【歯科的哺乳・離乳の話8】離乳食を食べ始めるタイミング


【2019年7月20日 6:02 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日は離乳食を始める時期についてのお話です。

もくじ
①離乳食をいつから始めますか?
②月齢より首の安定が大事
③早産・低出生体重児は少し遅れる。
④子供の発達の中で見ると・・?
⑤食べ物に興味を持たせる。
⑥ただ歯科クリニックでは母親教室をしています。

 

①離乳食をいつから始めますか?

日本の場合8~9割のお母さんは「月齢」で離乳食を始めます。7か月前後あたりで始めるお母さんが多いようです。実際厚生労働省が出している「授乳・離乳の支援ガイド」では生後5~6か月ではじめるように記されています

また2015年の乳幼児栄養調査では6か月の割合が44.9%、5か月が40.7%でしたので大体5~6か月で始めているお母さんが多いようです。

 

しかし実際は個人差が大きいのがこの年齢の特徴でもあり、またコミュニケーションがスムーズにいかないことから多くのお母さんが離乳で大きさの違いはあれど、悩みや問題をを抱えてしまいます。

今日は歯科的な視点からこの離乳の始めるタイミングとうまくいくコツのようなものを話しさせてもらいます。

 

 

 

②月齢より首の安定が大事

離乳食を始めるにあたりまず一番大事なのは首の安定です。特にズリバイやハイハイをして首の筋肉がついてきてるか?体幹が安定しているか?が大事になります。首が不安定なままでは離乳食を首を振りながら食べているようなもので、うまく噛めません。

最近ではすぐにつかまったり歩行器で立ってしまったり、ズリバイやハイハイをするスペースがないのであまりしていない子供が多いように思います。

 

実際やってみるとわかりますが、ズリバイをすると大変です。首を持ち上げていると結構疲れます。赤ちゃんはこれをやりながら首の筋肉をつけるわけです。それで首や腕が動くようになると徐々に足の発達が始まりハイハイが始まります。そしてハイハイをしていき足が発達してくると立っていくわけです。

 

この流れを無視してすぐに立たせてしまうと頭が安定しません。また、ハイハイから立とうとすれば倒れるときも前に倒れます。その時に手をつくので足より腕が先に動かすのです。一方ズリバイやハイハイをしないで立つと不安定な上にハイハイをしていないので後ろに倒れてしまいます。また前に倒れても手が上手につけなかったりします。

 

首の安定がなければ歯が生えていてもうまく噛めないので、しっかりできているkどうか?というのも離乳を始めるときにチェックする必要があります。必ず首がすわっている必要はないですが、まだ不安定な間は「食べづらい」と考えていた方がいいです。

 

③早産・低出生体重児は少し遅れる。

早産や低出生体重児の場合、発達が通常より遅れる傾向があるのであまり焦って月齢に合わせなくてもいいのかなと思います。ほかの同じ時期ぐらいの子供や兄弟などと比べてみながら少し遅れてもいいのかなと思います。出生数に対して2500g未満の出生割合は10%前後いるのでそういった場合は慎重にみるべきだと思います。

 

④子供の発達の中で見ると・・?

子供の発達が今どういった状態かを理解しているかも大事です。

哺乳反射が消えているか?

つまりおっぱいを吸う動きがまだしっかり残っていると、食べ物を入れても出してしまいます。指を持っていくとチューチュー吸ったりするようですと月齢では始めないといけなくても待った方がいいです。またまだ寝返りもしないで座位もできないようですと、不安定なので食べるのが難しかったりします。ベビーチェアや頭を押さえて食べさせてもいいですが、まだしっかりは食べれないという認識を持つことが大事です。

 

⑤食べ物に興味を持たせる。

またこのころから食べることに興味を持ってもらうのも大事です。

一つは食事の時に近くにいてもらい食べ物に興味を示すかどうか?自ら食べようとするかどうか?も大事です。食べなくても食事の時は近くにいてもらい本人に臭いや雰囲気に慣れてもらうのも大事です。

 

他にも口の中に色々入れようとするのでそういった動きをするかどうか?させてあげるかどうかも大事です。飲み込むと危なかったりするので注意は必要ですが、いろいろなものが口の中に入ることで感覚が和らいでいくので、様々な食感の物が入っても驚かなくなります。

また同じようにいろいろなものを入れて遊んでいると、歯が生えたときに歯ブラシが口の中に入っても驚きませんが、「汚いから」と口の中にモノを入れることをあまりさせていないとある日突然歯ブラシが入って生きても嫌がります。

 

⑥ただ歯科クリニックでは母親教室をしています。

ただ歯科クリニックでは母親教室をしています。

0~1歳半コースではこういった離乳の話のもう少し詳しいことも話をさせてもらっています。

 

どうしてもいろいろな本に「〇か月から」と書いてあるとそれの時期に「しないといけない」と思ってしまい、いざできないと悩みを抱えてしまいます。

例えば哺乳反射が残っている子供にいきなり食べさせても食べてくれません。そういった場合にはズリバイやハイハイをさせるようにしたり、いろいろなものを口に入れさせて足りない発達をよくするようなことをするのが必要です。

 

これから先も同じように乳歯の奥歯が生えていないのに、年齢で見てしまい普通の食事に近いものを上げてもうまく噛めません。無理に飲み込もうとしたら水とかで丸のみしないといけなくなってしまい、噛めない子供になってしまいます。噛まないことで正しく発達できない顎は6歳くらいに大人の歯が生えたときに歯並びという問題で露呈します。

 

これに持ちろん子供の個人差や癖見たいものも出てきますが、タイミングと子供の発達のミスマッチで苦戦されている場合も多いので一つ参考にしてみてください。

 

母親教室についてと申し込みはこちらのページでお願いします。




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