【子供の矯正43】子供の矯正治療を始めるタイミング


【2018年8月27日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日は子供の矯正治療を始めるタイミングのお話です。

 

もくじ
⓵子供の矯正治療の基本の考え方
②矯正治療をしやすい時期、難しい時期
③治療ができるかどうかも大事ですが・・
④忙しいならあえて避けるのもひとつ
⑤低学年から通える時に今ある問題をまずは改善するのも一つ

 

⓵子供の矯正治療の基本の考え方

よく「いつから矯正治療を始めたらいいのですか?」といった質問があるのですが、子供の矯正治療の始めるタイミングは2つあります。

一つは

何らかの問題があったら始める。

もう一つは

大人の歯に全部なってから始める

という二つです。

 

問題が分かったらというのは、お母さんが子供の歯並びが気になるかどうかではなく今の状態が問題があるかどうか、そのまま経過を見てもいい方向に変わるのかどうか?ということで判断をして問題があるのであればするということです。

 

前歯がガタガタですが様子を見ますか?

 

虫歯の治療でいうと、虫歯が見つかったので治療をするのか、痛くないからそのままにして、痛くなって我慢できなくなってから治療をするのか?ということです。

 

小さな虫歯

 

前者と後者の違いはまだ痛くないうちは治療が1回で削って詰めて終わるようにシンプルに治療できるのに対して、痛くなってしまうぐらい大きな虫歯であれば神経を取って根の治療をして、型取りをしてかぶせたり回数もかかってしまい治療は大変になります。

 

神経まで行った大きな虫歯

 

ただし子供の矯正と虫歯の治療の違いは成長途中の子供は、今ある問題を改善してもこれから生えてくる歯が必ず正しい位置に生えるわけではありません。つまり生え変わりの間は経過を見る必要があります。早く始めても、遅く初めてもゴールの時期は同じということです。全部大人の歯になるまで経過は見なければいけません。

 

治療期間的なことで考えるのであれば全部大人の歯になってから、成長が終わってから治療をする方がすっきりします。今ある状態に合わせて治療をするので治療後に口の中の状態が大きく変わることはありません。ただし成長はもうしないので、スペースの問題や骨格的な問題があれば抜歯等が必要になります。

 

抜歯矯正のイメージ

 

まずはこの大きな二つの考え方を知らなければいけません。

 

この二つを知らないと、成長がもう終わっている、ほとんどの歯が大人の歯になるまで様子を見てしまったり、大人の歯になってから抜歯と言われて「歯を抜かないで矯正をしたい」ということになってしまい治療が複雑になったり非抜歯では難しいので抜歯をしなければならなくなったりします。

 

②矯正治療をしやすい時期、難しい時期

また治療そのもので考えると当たり前ですが、生え変わりがない時期が矯正治療がしやすくなります。

単純に歯の生え変わりがあるとグラグラしている歯があると、型取りができないので装置を作れません。グラグラの乳歯を抜いてから型取りをすればいいですが、抜歯を嫌がる子供もいます。また歯が抜けたらそのあとに歯が生えてくるのでせっかく装置ができた後も新しく生えてきた歯に合わせて装置を治さないといけません。

 

歯がグラグラしているときは矯正治療がしやすいのでしょうか?

 

また歯に金具をつけてワイヤーで歯並びを治す場合は、もうすぐ抜ける乳歯やグラグラしている乳歯に金具をつけても力がかかってすぐ抜けます。つまり使えません。抜けた後新しく生えてくる歯も、しっかり生えてこないと金具を正しい位置につければせんので待たないといけません。

たとえ歯並びの問題が、簡単に終わりそうな少しの問題でも、周りの乳歯がグラグラしていたら永久歯が生えてくるまでは動かせません。

 

そう考えると

・乳歯から永久歯の前歯の生え変わりが始まるまでの時期

・前歯4本が大人の歯になって犬歯から後ろの歯の生え変わりが始まる時期

・全部大人の歯に生え変わった時期

というのが矯正を始めるときにすぐに始められる時期になります。

 

③治療ができるかどうかも大事ですが・・

矯正治療は「歯並びが気になったから」始めるというので悪くはないのですが、実際いつでも矯正治療ができるかというとそうではありません。

 

例えば「大人の歯になってから矯正治療を始める」というのは治療のタイミングとしてはありなのですが、実際に大人の歯になるというのは中学生や高校生になってからです。中学生や高校生というのは部活があったり、テストや受験など忙しい時期でもあります。そもそも通院ができるのか?できたとしてもテストがあったり、大会があれば通院の間隔がずれることもあります。家に帰ってくる時間が遅かったりして治療が遅れてしまうこともあります。

 

中学生は忙しい

 

小学生の時は、中学生に上がったときに一気に環境が変わってしまいそれまでは矯正をするつもりでもできなくなったり、中学生から高校生に上がったときも同じです。環境が大きく変わってしまったことで本人のやる気に関係なく通院ができないといったことが起こります。

 

④忙しいならあえて避けるのもひとつ

この時期に行うそこまで大きな問題がない抜歯をして上下の奥歯までワイヤーをかける矯正でも1~2年ぐらいはかかるので、中学に入学して始めるのであればそういった環境の変化はありませんが、例えば部活も引退したので3年の夏から始めたいといっても、実際半年で終わるようなケースでなければ、その時期から始めて高校生の時に環境が変わって通えない可能性があるなら高校生になってから始めたほうが良かったりします。

 

部活も毎日忙しい

 

中途半端な状態での中断というのは必ずしもいい歯並びではありません。治療途中で放置したことにより新たな問題が発生したり、中途半端な状態により別な問題が発生したりすることもあります。つまり再開した時によりマイナスの状態になってしまうこともあります。

 

「治療ができるかどうか?」「どんな治療法か?」「費用は?」といったことを気にして相談に来られる方は多いですが、決められた間隔で来れなかったり調整ができないと治療は遅れます。また中途半端にすることが必ずしも今よりいい結果になるわけではありません。「しっかり治療のために通えるのか?」というのはお母さんやお子さんの中でしっかり認識されていないことが多いです。

 

中学生は反抗期

 

つまり

小学校6年生や中学3年生、進学や就職で県外に出たりする可能性がある高校3年生のこの時期夏ぐらいから矯正を始めるというのはリスクが高いです。「歯並びがきになった」のが今であっても今すぐに矯正を始められない場合があります。

 

⑤低学年から通える時に今ある問題をまずは改善するのも一つ

そういった子供の環境を考えると、成長の変化に合わせながら小さい年齢から矯正治療を行っていくというのは通院のリスクはそう難しくはありません。1週間びっちり習い事で埋まっているような子供は別ですがそうでなければ毎月1回の通院が、忙しい中学生や高校生と比べて難しいハードルではないと思います。

 

また中学校で環境が変わることを考えると高学年になってから小学生の間にぎりぎり終わるかどうかで治療を始めるよりも、もっと早い段階で始めたほうがリスクが減ります。さらに先ほどもお話ししましたがこういった高学年の時は奥歯の乳歯に生え変わりがあり、治療がすぐに始められなかったりします。型取りができなかったり何本かの歯の生え変わりを待たないといけないこともあります。

 

「もうちょっと様子を見よう」となってしまう思いには、「何かあったら何とかしてくれる」というのがあるかもいれません。しかしある程度決まった間隔での通院が必要な矯正治療では、ある程度通院ができるという大前提が必要になります。

 

 

 

ただ歯科クリニックでは大人の歯になってからの矯正治療を否定するつもりはありませんが、実際に一般歯科では大人の歯になった時期に忙しくて矯正治療ができないためにできなかったという人をたくさん見ます。また色々な調査でも出ていますが歯並びが気に合っている人はたくさんいるのに、実際に矯正治療をしている人は少ないといった様々なデーターからも証明されていると思います。

 

そういったことからただ歯科クリニックでは早期からの治療、問題があったらまずはそれを早いうちから改善していくことをお話しています。

 

まずはご相談ください。

矯正の無料相談を行っています。(要予約)

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ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。

6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ることができます。取り外しの床矯正は家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらうので、学校での生活に負担をかけないで矯正治療をすることができます。

床矯正は9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが成功のポイントです。

6~7歳の前歯のガタガタ(叢生)は床矯正

ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。


ブログを書いています。

矯正を始めるタイミングに関する記事はこちらになります。


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*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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