【虫歯予防15】生まれたときから虫歯にならない口の育成をしよう!


【2023年9月6日 9:10 AM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日はよく

「歯が生えたのでフッ素を塗った方がいいですか?」という質問を受けます。

そういった質問に対してのこういった時期の考え方のお話をします。

 

もくじ
①歯が生えたからフッ素・・・その前に
②何歳でどのくらい歯が生えているといいのかまずは知りましょう
③本来乳歯の前歯には隙間ができてきます。
④隙間ができると歯ブラシしやすいくなります。
⑤3歳までに虫歯になっちゃうのは・・・?
⑥3歳ぐらいからの虫歯になりやすいところは?
⑦子供の電動歯ブラシも注意
⑧歯が生えたらフッ素の前に口の機能の発達も見よう

 

①歯が生えたからフッ素・・・その前に

歯が生えてくるとすぐにお母さんは

歯ブラシをしなきゃ

と思うようです。

そういった中で次に「虫歯にならないようにフッ素を塗らなきゃ」

と思うようです。

 

その前にまずはこの時期の子供の口の中を考えましょう。

 

②何歳でどのくらい歯が生えているといいのかまずは知りましょう

2019年に小児歯科の学会で9000人の乳幼児の生え変わりを調べたものがあります。細かい数字までお母さんが覚える必要はないのですが、よく周りの子供や兄弟たちと比較して生え変わりが遅いとか言いがちなので

最低この年齢でここまで生えていれば標準というのは何となく知っていていいのかなと思います。もちろん標準の一番後ろなので、これより生えていて問題があるというわけでもありません。

 

こんな感じです。まあ3歳までに乳歯全部20本生えていたらいいでしょうという感じになります。例えば1歳半健診までなら前歯8本生えればいいでしょうということです。2歳に近くなればその後ろの乳歯も生えてきてほしいよねとなります。

 

③本来乳歯の前歯には隙間ができてきます。

本来乳歯は永久歯と違い、びっしり隙間がなく並ぶのが正常ではなく、隙間があるのが正しい歯並びです。それは6歳ごろに乳歯より大きな永久歯が生えてくるので隙間がないと半分以上のケースで6歳以降にスペースの問題が出てきます。

 

じゃあ隙間はどうやってできるかというと

遺伝や先天的なものではなく、哺乳や離乳で口周りの筋肉をしっかり使い発達できているかどうかが大事になります。哺乳ならば哺乳瓶や乳首をしっかり加えて本人が一生懸命飲んだのか、浅くくわえた飲みやすい哺乳瓶やお母さんが角度をつけたりして「飲ませれてた」のか。母乳なら飲ませ方、抱き方ですね。離乳食も同様にお母さんがスプーンを口に入れて食べたのか、自分からスプーンをくわえて食べたり、手づかみで食べたりしたか。

 

そういったことで隙間のできるできないが変わります。

こういったこの時期にできる乳歯の隙間を「発育空隙」「霊長空隙」と呼びます。

 

乳歯の隙間は哺乳・離乳がどこまでできたかの評価基準でもあります。

 

④隙間ができると歯ブラシしやすいくなります。

最近子供でもフロスを使って歯と歯の間を磨きましょう。みたいな話を聞きます。

また子供用の味がついたフロスといったものもあったりします。

でも、隙間があればそもそもフロスがいりません。

歯ブラシで十分磨けるし、隙間に食べ物も挟まらないので

正しい口の成長をしている隙間がある歯並びは

虫歯のリスクが低いこともわかります。

 

ただでさえ大変な毎日の子供の歯ブラシにフロスまでしますか?

 

⑤3歳までに虫歯になっちゃうのは・・・?

また虫歯菌は1.5歳から2歳くらいの間に定着するといわれています。そもそも虫歯菌がいなければ虫歯になる可能性は低いです。もちろん離乳を始めた時期から、砂糖が入ったお菓子やジュースを摂取したりすれば別です。よくあるのは野菜を食べないから砂糖が入った野菜ジュースを飲むとか、発熱したときにポカリスェットとかを飲んだら覚えたしまったとか。それはもうフッ素でどうこうできる話ではなく、この時期にはそういったものを飲むのはやめましょうという話になります。

 

 

何よりそういった砂糖の摂取を3歳までに始めてしまうと、味覚形成に影響が出ます。一般的に味覚の発達のピークは3歳ぐらいまでといわれているので、この時期までに強烈な砂糖の味を覚えてしまうと薄味が苦手になったり、白米の様な噛まないと味が出ないものを苦手としたりするようになります。

 

結論から言うと、隙間がある乳歯で砂糖の摂取のコントロールをしっかりしていれば虫歯のリスクはかなり低減できますし、それよりもフッ素を塗ることの方が意味があるということはないです。

 

⑥3歳ぐらいからの虫歯になりやすいところは?

乳歯が全部生えて20本になると

奥歯の歯と歯の間

機嫌悪かろうが、寝てしまおうがとにかくここだけは毎日歯ブラシをしてください。また、ここは隙間が空くことは少ないのでここだけフロスというのもいいでしょう。

よくあるのは、仕上げ磨きで前歯だけ磨いて終わりというパターンで奥歯の隙間を磨いてなくて虫歯になる。むしろ前歯は後回しで奥歯が先です。

 

なぜなら前歯は6歳くらいで生え変わりが始まるのであと3年しか使いません。また生え変わりの準備が始まって下から永久歯が出てくると、乳歯の根っこは無くなり、この時期に虫歯になって治療してもしみたり痛みは感じません。

一方奥歯の乳歯は早くても10歳くらい、遅い子供は中学生まで残る歯です。また生え変わりの時期もそのくらい遅いといいうことは治療中の痛みも8歳くらいまでは出てくるので、極力虫歯にしないで行くことが大事です。

 

 

⑦子供の電動歯ブラシも注意

よく子供の歯ブラシで電動歯ブラシはどうですか?と聞かれますが、電動歯ブラシも当たらなければ意味がなく、結構その歯ブラシだと手に伝わる当たっている感覚がないので、結構多いのは電動歯ブラシを口には入れているが、歯に当たっていないというのはあります。自分だと歯に当たっているのか、歯肉に当たっているのかの感覚があるのでいいのですが、子供には難しかったりします。当たり前ですが歯垢除去率●%といっても歯に当たらなければ0%です。

 

一応ブラウンの子供の電動歯ブラシについての記事です。参考にしてください。

3歳以下は推奨していないようです。

子供用電動歯ブラシはいつからOK?正しい選び方と使い方

 

 

⑧歯が生えたらフッ素の前に口の機能の発達も見よう

歯が生えたら歯ブラシ、フッ素となってしまいがちですが、その前に

乳歯の隙間の有り無し

を確認しましょう。

隙間がないのは、哺乳離乳での口の機能の発達でうまくいかないことがあったのかもしれません。

そういったことをそのままにしていると、歯ブラシが入っても「おえ」となったり、つばがうまく貯められないので歯ブラシそのものが苦しい→逃げたり嫌がる傾向があります。

 

こういった機能面の発達も見ないで、フロスや電動歯ブラシの道具に頼ったり、フッ素を塗っても虫歯予防がうまくいかないことがあります。

 

またこの時期でなくても、

フッ素には虫歯の予防効果はありますが、

フッ素を塗ると虫歯にならない

ということではありません。

 

大事なのは毎日の歯ブラシと、砂糖のコントロールなので

まずはそこをしっかりすることが大事だと思います。

また口の機能の発達の遅れの一部に対する指導は、2018年から口腔機能発達不全症として保険診療に入っています。

 

注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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