【歯科的哺乳・離乳の話13】離乳食を食べてくれないと偏食に悩む前に・・・。


【2023年10月11日 3:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

もくじ
①離乳食を始めたら全然食べてくれない!
②食べなくていい!!なぜなら・・・・
③離乳食を始めるときは「見えてない」「口の中は敏感」「手は未発達」
④さらに手も未発達のなので口に入れているのは・・・?
⑤正しい知識がないとコミュニケーションが成立しない
⑥口の過敏が取れないと・・・・

 

①離乳食を始めたら全然食べてくれない!

離乳食をはじめてみたら

・子供が全然食べてくれない

・遊び食べをする

・食べ物をすぐ持とうとする。そして投げる

・育児本の通りに離乳が進まない

・ネットで子供が食べてくれるというのを買ったけど食べない

などいろいろうまくいかないことが出てきます。

 

 

今日話すのはあくまでも一般論で、子供によっては一般論だけで対応できない個別の問題があって食べれない子供もいます。あくまでもそことは違う話とご理解ください。

 

②食べなくていい!!なぜなら・・・・

子供が食べてくれないとお母さんは不安になります。

全く食べなくていいわけではないですが

全部食べないとダメ

これは離乳食をやっていく中ではかなり難しいと思います。

 

お医者さんがみて口からの摂取が難しいと判断されるとこまでいかなければ、食べさせようとしないことも大事になります。3~4歳児の食べてくれないとこの時期の食べてくれないは全く別物と考えることも大事になります。

 

理由は後でも述べますがそのそもまだ言葉も話せないのでコミュニケーションが取れません。

つまりなんで食べないのかよくわかりません。

これを推察していく力がお母さんには求められますが、多くのお母さんは

「離乳食を始めるにあたり必要なこと」

の情報がないため、推察する時の基準が間違っていることが多いです。

結果として子供が望んでないことをしてしまい、親子で困っていることが多いです。

 

③離乳食を始めるときは「見えてない」「口の中は敏感」「手は未発達」

咀嚼という食べる行為は学術的には目で見るところから始まります。

眼で見て食べ物を認知する、無意識のうちに僕らはそれを行い口に入れる前に「噛み方」を決めます。

赤ちゃんには初めてなのでその経験がないです。

さらに僕らは目で見て認知をしますが、赤ちゃんはこの時点で視力というよりも焦点を合わせる筋肉が弱いのでしっかり食べるものが見えていないわけです。

 

よく見えないものを食べる。

実際に目隠しして食べてみるとわかりますが「怖い」わけです。

ではその怖さをどこで克服するのか?

 

「手で触ることになります」

 

 

お母さんから見ると食べ物を持ったり、汁物でびちゃびちゃしたりしているのは遊んでいるように見えるかもしれません。落としたりしたら汚いし、行儀が悪いと思うお母さんもいるようです。でもこれらのことをしないと食べ物が、固いのか、柔らかいのか、熱いのか、冷たいのかがわかりません。

 

それをいきなり口の中に入れたらびっくりします。

怒ったらその日は食べてくれません。

そんなことが何日も続いたら・・・ということです。

 

④さらに手も未発達のなので口に入れているのは・・・?

さらにこの時期は手も未発達です。動く動かないの運動ではなく感覚です。

だから・・・

 

「口に入れて確かめます」

 

 

つまり離乳食を始めるときは

感覚は口>手とうことになります。

口に入れたら食べると思いがちですが、調べるために入れた、手で触ってよくわからないから入れてみたのならば、違ったりそこで驚けばまた出します。3~4歳で食べたのを吐き出したら注意していいですが、この時期は悪気はないのです。

触ってもよくわからんものを口で調べたら、思ったのと違ったので出しただけです。

 

それをお母さんが起こったりしたらどう思うでしょう?

「触ってよくわからにモノは口で調べられないの?」

となります。そうなれば触ってよくわからい物は「食べない」となります。

お母さんから見た食べ物を投げたり落としているのも、床が汚れるとか行儀が悪いとさせないと、触らなくなるだけで、食べれないようになっていきます。

お母さんが食べる意欲をそいでいることになります。

 

⑤正しい知識がないとコミュニケーションが成立しない

このあたりが先ほど話した

コミュニケーションの取れない乳幼児が何を考えているかわからない中でお母さんが知識がないまま対応することで問題を複雑にしてしまうということです。

 

怒ったりしても食べてくれませんし、むしろボタンの掛け違いで食べなくなるだけです。

もちろん料理本を買ったり、SNSとかの「うちの子はこれを食べてくれた」といったのを買っても食べてくれません。仮に食べても本人が食べれる食感とかが近かっただけで、より食べ物の好き嫌いの幅を狭くしていることになります。

 

⑥口の過敏が取れないと・・・・

この離乳の時期は口は過敏です。ただそれだけではどんどん変化する食材を口に入れてもびっくりするのでならしていかなければいけません。

よく言う「歯固め」もその一つです。

そういったもので常に噛ませて口の中にモノを入れる環境づくりをするのも大事です。

飲み込んだりしないように注意しながらその辺にあるものも口に入れたり、抱っこしている時にお母さんの服や抱っこ紐をアムアムするのはやめさせないで、歯固め用の噛むもの渡したりしてあげたいですね。

 

色々なものを口の中に入れるのは

・口の中の過敏をとること

・食べる意欲の意思表示

なので

 

これをさせないと、離乳食を初めても食感で食べれないものが出たり、なかなか食べる意欲が出てこない可能性があります。

 

 

ただ歯科クリニックでは口元からの正しい機能の発達と発育、虫歯予防等を中心とした0~3歳までの母親教室をしています。

0~1歳半コースは9/13、10/13、11/10 12/8

1歳半から3歳コースは9/15、10/20、11/17、12/15を予定しています。

どちらのコースも12:30~で45分くらいを予定しています。受け付けはメール相談のところからのみで、電話等での質問や予約などは受け付けておりません。

詳しい内容・問い合わせ・予約は:母親教室のお知らせ

 

 

 




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