【2018年11月21日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。
初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は小学生の入学までにできるようになっていることのお話です。
もくじ
①保育園や幼稚園と小学校の違い
②小学校入学までにできるようになっていること
③給食の時間が短いのは本当?
④子供に時間という概念があるかどうか?
⑤家でいろんなものを食べているかどうか?
⑥正しい機能の獲得ができていない
⑦結構家で気づかない一品食べ
⑧まずは給食の問題はなんで食べれないのか探してきましょう
①保育園や幼稚園と小学校の違い
子供の成長過程で大きく変わることの一つが小学校の入学です。義務教育という言葉を当たり前のように使っていますがこれはつまり、ここからある年齢の子供たちが集団で決まった生活をしていくことを意味しています。
幼稚園や保育園が「遊び」や「体験」を中心としたものに対して、小学校では「勉強」ということをしていきます。それまではある程度自由度の高い中での生活だったのが、規則正しい時間の中で従業をしたり体育や給食を食べたりします。
またすごい近くであれば別ですが基本的には幼稚園や保育園は親に連れて行ってもらったり、バスだったりしますが、小学校は自分で行かないといけません。
様々なことがそれまでと変わっていきます。そのために入学までにできないといけないことがたくさん出てきます。
②小学校入学までにできるようになっていること
小学校入学までにできるようになっていることは何でしょうか?
例えば服を一人で脱いで、着れる。
ご飯が一人でこぼさずにある程度の時間で食べれる
ある程度の時間座って我慢ができる
自分でトイレがいける、我慢ができる
こういったことがまず大事になってきます。
つまり家での生活でもある程度の自立というものができるようになっていることが小学生に求められることです。
③給食の時間が短いのは本当?
小学校の入学で歯科的に問題になるのは「給食」です。
給食が時間内に食べ終わらないといったことが起こります。ネットを見ると本当かな?と思うような給食時間が5分とかそういったのはまた別ですが、仮にすごい短い給食時間であればみんな時間内に食べれないはずですし、そうなるとたくさん残ってしまいそれはそれで問題になるはずですので、短い時間でも時間内に食べれる子供と食べれない子供がいるんだと思います。
簡単にこれが原因といいけれればいいし、実際の給食の現場を見てないので想像での話になりますが、そういったことで悩んでいるお母さんも実際子供の食べている現場を毎日見てるわけではないのでやっぱり想像でなんとかしないといけません。そういった手助けになるような今日はお話になればと思います。
④子供に時間という概念があるかどうか?
小学校の入学では「時間」の概念が大事になります。授業の時間は決まっています。例えばトイレも我慢するのは我慢できるようにならないといけないのですが、いつまで我慢するというのがわからないとただ耐えれるかどうか?という話になります。この休み時間でトイレに行ったらいいのか?次まで待っていいのか?時間の概念がないと判断ができません。
給食の時間がある程度決まっているのならばその長さが短いか長いかという問題はあるにせよその間に食べるという感覚を子供が持たないといけません。
家で食べるときにそういった時間をあまり気にしないでダラダラ食べていたり、テレビを見て集中しないで食べていたりしていれば、学校でも食べているときに他のことをしようとしたり、友達と話し込んでしまいます。
こういった感覚を持てるかどうかが大事になります。
⑤家でいろんなものを食べているかどうか?
給食では今までの家の食べ物と違うものが出てきます。当たり前のように食べるということをしていますが、本来食べるというのは「認知」からはじまります。例えばソフトクリームを見たらなめますし、硬いせんべいは上下の歯で固定して歯を支点に割って食べます。餅を食べれば噛んで引っ張ります。これらの様々な食べ方はある日突然できるのではなく、今までの経験をもとにできるようになっていきます。
ということは給食で「初めて見る」食べ物があればもちろん子供は困惑するわけです。「どう食べたらいいのか?」「味はおいいしいのかな?」そうなるとおっかなびっくり調べながら食べないといけません。そうすれば時間がかかってしまいます。好き嫌いが多い子供の場合も食べれるのかどうかかなり警戒してしまうので食べれるものであっても遅くなります。
家庭の中でそういった経験をたくさんしているかどうか?が大事になります。お母さんが料理でバリエーションを増やすのも一つですが、他の家おじいちゃんやおばあちゃんち友達の家や外での食事いつもと違う味付けの食事の経験をしているのか?そういった時に苦戦をしないのか?といったことのほうが子供の経験になります。
⑥正しい機能の獲得ができていない
元開らの調査では過蓋咬合といわれる深いかみ合わせの子供は、正常なかみ合わせの子供と比べて食べるのが極端に早かったり遅かったりする傾向があります。また噛めていないので水がないと流し込めなかったりします。こういった歯並びの問題や正しい機能の獲得ができていない子供の場合、機能に問題がない子供と比べると食べるのが遅くなります。
特に家で食事中に飲み物がある家庭では、給食では苦戦をすることがあります。牛乳の量が決まっているので家で食べ物を飲み物で流し込んでいる子供の場合牛乳がなくなったら途端に食べれなくなります。
⑦結構家で気づかない一品食べ
また結構家では注意しないのが違う食感の食べ物を混ぜないで食べること。負った以上にブドウパンとか豆ごはん、軟骨の入ったつくね、ピーマンの肉詰め、アスパラベーコンといったように一つの中に違った食材の食べ物が入っていると苦戦をする、うまく噛めないといった子供がいます。しかし給食ではそのような食べ物が出てくることが多々あります。それぞれ単体だと食べれるのに、混ざると食べれないこういったことも改善していかにといけません。
さらにそれをそういった食感の違いがだめなのか?単なる好き嫌いかを間違ってしまうとドツボにはまります。
⑧まずは給食の問題はなんで食べれないのか探してきましょう
給食で子供が食べれないとついつい時間だけでみてしまいますが、実際は今日話したこと以外にも様々な何かあったりするわけです。家ではお母さんの料理の癖もあるので気づかないことが給食でわかることがあります。学校から帰ってきたら給食を食べれたかどうか?を聞いて食べれなかったもの本人が苦戦したものの傾向をつかむことが必要です。
献立表は家出のメニューと被らないためのものだけにしてしまうと子供が苦手なことがわからないままです。ましてや子供が「時間がない」と言われてそれを真に受けてしまうと本当のできていないこと、問題にはたどりつけなくなります。
給食はレストランではないのでメニューは選べません。小学校入学までに家でこういった食べるという経験をどれだけできたか?ということが問われます。集団で生活をしていくというのはそういったことができるようになることです。服を一人で着れない脱げないとかいったことであれば練習すればいいのでわかりやすいですが、食べるということはもう少し複雑なために正しい原因と対応がわからないと話が難しくなってしまうことがあります。
お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。
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