【2018年3月22日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。
初めての方はブログの簡単な注意事項があります。こちらの記事に目を通してください。
昨日は食べる機能の未発達ということのお話をしていました。その中で離乳の時期の食べるということを覚える訓練が大事というお話をしました。とはいっても実際何するの?という話になりますので今日はその話です。
もくじ
①赤ちゃんと、4歳児、口呼吸の7歳児の唇の違いわかりますか?
②上唇の使い方を覚える
③そのあとは「かむかむごっくん」の練習。
④手づかみ食べもすごく大事
①赤ちゃんと、口呼吸の7歳児の口元はどうでしょうか?
上の写真はまだ左が1歳過ぎた赤ちゃんと、7歳過ぎた口呼吸の子供の唇です。
赤ちゃんの唇は誰でもこのように上の唇が富士山のような形の唇です。赤ちゃんの唇に必要なのは母乳を吸うときに乳首を抑える機能が必要なのでこの形がいいのです。それが離乳が始まって食べるのを覚えると、横に広がるようになって大人の唇の形に徐々に近づいていきます。
しかし口呼吸で正しい口の機能を獲得できていないこのようにと6~7歳になっても赤ちゃんの唇のままです。正しい機能が獲得できずに使われていない唇は、分厚くたるんでしまいます。
②上唇の使い方を覚える
離乳の時に一番大事なのは上唇の使い方を覚えることです。
日本顎咬合学会でも「噛むことは生きること(小児編)」という動画で前噛みの大切さを動画で紹介しています。クリックするとページが飛ぶので時間がある方は見てみてください。
このように目の前にある食べ物に上唇で捕まえるというのが大事です。
口の中にお母さんが口の中に食べ物を運んでしまうと、上唇を使うことを覚えません。子供が食べに来るのを待っていると時間がかかるのでせっかちなお母さんや忙しいお母さんに多かったりもします。
とはいっても覚えてくれたらできるようになるので最初の最初ここから始めてできるまでお母さんが我慢できるかどうかです。上唇で捕まえるのができたらそれを舌やほっぺで後ろに送って飲み込んでいきます。
お母さんが口の中に入れてしまうとこういったほっぺや舌で動かして運ぶこともしないので、それが毎日続いていけば舌やほっぺの筋肉の付き方が大きく変わり、3~4歳のころには機能の未発達になってしまいます。
何よりも上唇で食べるのを覚えることが大事です。
③そのあとは「かむかむごっくん」の練習。
上唇で食べ物を捕まえるのを覚えたら次は噛んで飲み込む練習です。
「あーん」「カムカムごっくん」これを繰り返して覚えていきます。
お母さんが口の中に食べ物を運ぶのはこの「あーん」がをしないでいきなり「カムカムごっくん」をするということです。
「あーん」と自分で上の唇で食べ物を捕まえたら上の唇は閉じることを覚えます。最初の富士山のような唇でも閉じるようになっていくということです。そして自分で捕まえた食べ物を奥に送るという動きもしていきます。
一方いきなり食べ物が口の中に入れば上の唇は使わないので赤ちゃんの形のままで困りません。食べ物を口の中で動かすようなこともしませんし、動かしてないのですぐに飲み込みます。
本当は「あーん」ができると「カムカム×5とかカムカム×10でごっくんですが」
いきなりだとそれこそ本当に「かむかむごっくん」になります。
最初にやれるかどうかなので、6~7歳くらいになって小学校の給食が始まってから
丸のみして早い
飲み物がないと流し込めないので給食の牛乳では足りない。途中からすごく食べるのが苦しそうになる
食べるとくちゃくちゃ音を立てる
ぼろぼろこぼす
といったことが起きてしまいます。
④手づかみ食べもすごく大事
手づかみ食べを始めると落としてきたないから、手も汚れるしとさせないお母さんがいると聞きます。
手づかみ食べは自分の一口量を知り、食べ物ごとでの食べ方を覚えて、食べるリズムを覚えるとても大事な訓練です。例えばこの時に食べるリズムを覚えないと飲み込む前に次の食べ物を口に入れて口の中がいっぱいになって飲み込めなくなって苦しくなるといったことを繰り返します。
極端な例ですが細巻と恵方巻があったときに、
一口量がわからないと恵方巻を選びますし
食べ方が食べもので変えられないと、細巻を食べるように恵方巻を口の中に全部入れますし
リズムがわからないと細巻を食べるスピードでどんどん恵方巻を口の中に入れます。
すごく極端に話していますし、そこまで酷くはなくても、手づかみ食べというのはこういったことを子供が訓練する大事な行動です。
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