【成人の矯正相談3】矯正治療の抜歯・非抜歯、抜く・抜かないに対する当院の考え方


【2017年10月2日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

ただ歯科クリニックでは抜歯をする矯正は極力行っていません。あくまで一般歯科を行っている歯科医院ですので抜歯が必要なケースは矯正専門医の先生のところで行うものだと思っています。必要なケースでは矯正治療のための抜歯は必要だと思っています。何でもかんでも抜かないで矯正しようという考えではありません。今日は矯正ための抜歯についての当院の考え方をお話しします。

 

もくじ
①歯を抜かないで矯正できませんか?
②抜歯と非抜歯では治療のゴールが変わります。
③抜歯をしないでスペースを作れないのでしょうか?
④ご自身がどこまで、どのくらいの期間で、どうするかで選ぶ治療は変わります。

 

①歯を抜かないで矯正できませんか?

現実問題、当院で行っている矯正は抜歯をしない矯正ですので、「抜歯をしないで矯正をできないか?」ということで様々な患者さんが相談にいらっしゃいます。

 

歯を抜きますか?抜きませんか?

と考えてしまうと、ほとんどの人が

「抜かないで何とかできないか?」

ということになります。

 

こういったことになってしまうのは、抜歯をしたケースと抜歯をしないケースで何が違うのかというのがわからないのでそういった答えになってしまいます。

 

②抜歯と非抜歯で治療のゴールが変わります。

このような歯並びの時に真ん中の2本の前歯を今のアーチのところに下げたいというのであれば抜歯ケースになります。一方真ん中の歯の隣が前に出て段差をなくすのでOKであれば非抜歯でもできます。

非抜歯→歯を並べる

抜歯→歯を並べて、アーチも下げる

ということになります。抜歯したケースも抜歯しないケースもゴールが同じであれば抜かない方がいいですがそうではありません。逆に言うと歯が並んだらもっと内側に入れたいというのであれば初めから抜歯をするべきということになります。

 

抜歯矯正のイメージ

 

③抜歯をしないでスペースを作れないのでしょうか?

もう一つ、抜歯をどうしてもしたくないない。というのであればスペースを作って顎を広げるしかありません。顎の発育がいい小学校の低学年とかは別ですが、中学生や高校生、成人の場合はスペースを作るのも大変になってきます。当院で行っているSH療法の場合でも正常なアーチにたどり着くのに最低でも3年かかります。一方抜歯の場合は抜いた時点でスペースができるので治療期間は短く済みます。つまり

非抜歯で治療期間が長くなってかまわない→非抜歯

治療期間をできるだけ短くしたい→抜歯

ということになります。

 

もしくは

非抜歯での矯正をするのであれば、骨格の成長が利用できる小学生の低学年くらいからの治療を開始する必要があります。

 

また骨格的な問題が大きなケースでは抜歯でも対応できないケースの場合外科的な手術を必要とします。

 

治療期間を短く抑えたいのであれば歯を抜いてスペースを作る方を選択しないといけません。歯を抜かなければ足りないスペースを作らないといけないので期間がかかります。

 

④スペースはどういった方法で作るのでしょうか?

歯のスペースはどうやって作るのでしょうか?

歯の形態修正
顎の拡大
奥に1本1本歯を後方に送る

といった方法があります。ただしどれも例えば左右の小臼歯を抜歯した場合と同じ分のスペース(約15ミリ程度)が作れるわけではありません。それぞれの方法で限界がありその中でスペースを作っていきます。

 

⑤歯の形態修正

スペースを作る一つの方法に歯の形態修正をするというのがあります。

歯の形態修正歯の形態修正は、いくらでも調整ができるというわけではなく、エナメル質の範囲内を調整します。前歯6本で2~3ミリくらいが限界です。

見た目の歯の形が変わるほどはできません。

 

かぶせている歯があった場合は、やり直して小さい歯にしたいすることでもスペースを作るのは可能になります。ただし反対側の同じ部位の歯と比べて明らかに小さいところまで形を変えてしまうとおかしいので、この場合も限界があります。

 

小臼歯左右の2本抜歯した時の分が15ミリぐらいあるので5分の1くらいしかスペースは作れません。

 

 

⑥顎の拡大

狭窄した歯列こういった場合に

歯列を拡大側方に拡大をすることで

正常な歯列

スペースを作り並べていきます。

 

ただしこの場合拡大してスペースを作るのは、骨の発育途中御子供と違って成人の場合は時間がかかります。拡大の方法では取り外しか?固定の装置か?、取り外しの装置なら装着時間はどのくらい可能なのか?などで選択する治療には若干違いはありますが、成人の場合は短期間でかなりのスペースを作るのは難しいと思います。

 

⑦奥に1本1本歯を後方に送る

後方移動のイメージ最後の方法は一本一本歯を後方に送ってスペースを作ります。

この場合、まずは親知らずがあった場合は抜歯が必要です。小臼歯の抜歯は必要ないですが、後ろに送っていくので親知らずは抜歯をしないと動かせません。

 

また一本ずつ後方に送るので時間はかかります。

 

⑧抜歯をしたくないというのであれば・・・

そもそも永久歯になってから「抜歯しない」ということで右往左往するのであれば、顎の成長がある小学生の低学年の時期にスペースの問題はある程度解決しておく必要があります。成人になってからある程度期間をかけてスペースを作ることもできますが、実際何年も矯正治療に通えるような時期が作れるかどうかというと必ずしもそうではなかったりします。

 

永久歯になってからの抜歯矯正を否定する気は当院では全くありませんが、大人の歯になってから矯正しよと思っても実際は中学生や高校生では忙しくてできない、仕事が忙しい、転勤や出産子育てなど様々な理由で矯正治療ができなかったりします。それであるならば、通院しやすい小学生の低学年のころにまずは大きな問題を解決しておくというのも大事なことだと思います。

 

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ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。

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ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。


SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。

SH療法~中学生と高校生と成人の萎縮した顎を元に戻す


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注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

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