【虫歯予防12】子供の矯正を始めるならばまずは虫歯予防


【2019年2月13日 5:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。

初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

今日は子供の矯正をする前に大事なお話。

もくじ
①大人の前歯が生えてきて並ばない・・・矯正しなきゃと思う前に
②虫歯のリスクが高いと、治療の選択肢が狭まります。
③根の治療や虫歯の治療をした乳歯は早く抜ける傾向があります。
④何よりこれから生えてくる大人の歯は一生使っていく歯です。
⑤ある日突然矯正治療というのが出てくるわけではなく・・・

 

①大人の前歯が生えてきて並ばない・・・矯正しなきゃと思う前に

6歳前後の前歯の生え変わりで前歯が生えてきたら

あれ・・スペースが足りない

矯正が必要かも・・

と思い矯正の相談に来るお母さんは多いです。

 

7~8歳の前歯のガタガタ叢生

 

しかしその時大事な問題があります。

それは・・・

 

 

まずは虫歯の治療が終わっているか?

虫歯になるリスクのコントロールはできているか?

ということです。

 

②虫歯のリスクが高いと、治療の選択肢が狭まります。

矯正装置は大きく

ワイヤーを使った固定の装置

一般的なワイヤー矯正

当院では床矯正やSH療法などの取り外しの矯正装置

に分かれます。

 

取り外しの装置の場合、装置によって装着時間が変わりますが、SH療法だと1日8~10時間、床矯正では最低12時間以上、14時間を目指してもらいます。成人ではマウスピース矯正装置も取り外しの装置に入ります。

 

一方固定の矯正装置は24時間ずっとお口の中に入っています。取り外しの矯正装置は歯ブラシをする時には装置を外すのでこれまでと変わらず歯ブラシをすることができますが、固定の装置は装置をつけたまま歯ブラシをするので今までよりも歯ブラシが難しくなります。

 

乳歯のころから虫歯を繰り返し作っているような子供の場合、固定の装置をつけて歯ブラシがより難しくなってしまうので虫歯のリスクを上げてしまうことになります。そうなると歯並びはよくなったが虫歯だらけの歯になってしまい本末転倒です。

 

つまり虫歯のリスクが高い場合、固定の矯正装置を選択できない場合が出てきます。当院では子供の場合できるだけ負担を少なくするために取り外しの装置を選択はしますが、固定の装置でないと治療が進められないケースや状況が出てくることもあります。そういった時に虫歯のリスクが高いために治療が選択できないといったことが起こります。

 

そうなると本来はここまで治療をしたいといったときに、そこまでできないといったことや、治療そのものを始められないといったことが起こります。取り外しの装置はなんでもできる装置ではなく、それぞれの装置コンセプトに基づいた使い方でその目的を達成するものです。装置でできないことがあれば他の方法が必要になることがあります。

 

③根の治療や虫歯の治療をした乳歯は早く抜ける傾向があります。

根の治療や大きな虫歯になった乳歯は、同じ部位の反対側の歯よりも早く抜けて生え変わる傾向があります。これは虫歯に感染した乳歯を体が異物と判断すると生え変わりが早く進んで排除されるようです。

 

こういった乳歯があると通常の生え変わりの順番と変わってきます。治療計画の中で不安定要素になってしまいます。例えば装置の維持に使う乳歯がそれだと装置を修理したり新しくする必要が出てきます。また本来の生え変わりの順番が変わることで先に生えるべき歯のスペースを使ってしまったりして新しい問題を作ってしまうこともあります。

 

治療しているから大丈夫ではなく、治療をしていてもリスクになってしまうということです。

 

④何よりこれから生えてくる大人の歯は一生使っていく歯です。

一昔前は「乳歯は抜けるので虫歯になっても構わない、永久歯が生えてきたら歯ブラシをすればいい」といったことを思っている両親がいました。しかし虫歯は細菌による感染症であり、また食習慣や間食などの生活習慣と結びついていることから、永久歯が生えてきても生活の問題を改善しなければ口の中の環境は変わりません。

 

せっかく矯正治療をしても虫歯だらけの歯であれば意味がありません。6歳前後永久歯が生えてきたら虫歯について考えるのではなく、子供の虫歯のリスクをそれまでにコントロールできるようになる必要があります。もし乳歯の時に虫歯ができたりしているようならば治療してハイ終わりではなく新しい虫歯を作らないためにどうすればいいかを考えないといけません。

 

またいざ治療を始めようと思っても、怖がってできなかったりすれば練習から始めないといけません。そういった意味でも歯科医院に定期的に通いながら虫歯のリスクの低減をして、歯医者に慣れてる必要もあります。レントゲン一つとるにも4歳でも問題なく取れる子供もいれば10歳近くになってもとらせてくれない子供がいます。

 

⑤ある日突然矯正治療というのが出てくるわけではなく・・・

子供の矯正相談では矯正の費用や期間、どういった方法かといったこと以外にも今のお子さんの歯並びの状態、今治療をしたほうがいいのか?後ですると何が違うのか?といったことをお話します。歯並びによっては早い時期からアプローチが必要な歯並びもあります。しかしその時に虫歯だらけの歯であればまずは歯並びよりも先にしなければいけないことが出てきます。

 

そういった意味では定期的に虫歯のチェックや管理をしている中で、虫歯のリスクをコントロールすることを乳歯のうちにつかむ必要があります。もちろん理想論は毎日完璧な歯ブラシと、砂糖の入ったお菓子を食べなければいいのでしょうが現実的ではありません。多少歯ブラシを嫌がったり気が付いたら寝てしまう日があって、たまのお出かけでお菓子を食べることがあっても虫歯ができないラインの生活になっていないといけません。

 

 

そもそも取り外しの装置というのは逆に言うとつける気がなければ外してしまう装置です。子供の生活の管理ができないようであれば、装置を渡しても装着時間が足りない、毎日つけないとなってしまい治療が進んでいきません。虫歯の管理ができないけども装置の管理ができるという保証にはなりません。

 

そういった意味でも「何かあったら歯科医院にいく」ではなく、何かなくても歯科医院いくという感覚が必要になってきます。

虫歯一つとっても、

虫歯がないように思うが診てもらうのか

なんか黒いところがあるから診てもらうのか

穴が開いたから診てもらうのか

痛くなったから連れてきたのか?

はたまた歯科検診でチェックされたら来るのか?

 

このうち痛くなってからとか穴が開いたから来るといった方は、子供の矯正治療をするときにちょっとリスクがある可能性が出てきます。治療の選択肢が狭まることでできる範囲が限られたり、状況によってはそういった虫歯の管理ができるようになるまでには治療ができない可能性が出てきます。

 

まずは虫歯ができないように管理をしっかりしていきましょう。

 

 


ただ歯科クリニックでは矯正治療の無料相談をしています。

無料相談では費用や期間だけでなく、患者さんの現在の今の状態、なんでこうなってしまったのか?そういったことを話します。矯正の無料相談は、診療日のどの時間でも対応していますが、必ず予約して来院してください。

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