【2023年7月27日 12:12 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
もくじ
①夏休みに入るまでに給食はどうでしたか?
②夏野菜は口の機能を上げるのにちょうどいい
③わかりやすいのはトウモロコシ!!
④きゅうりとなすは丸く切らない!
⑤トマトはミニトマトはやめよう
⑥しっかり噛むことで顎の成長があります。
①夏休みに入るまでに給食はどうでしたか?
夏休みまで学校で給食はどうでしたか?
時間内に間に合う・間に合わない
残す・残さない
好き嫌いが多くて困った・困らない
色々あったかもしれません。
このうち「味の好き嫌い」なんかはまぁしょうがないとして
食べる機能の発達の遅れによって
時間内に間に合わないとか、味ではなく「食感の好き嫌い」
といったものは夏休みの間に
口の機能を上げて少しでも改善しておきたいところです。

②夏野菜は口の機能を上げるのにちょうどいい
そういった意味で夏野菜は
子供の口の機能の発達を上げる
いいチャンスです。
夏休みの一か月意識して噛むのか、適当に過ごすかでだいぶ違います。

③わかりやすいのはトウモロコシ!!
トウモロコシなんかはかぶりついて食べましょう。
粒だけ取って食べるなんてもってのほかですし、お弁当はしょうがないですが小さく切るのもNGです。3~4歳でも半分くらいガブガブ噛んで食べるのがいいですね。

ちなみに宮城の村田町ではこの時期生で食べれるトウモロコシありますね。
「皮が薄く生でも食べれる特産トウモロコシ」味来 収穫始まる 宮城県・村田町
後よく前歯の生え変わりの時には食べにくそうだからと粒取って食べさせるお母さんいますが、子供は生え変わりの時はグラグラしている歯と別なところで噛むように顎が動きやすくなっています。だからわざわざ食べやすくしなくても他の場所で噛みますし、そういった顎の可動性が弱いと逆に口の機能の発達は上がらないので気を付けましょう。

④きゅうりとなすは丸く切らない!
キュウリやナスは丸く切りがちですが、最低でも斜め、できたら長く切って前歯を使うようにしたいですね。ナスなんかは火を通せば柔らかくなりますが、硬さの問題ではなく前歯を一口でも使えるかどうかが大事です。


⑤トマトはミニトマトはやめよう
トマトもお弁当とかは水っぽくなるのでミニトマトでいいですが、家で食べるなら大きなトマトを切って食べましょう。
つまりサラダの場合見た目よりも大きく噛む回数を増やすように意識してほしいです。

⑥しっかり噛むことで顎の成長があります。
歯が並ぶ・並ばないというスペースの問題は
顎の成長と歯の大きさという二つの要素があります。
このうち、歯の大きさは先天的なものなのでコントロールできません。
顎の成長は正しい口の機能の発育をさせることが大事になります。そのために前歯を使って噛むということは一番大事なことです。
6歳までに正しい口の機能の獲得ができているかどうかは乳歯の隙間で見ることができます。
乳歯の前歯に隙間がある程度ある子供は正しい顎の成長をしていると思われます。

6歳以降の永久歯が生えてきた子供は

前歯のギザギザが消えているかどうかで見つけます。最初はギザギザでみんな生えてきますが、よく噛めている子であれば半年もすると前歯は削れて平らになってしまいます。生えて2年以上たってもギザギザが残っている場合は前歯があまり使えてないということになります。
また「食べる」機能の発達が弱い子供は2018年から「口腔機能発達不全症」という病名で保険診療の中で機能腔連や指導・管理を行うことができます。
そういった意味で給食というのは同じものを、お同じ時間に食べるという意味で
周りの子供との口腔機能を比較するには一つの基準になります。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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