【2017年10月6日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日はお子さんの食べるスピードの話です。
もくじ
①「食べるのが遅い」は誰と比べていますか?
②遊んで食べることに集中してくれない
③お腹きちんと減っていますか?
④まとめ
①「食べるのが遅い」は誰と比べてますか?
「お子さんの食事に時間がかかる」
ということで質問がよくあります。
まず最初に大事なのは「どれと比べて遅いの?」ということです。
よくあるのが
自分たちと比べていつも食べるのが遅い・・
だって自分たちよりも少ない量なのにいつまでも・・というのですが。
そもそも体重が違うのですから。
少ない量でもお子さんにとってはしっかりした量だと思ってください。
同年代の他の子供と比べて遅いのであれば問題です。
逆に大人に合わせて食べているのであれば早食いの可能性があります。
幼稚園や小学校になってから同年代の他の子供と比べて食べるのが遅いということであれば問題です。しかし突然「食べろ!食べろ!」といっても食べれるようにはならないのでよく子供を見て対応していくことが必要です。
②遊んで食べることに集中してくれない
食べるときに集中してくれない。触ったり落としたり、動かしたりしてなかなか口に入れてくれない。といったご相談もあります。そもそも子供はそういうふうにするものです。
そうやって子供たちはいろいろ試しています。服を着たり、おかたづけをしたり、そういったことにまだ時間かかるようであれば食事にも時間がかかります。あんまりひどいのは直した方がいいですが大人のペースに合わせる必要はありません。
例えば大人は当たり前ですが食べ物を見たら熱いかどうかはわかります。みそ汁をビールのように一気飲みする人はいません。でも子供は初めて見るものは熱いか?冷たいのか?自分は熱いのが得意か?猫舌か?なんてわかりません。食べてからびっくりしたりすることもありますし、わからないから触って確かめてみたりします。それを「遊んでる」と注意をしてはいけません。
③お腹きちんと減っていますか?
あと一番根本的なところで「お腹が減っていないので食が進まない」というのもあります。
食事前の間食をしたり、遊び足りなければおなかが減っていません。お腹が減っていないのに、食べる意欲はわかないし、だらだら食べてしまいます。ただし子供から「お腹が減っていない!」とは言わないので、気づいてあげないとダラダラ食べているだけに見えたりします。本当にお腹が減っていたらすぐに食べるものです。
お腹が減っていないと苦手なものや嫌いな食べ物があってもが伸びなくなり好き嫌いが多くなります。まぁ子供がお腹がペコペコになる運動量を毎日となると勝手に外で遊んでくれた昔とは違うのでちょっと大変です。となるとやっぱり休みの日はしっかり子供に外で動いてもらってお腹を減らして食べる感覚をつかんでもらいたいです。
④幼稚園や小学校に入って周りより遅いので気づいた
というパターンがあります。給食を食べるのが遅いというお子さんです。
こういったお子さんに多いのは
④-1食べるそのものの機能がうまくついてきていない
食べるのが遅いというかそれまでの成長の過程で正しく食べる機能がついてきていない子供。こういった子に「早く噛んで!」といってもすぐに食べられるようにはなりません。お母さんの気づかないところで機能の問題が出ていることがあります。食べることのアプローチよりお口の機能を、平均的な年齢のところまで上げる必要がある可能性があります。
口呼吸をしていないか?食べているときの姿勢、椅子に足がついているか?その子の機能に合った食器になっているか?そういったことを1個1個チェックする必要があります。
④-2食べる「一口量」がわかっていない。
小さいころに手づかみ食べをしていないお子さんによくみられます。一口量がわからないと口の中に運
ぶ量があっていないのでうまく食べられません。カレーを食べるときに子供は子供の一口サイズに合ったスプーンにすべきです。大人用のスプーンで子供が食べるのは、大人がしゃもじでカレーを食べたら大変でしょう?そんな感じです。
スプーンとかの大きさを変えてみる、フォークなら分岐の分かれるところの長さが短いものにしたりしてみて少し変わるか見てみましょう。
同じペースで食べても、どのくらいの大きさに、どれだけのせるかでも変わります。
どうしてもすぐにどんどん入れてしまう子供は一口を少なくさせるのも一つです。
④-3そもそも朝ご飯食べてますか?
食べるのが遅い子が朝ご飯を食べないで学校に行ったら、お腹が減らないでお昼食べられなくなりそうですが、逆です。朝ごはんをしっかり食べることで午前中しっかり動くことができます。朝ごはんを食べないとエネルギーが足りないので午前中ボーっと過ごしてしまいエネルギーを使いません。お腹が減らなければお昼ご飯を食べる欲も出てきません。
昨日の残りでも、おにぎりでも何でもいいから食べたほうがいいです。コーンフレークみたいなのは流し込むだけなので止めましょう。パンも菓子パンに近いと糖分で食べた気になるだけです。それでも朝ごはんが食べれないのであれば、運動する。別に朝からランニングしろとは言いませんが、ちょとtお散歩するこれだけでも食べやすくなります。ずっと続けるとなると親子で嫌がられそうですが、1回朝ごはんを食べる習慣がつくと、昼ご飯も食べれて、体も動くので、ご飯の時におなかが減るというサイクルになるので何とか30分くらい早起きしてもらいたいのですけど・・(笑)
まとめ:多くの場合は単純ではなく、何個かの問題が絡んでいます。
今日は代表的な
大人の食べるペースに合わせない
お腹をしっかりげるように日中遊ぼう
幼稚園や小学生になってから周りに比べて遅い場合は、機能の問題・一口量がわかっていない・朝食を食べていないなどの問題が考えられる
といったことをお話ししました。
これ以外にも好き嫌いがある、偏食の問題など他の問題があったり、機能の問題の判断は実際のお口の中を見てみないとわかりません。すぐに改善するケースはまれで多くは時間をかけながら改善をしていきます。あまりお母さんが焦って早く食べさせようとしてもお子さんも追い込まれてしまいます。少しずつ改善していきましょう。
追記:2023年5月
こういった「食べる」機能の問題がある子供の一部は2018年から「口腔機能発達不全症」という病名で保険診療での治療の対象になることがあります。ただし、歯並び・かみ合わせの問題がある場合矯正治療と同時に行うのは混合診療になるので当院では矯正治療の中で指導をしていきます。
まずはご相談ください。
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お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。
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注意事項
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