【2018年11月27日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近い ただ歯科クリニックです。
初めての方はブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
もくじ
⓵最近「ハイハイ」ほとんどしないで立ったという話をよく聞きます
②「ハイハイ」の前にまず「ズリバイ」
③ズリバイからのハイハイ
④●mazonの転倒防止のリュックのCMの問題点分かりますか?
⑤トトロのメイちゃんと千と千尋の神隠しの千尋の違いわかりますか?
⑥雑巾がけをするときに考えてみると?
⑦不安定な立ち方は不安定な噛み方になってしまいます。
⑧トトロに子供があったらどうしますか?
⓵最近「ハイハイ」ほとんどしないで立ったという話をよく聞きます
よく赤ちゃんがハイハイほとんどしないで立ってしまったという話を聞きます。子供が立ってくれると嬉しいのでなんとなくハイハイなんかしなくていいのかと思ってしまいますが、本当にそうでしょうか?そもそもそういった考え方の人は立つための途中の過程としてのハイハイと見てしまっているようです。跳び箱を4段いきなり飛べたから、3段は飛ばなくていいやみたいな感じでしょうか?
今日はそのハイハイの本当の目的についてお話をしていきます。
②「ハイハイ」の前にまず「ズリバイ」
ハイハイといっても細かく分けると前段階があります。
ズリバイです。
ズリバイはまだ足の力が十分でない頃に上半身のみで体を動かしていきます。とはいっても実際にやってみるとかなりきついはずです。ズリバイは上半身の力と体感を鍛えるための運動です。この時に首を持ち上げるようになるので首の筋肉がつくことも大事です。腕の力や首を持ち上げる背中の筋肉そういったものを鍛えるための大事な期間です。この後に足がついてくるのがハイハイです。
そもそもここで上半身の筋肉がしっかりついてない、もしくは首を持ち上げる筋肉がないとハイハイをしようにもできません。ハイハイをしない原因のひとつになります。
③ズリバイからのハイハイ
ズリバイである程度上半身や首の筋肉がついてくると次にひざが立ってきます。膝で立ってきたときに腕がしっかり体を支えられる筋肉がつくこと、この状態で頭が安定する筋肉がないとここまでもこれません。
もうズリバイの時期とは違ってこのころには首がしっかり体に対して安定した状態における筋肉がついているわけです。
さらにここから足先を使っていくようになります。
ポイントは足指を使うことです。かかとはつかないでつま先を使う。これすごく大事なんですね。
ご自身で雑巾がけやってもらうとわかりますがつま先でやるはずです。かかとをべったりつけて雑巾がけは難しいです。赤ちゃんも同じでこの時につま先、足の指で体を支えていくことを覚えていきます。こうして徐々に足の筋肉の使い方を覚えていく中で立っていくわけです。
この姿勢から立つ練習をする分には、倒れるときも前に倒れます。またズリバイで手の力がついていれば倒れるときにも手がつけます。頭を支える筋肉もついていれば立っても頭の位置が動かないので安定します。この時に頭を支える筋肉がついていないと不安定になります。
④●mazonの転倒防止のリュックのCMの問題点分かりますか?
最近●mazon(一応企業名は伏せますが)のCMで子供が後ろに倒れるのが危ないから転倒した時に頭を打たないようにリュックをしているのがありますがあれの問題点分かりますか?
多分あの子ハイハイしていないんですよね。
先ほど話したようにハイハイしていると足指に力をつけていくようになります。一方ズリバイからハイハイをしないですぐにつかまり立ちをしてしまうと、まず頭が支える筋肉がなく不安定です。そして前足に力が入らないで重心が後ろに行くので後ろに倒れます。ハイハイから立ち上がる子供は立てなければ前に倒れます。後ろに重心が行くことはありません。
歩行器も安全ですが逆に言うと危険な後ろ重心にしても倒れないので正しいバランスをとれなくなります。手押し車の方がいいですよね。あれも前重心です。あの●mazonのCMは一見よさそうですし、あれをつけるとかわいいのですが、子供が昔から後ろに転倒していたら昔から子供に何か背負わせていたでしょうし、あれを背負ったらさらにバランスが悪くなりそうです。
⑤トトロのメイちゃんと千と千尋の神隠しの千尋の違いわかりますか?
ジブリアニメのとなりのトトロのメイちゃんは設定では4歳です。
一方千と千尋の神隠しの千尋は9歳です。
トトロの序盤の引っ越しのシーンでメイちゃんは大人たちの真似をして雑巾がけをします。
一方千と千尋の神隠しで千尋は働き始めたときに雑巾がけを上手にできません。
昭和初期のトトロと、最近に近い設定の千と千尋の神隠しの違いはあっても4歳にできていることが9歳にできないわけです。
結構大問題なんですよね。あのシーン。
でも千尋だけじゃなく小学生になっても雑巾がけができない子供って結構多いわけです。でもそもそもハイハイをしてこないハイハイをするための筋肉がないまま成長したらできません。
⑥雑巾がけをするときに考えてみると?
雑巾がけをする時にはやってみるとわかりますが、口を開けるよりもしっかり噛んで食いしばったほうがやりやすくなります。同じようにズリバイやハイハイをしているときにはしっかり噛み合わせる筋肉をつけていくわけです。それがないまま立ってしまうと、頭が不安定であれば下の顎も不安定になってしまい乳歯が生えてきてもかみ合わせが安定していきません。
写真を見てもらっても足の指に力がしっかりかかって、かかとは完全に浮いています。初めからかかとをつけて立ってしまうのを覚えてしまうと小学生に位になっても千尋と同じように雑巾がけができなくなります。
⑦不安定な立ち方は不安定な噛み方になってしまいます。
ガチっと噛んだまま前の方に倒れて見ると前歯が強く当たります。
ガチっと噛んだまま後ろに倒れると奥歯が強く当たります。
しっかり体幹や上半身の筋肉がつかない、頭が支えられない、足でしっかり立てない子供に合わせて乳歯は不安定な体に合わせて悪いかみ合わせになっていきます。1回そういった悪いかみ合わせになってしまうと、仮に後から足りない筋肉や正しい立ち方になってもかみ合わせが一回決まるとそこから動いてくるのは難しくなります。
なにより頭を支える筋肉が不安定で、かみ合わせも不安定であれば、離乳が始まっても上手に噛んでいくようになりません。極端に言うと頭が支えられないということは、ちょっと硬いものを噛む時に力を入れても頭が動いて力が入らなくなります。噛んでなくても丸のみしたりすれば口の中には入っていきますが、それでは正しい顎の発育はしていきません。
確かに最近では和室、畳の部屋がないとか、すぐにつかまれるテーブルやソファーがあって、何より立つとお母さんもお父さんもうれしくなるのでズリバイ~ハイハイの流れを飛ばしてしまいますが、柵などを作り部屋の中にそういったスペースを作ったりしてしっかりとハイハイをさせることが大事になります。
⑧トトロに子供があったらどうしますか?
結局メイちゃんはこう一体連の動きができて、体幹もしっかりして、足の指使っているので、森の中で寝ているトトロを見つけたらよじ登れるわけです。コマに乗っているトトロにしがみつけるわけです。
多分千尋はトトロの体をよじ登れないし、つかまれません。
子供さんがトトロに出会っても「ママー登れないよー」
とか
コマに乗ってるトトロにしがみついて落っこちて大怪我しちゃってもいいでしょうか?
トトロにそんなに出会えることもないですが、もしも出会った時のためにもしっかりした成長をしておきましょう。
お子さんの歯並びが悪くなる癖や呼吸、食事などの生活の問題があります。きれいな歯並びを願うお母さんの思いだけでは正しい発育はできません。問題は口がぽかんと空いている子供に「口を閉じなさい」といっても解決しない様々な間問題が絡み合った複雑なものです。
子供の歯並びを悪くする癖・生活・食事について考えてみませんか?
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