【子供の歯並び予防32】子供の食育~しっかり噛んでいますか?


【2018年8月22日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区富谷市 ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

 

今日は子供の「噛む」ということにうちてお話します。

最初に注意事項になりますが、今日のブログは全体で見る発育のお話です。個別の子供の条件を加味してお話していることではないのでご注意ください。

 

もくじ
①自分の子供は正しく噛めるようになっていますか?
②「噛む」というのは勝手にできるようにならない
③離乳食を始める基準何でしょうか?
④歯ではなく唇と舌の動きを見る
⑤たくさん失敗をしながら覚える自分の「食べ方」
⑥気づいた時には・・・

 

①自分の子供は正しく噛めるようになっていますか?

ただ歯科クリニックに子供の矯正相談できた多くの子供が、正しく噛んでいないために、正しい機能の発達ができない、正しい成長ができないために、歯並びに問題がある子供たちがいます。

 

「噛んでいる」「噛んでいない」というのは食べている=噛んでいるというのは別の話になります。食べるだけならほとんどの子供は食べています。もし食べていないのであれば身長や体重にも影響が出ていますし、食べていなければ栄養がないのでまずは歯医者ではなく病院に行かないといいけません。歯並びどころではありません。

 

じゃあ、毎日食事をしているのであれば「噛んでいる」のかというと全く別な話になります。

 

②「噛む」というのは勝手にできるようにならない

子供が「噛む」というのを覚えるのは、成長・発育の過程で覚えていきます。厳密には授乳・哺乳の時期から離乳の段階を経て覚えていきます。

 

「哺乳期にしっかりとした吸啜(きゅうてつ:強く吸うこと)を行うことで舌機能が発達し、離乳期における食べる機能の発達につながる」(Tamura et al 1998)

 

離乳の時期は特に重要で

「食べる機能の獲得はstep by step。段階を追って順序立って発達。決して次のステップに飛び級することはない。焦らずに、その子に合った、その子のペースで進めましょう」(McGraw,M.B 1978)

ということになります。

 

小学生に位になって当院に矯正・歯並びの相談に来た子供の機能を見てみると、「1~2歳児のままの使い方」になっている子供は少なくありません。そういった子供が口の中や周りの筋肉の使い方が1~2歳児と一緒なのに歯並びだけよくなることはないですし、歯並びがよくなっても使うことはできません。

 

③離乳食を始める基準何でしょうか?

「離乳段階のトラブルの多くは離乳の急ぎすぎ(歯の萌出に合っていない離乳食)に関与していることが多い。またそのトラブルはそのまま咀嚼のトラブル(噛まない、飲み込まない、吐き出す)となって現れる」(Cecilia J.Manno et al 2005)

 

離乳を始める基準はよく

・何となく年齢で

・周りを見てこのぐらいでいいのかなと

・歯が出てきたから

・(兄弟が)同じ時期に始めたから

といったことで開始します。

 

しかし本来は「その子が」離乳を開始していいのかいろいろな判断から始めないといけません。

特に傾向としてはまだ離乳を開始する時期ではない、赤ちゃんが食べる準備ができていないのに始めてしまったケースが多いように思います。

 

離乳の開始基準は

・スプーンを入れたときに舌で押し出さない

・首がしっかりと座っている

・食べ物い興味を持ち、よだれを垂らす

といったあたりが必要になります。

 

④歯ではなく唇と舌の動きを見る

離乳の時期はついつい歯の生え方で見てしまいがちです。前歯が生えたから離乳を始めよう・・億bが生えてきたから大体噛めるようになるんだろう・・。

ある程度歯が生えても小さいうちは実際は歯を使って食べているわけではありません。

 

赤ちゃんの唇は

赤ちゃんの唇

 

このように上の唇が富士山のような「山」の形になっています。離乳の時期の一つのイメージはこの唇をいかに大人の唇、横にひく力をつけていって形を近づけるかといったことになります。

 

離乳の時は前に置いて上の唇でつかまえて

 

食べるときの基本は目の前に置いた食べ物を、自分から上唇でつかめる動作をしてもらうことが大事になります。こうして上唇を使うことで徐々に唇が動くようになっていきます。またこの「前歯で噛む」のは歯が生えてからも基本の動きになります。

 

お母さんの方から食べ物を口の中に入れてしまうと、上の唇を使えません。もちろんそのためには子供から食べに来るのを待たないといけないので時間がかかります。子供が何人かいて忙しい、食べる時間を取れなくて時間がないといって「早く食べなきゃ」となるとこのようになってしまいます。そうすると小学校くらいになっても噛まないで丸のみをする子供になってしまいます。

 

日本顎咬合学会でも

「噛むことは生きること(小児編)」という動画であります。これも参考にしてください。

動画を見る方はこちらをクリック!

 

大事なのは歯の生え方で食べ物の硬さや大きさを変えるのではなく、唇や舌の動きの変化を見ることです。

唇は上下の動きから横にひく動きが出てくるようになります。舌も同じように左右に動かして食べ物を噛むのに使ったり、奥歯が生えてきたら徐々に噛み合った歯の邪魔をしないように上に上がる筋肉がついて、3歳くらいまでには正しい位置、上の顎の歯ぐきに上がるようになると鼻呼吸ができるようになります。正しい位置はベロの先が写真の赤丸のところにつくようになります。

 

舌の正しいポジション

 

舌が前後の動き、赤ちゃんの動きのままでは、卒乳がなかなかできなかったり、正しい位置に上がらないので口呼吸になってしまいます。

 

⑤たくさん失敗をしながら覚える自分の「食べ方」

離乳の時期を過ぎたら、つかみ食べを始めるようになり、自分で食べることを覚えていきます。

 

手づかみ食べは大事

つかみ食べが汚れるから汚いからとあまり食べさせないお母さんがいますが、この時期はこうやって食べながら自分の適切な一口の量、食べるリズムを学んでいきます。これがわからないままだと、小学生くらいになっても口の中にいっぱい詰め込んでしまいいつまでももぐもぐしていたりします。食べるのが遅い・早いといったこともうまくいかなかったりします。

 

食べる量を間違ったり、食べ物の硬さや味がわからないまま口に入れるので吐き出したり、落としたりもしますが、そういったことも勉強の一つです。転んだり、ぶつかったりするのを繰り返して歩いたり、走るのを覚えるように食べたり飲んだりするのに子供がこぼしたり、嫌がったり、なかなか食べてくれなかったりするのは必要と思ってください。食べやすくしたり、好きなものなら早く食べてはくれますが、それは転ばないようなことだったり危ないことをしないで成長してしまうようなもので、失敗を重ねていくのは食べるうえでも大事なことです。

もちろん実際は大変ですが・・・。

 

⑥気づいた時には・・・

「子供の食べる」問題は小学校とかの集団での生活が始まったときに周りの子供と違うということで、気づくことが多いみたいです。食べるのが遅い場合、給食の量を減らして・・といった対応もありますがそれではますます正しく食べれるようにはなりません。

 

最初の方にも出てきましたが食べる機能の獲得はstep by stepで、一つ一つをクリアしていかないといけません。機能が正しく獲得できていなければ、それに合わせた発達になり、その結果の一つとして歯並びも影響を受けてしまいます。

 

言うほど簡単でないのは重々承知をしていますが、小さいころから一つ一つの課題をクリアしていきたいものです。

 

 

 


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