【子供の歯並び予防7】もう悩まない!子供の指しゃぶりの止めさせ方


【2017年7月19日 6:00 PM更新】

こんにちは

仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。

初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。

 

昨日に続いて指しゃぶりのお話です。

まだ読んでいない方は昨日のブログを読んでから今日のブログを読んでください。

指しゃぶり

もくじ

①昨日のブログのおさらいから

②まず最初にご注意ください

③原因から見た指しゃぶりの対処法

③-1 ストレスを逃がすために指しゃぶりをしているお子さん

③-2 手の発達が悪いお子さん

③-3 寝ているときの指しゃぶりは呼吸の問題

④まとめ

 

 

①昨日のブログのおさらいから

さて昨日は

3歳までの指しゃぶりは問題がない

ということと

3歳以降はやめさせるようにした方がいい

ということをお話ししました。

3歳までは指しゃぶりをするのは問題にしなくていいです。この時点で乳歯の歯並びが指しゃぶりによる影響があったとしてもまず本人にいっても理解してくれない。それなのにお母さんが注意をし続けることで本人にもストレスがたまりますし、お母さんも疲れてしまいます。

 

②まず最初にご注意ください

さて今日は指しゃぶりの辞めさせ方というお話になるのですが

まず最初に

お子さんごとで原因は違います。今日はあくまで大きなな意味でのお話をします。
個別のケースにすべて対応するものではありません。ご注意ください。

具体的に治していくのは専門の方の診断などを受けた上で行うようにしてください。

 

③原因から見た指しゃぶりの対処法

指しゃぶりになった原因があるからそれに対処をして結果として指しゃぶりを止めれるようになります。なんでしているのかを見つけることが大事です。

まず多いのは

③-1 ストレスを逃がすために指しゃぶりをしているお子さん

こういった子供の場合、例えばお母さんに怒られた、自分の思い通りにいかなかった、幼稚園や学校でなんかあった、そういったときに指しゃぶりをします。そういったストレスを指しゃぶりで逃がしている子供にに「やめなさい!」といっても逆効果になります。さらにストレスをためてしまいます。

注意をすることでストレスになる

 

じゃぁすぐ環境を変えろということではなく、普通の子供は泣いたり、体を動かすことなど指しゃぶり以外のことでストレスを逃がします。そういった他のストレスの逃がし方をお子さんが子供と見つけることが大事です。ストレスを逃がす方法を子供が持つのを止めさせてはいけません。

 

ストレスで指しゃぶりをする子供では、幼稚園や小学校に入ってすぐやクラス替えなどがあったりするとストレスで指しゃぶりが増えたいする子供もいます。そういった場合も慣れてくるのを待つしかないです。

 

③-2 手の発達が悪いお子さん

これ、指しゃぶりの予防の話にもなりますが、指しゃぶりがしやすい環境があるんですね。

普通お子さんはハイハイをしてからつかまり立ちをしていきます。ところが最近のおうちはハイハイするようなスペースや和室がない。すぐつかまれるようなイスやテーブルソファーなどがあるので「ハイハイをしないお子さん」が増えています。

 

実はハイハイはとても大事で、今日はその話ではないので詳しくは話しませんが、どうしても「立った!立った!」と立ってしまうことに目が行ってしまいハイハイをさせないで立たせてしまうことが多くなっています。部屋の中でハイハイをするような和室が少なかったり、逆にソファーとかつかまりやすい物があったりする部屋の中の問題もあります。

 

ハイハイをしているときは指しゃぶりしてる暇ないんですね。指をしゃぶっていたら四つん這いできないからハイハイができないので。逆に立ってしまうと手が暇になってしまい指しゃぶりしやすくなるわけです。

実はこのポイントを逃して、指しゃぶりをしやすい環境にしてたというパターンもあります。

 

折り紙で遊ぶ子供

 

他にも手の起用・不器用ではなく本来必要な成長のために手を正しく使っていない。そういったことでも手の感覚が弱いということで指しゃぶりをしているお子さんがいます。

 

例えばつかみ食べをあまりしていないで最初からフォークやスプーンで自分で食べる練習をしたとか、クレヨンや鉛筆でお絵かきをしないでスマホやタブレットでやっているとか。5本の指でしっかり持った感覚で何かをするのと、触らないでフォークなどで食べると食べ物の「硬さや柔らかさ、熱い冷たい」などの情報が入ってきません。鉛筆やクレヨン、マジックなど持った者の太さや感触、書いた時の紙質などの様々な情報に対して、画面をタッチしているのでは指に入る情報量が違います。

 

砂遊びとか粘土とか、折り紙とかあやとりとかそういった遊びも指しゃぶりをしている子には苦手な子が多いです。そういったことも「手」を使わないことで刺激が足りないで、感触が違うものに違和感を覚えてしまう傾向になった結果嫌がったりします。そういった本来たくさん入れるべき指への刺激が少ないと、指をしゃぶることで何とかしようとしているのです。

 

解決法はそういった手を使った遊びをして刺激を与えていくと徐々に減っていきます。

 

 

③-3 寝ているときの指しゃぶりは呼吸の問題

他に多いのが日中はしないけれど寝ると指をしゃぶる、指しゃぶりをしないと寝れないというお子さん。

 

これは寝ているときの呼吸の問題があることが多いです。単純に鼻呼吸のお子さんは仰向けで寝ますし、口呼吸のお子さんでは横向きやうつぶせで寝ます。その時に寝ている姿勢と呼吸があってなければ苦しいので、指を口に入れることで呼吸を何とかしようとしたりします。寝る姿勢が悪いのは他にも枕があっていないとかそういったこともあったりします。あと舌の位置が悪いとかもそうです。そういったお子さんはいびきとかもでてきます。

 

なので寝ているときに指を外してもまたしますし、苦しいのでやめましょう。大事なのは正しく寝れるようにいろいろ試してみたり、呼吸の問題があればまずは正しい鼻呼吸にするのが大事です。こういったお子さんの場合既製マウスピース矯正装置を寝ているときに入れると舌の位置も正しい位置に行くので指しゃぶりをしなくなったりします。(どのみち装置が入っていれば指が入らないですが・・)

 

 

 

④まとめ

今日は代表的な3パターンのお話をしました。

もちろん実際はもっと複雑にいろいろなことが絡んでいます。

大事なことは

「指しゃぶりはいけない→やめなさいと注意をする」

というのは解決策ではないということです。特に頻繁に注意をすることでお母さんもお子さんもストレスを抱えてしまって疲れてしまう方がよくないことだと思います。

 

 


また日本小児歯科学会では

指しゃぶりに対する考え方

ということでこういったページがあります。

こちらも参考にしてください。


追記:2023年5月

こういった指しゃぶりのような癖以外にも「食べる」機能の問題がある子供の一部は2018年から「口腔機能発達不全症」という病名で保険診療での治療の対象になることがあります。ただし、歯並び・かみ合わせの問題がある場合矯正治療と同時に行うのは混合診療になるので当院では矯正治療の中で指導をしていきます。

 

まずはご相談ください。

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プレオルソやT4Kなどの既製マウスピース装置は寝ているときをメインに行う正しい機能を獲得する装置です。乳歯の歯並びの3~4歳前後のお子さんでも負担が少なく装着をすることができます。

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注意事項

*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。

*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。

*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。




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