【子供の歯並び予防50】新一年生は学校給食へ準備を始めよう!


【2023年11月22日 11:00 AM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

もくじ
①4月から新一年生になるご家庭は・・・
②給食で問題がないような口の機能の発達ができているか
③さらに給食の特徴をつかむのも大事!
④複数の品数を一緒に食べれない子供は給食は厳しい
⑤丸呑みの子供は食事中の水分の量を合わせましょう
⑥入学前から給食対策をしていこう

 

 

①4月から新一年生になるご家庭は・・・

4月から新一年生になるご家庭は半年を切って色々大変だと思います。

小学校入学にあたり、ベネッセ教育情報ではこのようなことを書いています。

小学校入学までにできるようになっておきたいことは?(ベネッセ教育情報)

 

・一人で着替えられる、脱いだ服をたためる

・起床時間に起きれる

・机に座る習慣

・簡単な平仮名や算数ができる

 

といったことなどがあります。

さて歯科的には小学校入学までにできるようにしておいた方がいいことは何でしょうか?

 

②給食で問題がないような口の機能の発達ができているか

歯科的に小学校入学までにできていてほしいことは給食で困らないような口の機能の発達になります。

給食は同じものを同じ量をその年代の子供で食べるので、何らかの問題があるというのは全体の中で口の機能の発達が遅れていることを意味します。

 

食べ物の好き嫌いで言えば

給食に出てくるもので1か月に1回ぐらい嫌いなものがあるのはいいと思います。しょうがないです。

それが毎週嫌いなものが出てくると「むむっ?」という感じですし

週に何回も嫌いなものが出て残すとなるとちょっと多いねという話です。

 

食事時間が遅い、早いも兄弟もいない一人っ子だと家庭ではわからなかったりします。

家では給食の量の70%ぐらいの量を出して、それを20分で食べ終わっていた。お母さんは聞くと「食事時間は問題がない」と答えるかもしれません。

でもそういった子供は給食になると、給食時間が20分なら食べ終わらなくなります。

この時点この子は

・食べる量が今まで少なかった可能性

・食べるスピードを上げる必要性

という問題が出てきます。

 

もちろん好き嫌いも、嫌いなものを出さなければ残さないわけで、給食で出る食べ物が食べれるかどうかになるので、同じように給食が始まってから好き嫌いが多い子だったんだとわかる時があります。

 

③さらに給食の特徴をつかむのも大事!

給食というのは、品数が決まっている中で、栄養のバランス等も決まっているそういった中で出てくるものです。

ご飯かパン

汁物

1~2皿

牛乳

 

 

皿に乗るのが何品かあったり、多少変化はありますが、これに何皿も小鉢がつくとかはないです。

 

ここに先ほど話したような栄養のバランスがある程度決まってくるわけです。

つまり

「一品にたくさんの品数が入りやすい」

これが給食の特徴です。

 

④複数の品数を一緒に食べれない子供は給食は厳しい

例えばサラダなら、こういったサラダだったりします。

もちろんこれで、きゅうり嫌い、ニンジン嫌いとなると苦戦します。

 

さらにもう一つ苦戦するタイプがあります。

それはこういったのを好き嫌いはないけれど

ニンジンはニンジン、きゅうりはきゅうり、ハムはハム、春雨は春雨と食べてしまう子供です。同時に違う食感の食べ物が口の中に入るのが得意じゃない子供は、給食になると同時にたくさんの品数が出てくるのでかなり苦戦します。

好き嫌いはないけれど、給食で間に合わない子供です。家だ何種類も切ったりするのが面倒だったり、総菜ではそこまでたくさん種類が混ざらなかったりしてこういった問題は放置されがちです。それで給食になると表面化します。

 

 

わかめご飯、豆ごはんとかもよく給食に出ますが、豆は豆、ご飯はご飯、わかめはわかめ、ご飯はご飯で食べちゃうと時間に間に合いません。

 

例えばポテトサラダを総菜で買って来たら

ちょっとリンゴやハムを足して入れるといった工夫が必要になります。この絵なら、ミニトマトも切っちゃって混ぜるとかそういったちょっとした工夫で小学校が始まるまでに練習できます。

 

⑤丸呑みの子供は食事中の水分の量を合わせましょう

あと給食といえば・・・?

牛乳です。

注意したいのは、水で流し込む丸呑みの子供。

 

丸呑みの子供は噛まないで水で流し込みます。流し込んで食べるので、食事時間は遅くないのが特徴です。また多少苦手な味や、先ほどの食感の問題があっても水で流し込むので好き嫌いも少ないのが特徴です。

でも家のコップの水の量と、給食の牛乳の量が違うと・・・?

つまり家で食事で飲む水の量が、給食の牛乳の二倍の量だとすると、その子は給食では途端に水で流し込めなくなる状態に直面するので、給食では苦戦します。

流し込んでわからなかった味や食感も気になるのが出てきて、家だと食べれるけど、給食だと食べれないものがたくさん出てきます。

 

丸呑み、流し込みをお母さんがあまり問題にしていないと、給食で突然、間に合わない、食べれないといったことが出てきてしまい、お母さんは「味?」と思ったりして「給食の味付けがうちの子に合わない」と思ってしまったりします。

 

流し込みをやめれればいいですが、給食の牛乳の量までをまずは目標にするのがいいと思います。

 

⑥入学前から給食対策をしていこう

家庭での食事=給食

ではありません。ということは家でできていたことが、できなくなる可能性があります。着替えができない子供が学校が始まると苦労するように、給食もお母さんの助けはないので本人が一人で乗り切るしかありません。そのため学校が始まる前から家で給食を想定した様々なシュミレーションが必要になります。

 

給食は同じものを食べるので、全体より大きく遅れたり、対応できないようだと口の機能の発達の遅れが疑われます。量を減らしたりすれば時間に間に合うという発想では、50メートル走ると遅いので、自分の子供だけ40メートルにして、一緒にゴールすれば問題ないというようなものです。

 

子供の食べる機能、話す機能などの発達の遅れは「口腔機能発達不全症」という病名で2018年から保険診療での継続した指導と管理が可能です。また歯並びやかみ合わせなどの形態的な問題により噛めない場合は自由診療の矯正治療が必要になります。

まずは気になったり不安になることがあればご相談ください。

 

注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。

 

 

 




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