【2017年12月5日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
きょうはなかなか最近の子供ができないことのお話です。
もくじ
①「にらめっこしましょ!」子供とやっていますか?
②変顔とにらめっこの違いわかりますか?
③にらめっこしている時口で息しますか・鼻で息しますか?
④あっかんベーってできますか?
①「にらめっこしましょ!」子供とやっていますか?
「にらめっこしましょ 笑うと負けよ あっぷっぷー」
という遊び。子供さんとやっていますか?
実はこれすごく大事な顔のトレーニングになるんですね。
ひとつはにらめっこをするときにいろいろ普段動かさない顔の筋肉を使うので口の周りや顔の筋肉の筋トレになること。
もう一つ大事なことのトレーニングになります。
その前に・・・
②変顔とにらめっこの違いわかりますか?
最近「変顔」写真でとる時に変な顔をするのは子供はよくやるようです。写真を撮るときに一瞬だけするのが変顔です。
一方にらめっこは変な顔をして、相手が笑って負けるまでずっとしていなければいけません。
両方とも変な顔をしているのですが、そのやっていいる時間は大きく違ってきます。
先ほど普段使わない顔や口の周りの筋肉を引っ張るので筋トレになると言いましたが、
変顔はインスタ映えするような一瞬だけポーズを決める
にらめっこは長い時間同じ姿勢をしている、ヨガのようなくらい違いがあります。
どちらが筋肉によさそうかは言わなくてもわかると思います。一瞬だけヨッと腰を曲げたりポーズをとるのも、ヨガも変わらないという人は多分今日の記事は読まなくていいと思います。
③にらめっこしている時、口で息しますか・鼻で息しますか?
にらめっこをしているときに笑って負ける以外に実はもう一つ負け方があります。
息が続かないで負ける
にらめっこの間、変な顔をしながら、呼吸をしていないといけません。
息を止めてもいいですが、息を止めたら笑っていなくても苦しくなったら終わりです。
さらに自分で今やってみるといいですが
にらめっこのような思いっきり変な顔をしながら
口で呼吸するのと
鼻で呼吸するの
どっちが楽ですか?
多分鼻の方が楽ではないかと思います。
いやそんなことない!という人にはもう一つあります。
④あっかんベーってできますか?
「あっかんベー」まぁいつでもこれをやるのもよくないですが、これも大事なものです。
子供にあっかんベーをやらせてみて、まず、べろがしっかり出せるかどうか。
正しい機能がないお子さんは
べろを出してもすぐひっこめる。
べろを足しても三角形のような細いべろ
こういったことが起こります。
特にすぐにべろをひっこめる子供は呼吸の問題があります。本来鼻呼吸の場合ベロは上に上がっていないといけません。たぶんすぐひっこめるくらい弱い筋肉の子供はベロが上まで上がらないでいつも下がっている下の歯列の中にあるのだと思います。そういった子供の呼吸は口呼吸で口の中や全身、歯並びなどに様々な問題を抱えています。
形が悪いのもしっかりベロを使っていない子供です。漫画のベロで三角形のようなベロは少なく丸いベロになっていると思います。ベロは骨はないので(舌骨という骨はあるのですがべろの中にはない)あくまで筋肉です。形が悪いのは正しい筋肉がついていない証拠です。
これでもかと限界までべろを前に出してみましょう。
その時に鼻で呼吸するのと口で呼吸するのどっちが楽ですか?
多分鼻ではないですか?
口呼吸のお子さんはあっかんベーを長い時間できません。
多分にらめっこをした時も、べろは苦しいので出さないで変な顔をします。
写真の時は一瞬だから出せるかもしれません。
⑤にらめっこもあっかんベーも遊びながら機能を獲得する大事なトレーニングです。
写真を撮るときの変顔は、一瞬だけなので機能に問題がある子供でもなんとかできます。
でもあっかんベーはべろを正しく使っていない、呼吸に問題があるお子さんにはできません。
さらににらめっこはそこから相手が笑うまでは変な顔をキープしないといけないのでさらに難易度が高いです。
それができるようになるためには正しいベロの筋肉がつかないといけないし、正しい呼吸ができないといけません。にらめっこは単なる昔の遊びではなく、子供の正しい機能の獲得のためのトレーニングです。
こういった昔からある遊びは意味があったからしているんですね。
だから、にらめっこが対決になっているのは長い時間やらせるのを遊びながらやらせるためなんです。
お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。
子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?
追記:2023年5月
こういった口周りの機能の発達が弱い子に多い「食べる」機能の問題がある子供の一部は2018年から「口腔機能発達不全症」という病名で保険診療での治療の対象になることがあります。ただし、歯並び・かみ合わせの問題がある場合矯正治療と同時に行うのは混合診療になるので当院では矯正治療の中で指導をしていきます。
ただ歯科クリニックでは矯正治療の無料相談をしています。
費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。診療日のどの時間でもできますが必ず予約して来院してください。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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