【2017年9月20日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
今日は生えてきた大人の歯が白いところがあるのって虫歯なのか?というお話です。
もくじ
①前歯の白いのは虫歯ですか?
②ホワイトスポットはどんな状態なのでしょう?
③間食をしないことが大事です。
④口呼吸が原因のお子さんもいます。
⑤すぐに削ったりはしないで経過を見ます
①前歯の白いのは虫歯ですか?
生えてきた大人の歯の一部が白くなってしまうことがあります。
これはホワイトスポットといって虫歯ではないのですが、要注意の状態です。
虫歯といってもある日突然歯が溶けるわけではありません。
人は必ず何か食べるとお口の中が酸性になって、その時に一緒に歯の表面が溶けます。
この歯が溶けることを脱灰といいます。
その後1時間から2時間ぐらいたっていくうちに唾液の力で歯が修復されて元に戻ります。
この元に戻るときをキシリトールガムのCMなどでいう再石灰化といいます。
人の口の中は何かを食べるたびにこの溶けて戻って、脱灰と再石灰化を繰り返しています。
②ホワイトスポットはどんな状態なのでしょう?
ホワイトスポットはこの溶けている状態が強い状態です。つまり簡単に考えれば
1、歯が溶けっぱなしになっている
か
2、溶けた歯が戻りづらいか
といったことになります。
③間食をしないことが大事です
溶けて戻ってを繰り返している中で、戻る時間がある程度かかります。その間にまた間食をしたり、いつも何かを食べているような場合
歯がいつも溶けている状態になります。
特に生えたての永久歯というのはまだ歯質が弱いのでホワイトスポットができやすいです。
永久歯が生えてきてホワイトスポットができた子供の場合
①永久歯が生えてきてから食生活に問題が出てきたか
②それまでも食生活に問題はあったけれども歯質がある程度強くなっていたので症状が出ていなかった
という可能性があります。
改善するためには
間食をできる限りやめる、朝昼晩でしっかり食べる習慣づけが大事になります。
お子さんによってはスポーツを始めて水分補給をするようになったらホワイトスポットができたということもあったりします。そういった場合は麦茶に変えるとかそういったことが必要になります。
④口呼吸が原因のお子さんもいます
もう一つは溶けた歯が戻りづらい。
これは唾液の性質的なものもあったりしますが、多くは口呼吸で口が乾燥しているのが原因だったりします。
口呼吸で口の中が乾いていれば唾液が足りないので歯の表面が戻りづらくなります。写真のように口をあいているときの唇のライン上にホワイトスポットができたりします。口呼吸で唇が乾燥すると夏でもカサカサでリップクリームを塗らないといけないように、歯の表面もカサカサになってしまうようなものです。
つまり治療法は口を閉じて鼻呼吸になることだったりします。ただし口だけ閉じてといっても呼吸がすぐ改善されるわけではないので時間がかかります。
必ずどちらかというわけではなく、口呼吸で間食が多い子供もいます。
⑤すぐに削ったりはしないで経過を見ます
よほど気にならなければ、経過観察という形で見ていくようにただ歯科クリニックではしています。
大丈夫ということではなく、白い部分が小さくなっていく人もいれば、そのままの方もいますし、大きくなって行ったり歯がかけていく人もいます。
「見た目が気になるから削って詰めてほしい」という方がたまにいますが、原因が除去されずに、白い色が気になからといってそこを削って詰めても、原因がそのままでは詰めた周りの歯質がまた白くなっていく人もいます。そうなると削って詰めてを繰り返していくだけです。
経過もただ見るのではなく、改善できる間食や呼吸などの生活習慣の改善や、フッ素を使った歯磨き粉やキシリトールのガムなどでの歯質の強化をしてもらったり、診療室での高濃度のフッ素塗布やレーザーなどでの歯質強化も必要になります。
CMでもやっていいるようにキシリトールガムには再石灰化、つまり溶けた歯を元に戻す力があるので食後とかに噛んでもらうことが大事になります。またフッ素も歯磨きで使うだけではなく、ホワイトスポットの場所には塗布をしてそのまま口をゆすがないで寝てできるだけ口の中に残すことも効果的になります。
ただしこういったことよりも基本は生活改善、間食を少なくするとか鼻呼吸にするといったことが大事になります。
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注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
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