合わせが変わってくるので片側ではなく上下必ず動かしていかなければいけなくなります。しかもその間にも新しい歯が生えてきます。上下左右のあちこちの歯が抜けたり生えたりして、そのたびに器具をつけたりしていかないといけません。そのたびに歯が生えてくるのを待つわけです。
わざわざこんな時期に歯を動かそうとするのであれば、生え変わりが終わってからか、生え変わりがある前のほうが圧倒的に負担が少なくなります。
⑤まずは現在の状態を知りましょう
大事なことはお母さんが現在の子供の状態を知ることだと思います。
「今が矯正治療をしやすい時期なのか?そうでないのか?」
これを知らないで適切な治療時期を逃してしまうと治療が大変になります。
費用や期間がかかるのもですが、治療が複雑になるということは来院回数も増えてきます。高学年になれば学校や遊びに行っても帰ってくるのが遅くなりますし、スポーツや習い事が本格的になってくると時間もとれなくなります。「忙しいから通えない・・・」となっても通院しないで勝手に歯並びは治りません。
小学校六年生の今の時期に矯正を始めても、小学校の間に終わるのはほとんどのケースで不可能です。中学生になって「通えない・・」と中途半端に中断になるのならば、当院では「中学生になって通えるならまた来てください」と言います。
成長発育の段階、通院のしやすさなどを考えると6~9歳のころに前歯4本をまずはきれいに並べるのが大事だとただ歯科クリニックでは思っています。
ただ歯科クリニックの矯正治療の初回治療は無料相談です。まずは今の状態を知ってもらうことが大切です。子供の矯正治療は開始のタイミングがとても大事です。あとであの時始めていれば・・とならないようにまずは今正しい決断をできるようにしましょう。
まずはご相談ください。
矯正の無料相談を行っています。(要予約)
電話:022-377-2350
メール予約:こちらをクリックしてください
お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での問い合わせにはお答えしかねます。
無断でのキャンセル・何回も予約を変更するなどがあった場合お断りすることがあります。
ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。
お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。
子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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