【2017年8月4日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
何らかの矯正装置を作るときにお子さんが乗り越えなければいけないひとつのイベントが
装置を作るための型取り
今日はそれについてのお話です。
もくじ
①型取りができないので矯正が始められない
②大事なのは、なんで型取りができなかったか
③歯科治療中やクリーニングの時にうまく水をためられないお子さんも同じです。
④型取りができなければできるように機能を上げましょう
①型取りができないので矯正が始められない
型取りはトレーと呼ばれる枠に、粘土のような材料を入れて3分ぐらい口の中に入れます。その間に材料が固まって歯と口の中の型取りができます。
これができないお子さんがたまに出てきます。
おえっとなってしまい、戻したりしてしまうお子さんが出てきます。
床矯正などは型取りをしないと装置を作れないので、できないと装置を作ることができません。
②大事なのは、なんで型取りができなかったか
ここで問題なのは「なんで型取りができないのか?」ということです。
型取りをするときはまずは鼻呼吸ができないといけません。
普段口呼吸の子供は、型取りをすると呼吸ができなくて苦しくなってしまいます。
また上手に唾を飲みこめないと「おえっ」となってしまいます。正しい飲みこみができていない子供ということです。
つまり型取りができないお子さんはそういった呼吸・飲みこみの機能の問題を抱えているお子さんということになります。
型取りがいけないのではなく、型取りができない機能不全があるということです。
③歯科治療中やクリーニングの時にうまく水をためられないお子さんも同じです。
歯科治療中に上手に水をためれない子供も、呼吸と飲みこみの問題を抱えています。
歯科治療、虫歯の治療だけではなくお掃除のときに上手に水をためられないですぐに苦しくなったり、水をこぼしてしまったりするお子さんも同じような呼吸と飲みこみの機能の問題を抱えています。
お母さんが歯ブラシするときに苦しくて口をずっと空いてられないお子さんもそうです。
(そういった子供が必ず型取りができないということではないですが)
④型取りができなければできるように機能を上げましょう
型取りができない子供はまずは既製マウスピース装置での治療を始めます。
ただ歯科クリニックでは、型取りができなかった子供の場合プレオルソやT4Kなどの既製マウスピース矯正からスタートします。
これらの装置は正しい歯並びの子供の口の機能を再現しています。つまり型取りができる子供の口の中です。型取りが難しいような子供の場合、こういった既製マウスピースを入れると、苦しくて長い時間入れられなかったり、唾が上手に飲み込めなくてすぐ唾がたまったり、だらだら口からこぼれたりしてきます。徐々に慣れてくる中で機能が正常に近づいてくれば装置が入れられるようになりますし、装置を入れていって正しい機能に必要な筋肉がついてくれば型取りができるようになってきます。
型取りができるところまで待たないと矯正治療自体には進めませんし、機能の問題は個人個人での差が大きいので半年くらいで型取りができるようになる子供もいれば、1年以上かかる子供もいます。
型取りができないので装置が作れないから矯正治療が開始できないということはないです。
どのみち型取りができないのは、我慢できないとか子供の気持ちの問題ではありません。また年齢が上がったら我慢できるというものでもないですし、機能がないのであれば大人でも同じように型取りができません。
矯正する・しないにかかわらず適応能力のある小さい年齢のうちに始めるか、わざわざ大人になって治すか?と言えば早いうちに改善したほうがいいと思います。
追記:2023年5月
また歯並びやかみ合わせによっては「インビザライン」というマウスピース矯正を行うことも可能です。歯の生え変わりの時期等で適用にならない場合もあるので、詳しい話を聞きたい方はご相談ください。
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*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
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