【2017年11月11日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は子供の矯正の費用についてのお話です。
もくじ
①そもそも子供の矯正が安い安くないではなく・・・
②成長途中の矯正治療と成長してからの矯正治療の違い
③成長を利用する矯正とは?
④一人一人の子供で治療の進み方が違います
⑤矯正治療の主役は誰ですか?
⑥治療の主役が変わればそれに対する対価も変わります。
①そもそも子供の矯正が安い安くないではなく・・・
大人の矯正より子供の矯正の方が安いので今矯正した方がいいのですか?
といった質問があります。
そもそも子供の矯正は歯科医師の中でも
小児矯正、咬合誘導、Ⅰ期治療など様々な言葉で使われます。
費用の面で見ると成人の矯正よりも低い治療費になっていることも多いようです。
しかし大事なことは費用面ではなく、大人になってからの矯正と子供の矯正の違いがあり、それをお母さんが理解するという事です。
②成長途中の矯正治療と成長してからの矯正治療の違い
子供の矯正治療は成長途中に行う矯正治療です。
基本的には成長が終わるまで、永久歯に生え変わるまではどこで治療を始めても経過を見ないといけません。
どこかの段階で今ある問題が解決したからといって、その後正しく成長する補償にはならないからです。ある程度長期的な管理が必要になります。今ある歯並びの問題を解決しても次に生えてくる歯が必ず正しく生えてくるかはわかりません。骨の中にある歯を動かせるのであればそもそも乳歯の時に骨の中にある永久歯をきれいに並べればいいのでしょうか?
ただし今ある歯並びの問題を解決することは、次に出てくる歯が新しい問題を持っていたとしてもその歯1本の問題であって改善するのはシンプルになります。
そして子供の矯正の場合は成長を利用するので基本的には抜歯をできるだけしないよう、成長が不足しているところを補って歯が本来あるところに並べていく矯正治療です。
一方成人の矯正、もう全部大人の歯になってからの矯正は、歯並びという点では中学生でも高校生でも20歳を超えても大きな違いはありません。確かに年齢が上がると多少はが動きづらいとか、歯周病の進行が進んでいると難しいという事はありますがそれは成長による変化ではなく、加齢による衰えによる変化です。
成人の矯正は現在の状態に合わせ必要であれば抜歯や外科処置を行い治療をする矯正治療です。期間は今ある状態に必要であれば抜歯や外科処置をして行うので、中学生で初めても、高校生で初めても、成人で初めても、治療期間は大きく変わりません。難しいケースでなければ1~2年で終わる、今の歯並びに対してどれだけ見た目をよくするか?という矯正治療です。
つまり子供の矯正と大人の矯正はそもそも、治療期間も全く違いますし、歯を抜く抜かないといったことも変わってきます。この違いを理解をしていないと、治療費をみて安いから子供の矯正とかなったり、成人になってから「歯を抜きたくない」とか「子供の矯正を1年くらいで終わりしてほしい」とかそういった話が出てきてしまうわけです。
③成長を利用する矯正とは?
「子供の矯正で成長を利用する」というのはどういうことか?というと
例えば床矯正などで顎の成長を即して歯が並ぶスペースを作る治療があります。
床矯正は9歳以前の顎の発育がいい時期ですと早いお子さんであれば装置のねじ5ミリを半年で巻き切ります。また結果として5ミリ装置のねじを巻いて、しっかり装着もしてお子さんの反応が良ければそれ以上広がるお子さんもいます。
一方で9歳を過ぎてくると床矯正の反応は悪くなり、成人では小児のような反応は望めなくなります。SH療法では永久歯になってから、成人でも萎縮した顎を広げることができます。また成人では床矯正よりも反応はしますが、あくまで3年以上かけてゆっくり動かします。
結果的に成人・大人の歯になってからの矯正はスペースの問題があれば抜歯をするのが治療期間などもシンプルになります。
④一人一人の子供で治療の進み方が違います。
床矯正の説明でもある程度どのくらいスペースが足りないか?そこから予想される装置の数の説明はします。しかしたまに「何個の装置になるのか?費用を明確にしてほしい」というお母さんがいます。
しかし床矯正は取り外しの装置です。当院では「毎日1日14時間以上の装着」をお願いしています。それをまず守らなければ正しい動きは出てきません。患者さんが毎日することを保証することはできないと思います。
同じ時間入れていてもその子の年齢というより歯の生え変わりの遅い早いで今どのあたりの成長段階かでも発育が変わります。例えば同じようガタガタの歯並びでも8歳のお兄ちゃんと6歳の弟では6歳の弟の方が圧倒的に有利な条件になります。
他にも頬杖やうつぶせ寝などの力が加わると治療を邪魔をします。こういった悪い癖も必要であれば除去をしないといけませんが、呼吸や口の機能と密接に関係をしていますのでお母さんが「やめなさい」と言ってもやめるものではありません。
大事なことは、それでもお子さんそれぞれの条件で治療の進み方が違ってくるという事です。
それはこちらの技術的なものでカバーできるものではありません。
⑤矯正治療の主役は誰ですか?
成人、大人になってからの矯正は「治す」矯正治療です。
患者さんの方で何かをするのではなく、先生の治療が主役になる矯正治療です。
一方小児、子供の矯正は成長途中で今ある間違いを修正し、正しい成長に乗せていく矯正です。
いくらこちらがいい装置を持っていても患者さんが装置を入れなければうまくいきません。
開始の時期やお子さんの生え変わりの早い・遅いなど様々な条件で結果が変わってきます。
もちろん毎月こちらでチェックや調整もしますが、装置を入れてないお子さんに、入れなくても歯や顎が動くような手段があるわけではありません。
先生が治す成人矯正と、お子さんと家族で治していく子供の矯正となります。
⑥治療の主役が変わればそれに対する対価も変わります。
さて話を最初に戻すと、子供の矯正が安いかどうかというよりは誰が治療の主役なのか?で治療の対価が変わるのは当然ではないでしょうか?
治療費が安いから初めても、装置を入れないではうまくいきません。
もうほとんど大人の歯なのに安いから床矯正といっても、もう治療の反応が悪いのでうまくいきません。それを先生が何とかするという治療法ではないわけです。
大事なことは治療費が安いから、高いからではなく、大人の矯正治療、子供の矯正治療の違いを知ることだと思います。
まずはご相談ください。
矯正の無料相談を行っています。(要予約)
無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。
メール予約:こちらをクリックしてください
お口の中を拝見していない状態でのメールや電話での問い合わせにはお答えしかねます。
無断でのキャンセル・何回も予約を変更するなどがあった場合お断りすることがあります。
プレオルソやT4Kなどの既製マウスピース装置は寝ているときをメインに行う正しい機能を獲得する装置です。乳歯の歯並びの3~4歳前後のお子さんでも負担が少なく装着をすることができます。
プレオルソ・T4K・ムーシールド~乳歯(3~5歳)の矯正治療
ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。
SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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