【2017年10月21日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
もくじ
①いきなりストローは危険!
②まずはスプーンですすり飲みを覚えましょう
③次にコップ飲みを覚えましょう
④ストローのみは最後です
⑤こぼさないし、外出しているときも手軽だけど・・・
⑥正しい「食べる」も大事だけど正しい「飲む」も覚えましょう
離乳の段階で赤ちゃんが「食べる」のを覚えるのも大事ですが「飲む」ことを覚えるのことも大事です。
①いきなりストローは危険!
最近ではペットボトルのふたを交換したりとか、ストロー付きの水筒があります。どうしてもお手軽な感じがしてそれを使ってしまうお母さんがいます。しかし基本的にはストローのみを覚えるのは最後です。
ストロー派?コップ派?なんでことでお話しているお母さんもいますが、それだと正しく飲むという事を覚えるかどうかが置いていかれます。

②まずはスプーンですすり飲みを覚えましょう。
まずはスプーンですすり飲みを覚えましょう。大事なことは上唇でしっかりスプーンをとらえることです。唇でとらえる筋肉をつけることが大事になります。ストローの場合、唇で抑えなくても噛んでしまえば抑えられます。もちろんすすりのみをさせないで、お母さんがお口の中にもっていってしまうのもダメです。
すすり飲みができなければ、唇を正しく使うことができない、正しい筋肉がつかないということになります。そういった機能の発達の問題は、正しく食べるということも覚えられませんし、唇の筋肉がつかないことで口呼吸の原因にもなります。
③次にコップ飲みを覚えましょう
すすり飲みができたら、コップやお味噌汁が飲めるようになります。コップ飲みができるようになると飲みこむときに口を閉じるのもできるようになっています。これができないと横から流れてしまいます。将来的には食べるときにクチャクチャ音を立てて食べてしまったり、年齢が上がっても食べこぼしが多くなります。

コップ飲みが上手にできないからとストローに逃げるのもよくないです。
④ストローのみは最後です。
そういった正しく飲むのができるようになったら最後にストローです。
しっかり飲みこむときに唇を閉じることができていると唇でストローを抑えます。噛んでしまう必要もありません。
また唇をしっかり閉じると陰圧になるので吸えますが、それができていないお子さんは中身を傾けて飲むようになります。たまに紙パックにストローを指して、それを傾けて飲んでいるお子さんがいますがそれでは正しく飲むというのをできていません。飲めているからいいやとお母さんがそのままにしていると、小学校の給食とかで飲み方が変とか、中身を傾けたときに毎回牛乳をこぼしたりします。そうして先生から指摘されたり、本人が周りと違うことに気づいたりします。
しかしここまでの成長ができていない機能の発達の問題なので、簡単にやり方を教えればできるようになるというものではありません。
⑤こぼさないし、外出してるときも手軽だけど・・・。
コップでの飲み始めはこぼしてしまったりして汚れますし、外などではストローの方が手軽な感じがします。しかし、まずは正しく飲むことを覚えないとコップで飲むのもできなかったりします。コップ飲みができないのであればお味噌汁とかスープも飲めません。温かいものをこぼしたりしてしまうと火傷したりする危険もあります。またすすり飲みができないのにストローのみをしていても正しいストローのみじゃないことがほとんどです。
またある調査ではすすり飲みを覚える前にストローのみを覚えさせるのと、すすり飲みを覚えてからストローのみを覚えるのでは明らかにすすり飲みを覚えてからの方が早いようです。
ストローのみを覚えても、すすり飲みを覚えるスピードは早くなりません。
結局は遠回りをしているということです。

⑥正しい「食べる」を覚えるも大事ですが正しい「飲む」も覚えましょう
大事なことは離乳の時もですがこの時期は上の唇が使えるようになるかです。これを覚えないとクチャクチャ音をならして食べたり、いつまでもボロボロ物をこぼしたりします。上の唇が4歳くらいで赤ちゃんの唇から大人の唇に近い形になりますが、いつまでも上の唇が正しく使えないと子供の唇のままです。口呼吸のお子さんはそういった赤ちゃんの唇のまま成長しているお子さんです。

「食べる」・「飲む」といった行為は何度も失敗を繰り返して覚えていく動作です。ある時点になったら全く意識をしないでできるようになりますが、それまでには繰り返しトライ&エラーをしていかないといけません。正しい食べ方ができていなくても、正しい飲み方ができていなくても、正しくしたことがなければ本人が気づくことはありません。自分から「なんか上手に食べられない」とか「飲み込むのが上手くいかないんだよねー」とは言いません。
ではいつ気づくかというと、小学校や幼稚園などでみんなで食べたり飲んだりするときに気づくわけです。「あれ?違うな」と。それから改善していくのは大変です。「飲む」だけではなく「食べる」も小さいころから1個1個確実にクリアしたいですね。
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