【2017年10月3日 6:00 PM更新】
こんにちは
仙台市泉区・富谷市からも近いただ歯科クリニックです。
初めての方はこのブログの簡単な注意事項こちらの記事に目を通してください。
子供の矯正する際によくある質問が
いつまで来ないとダメですか?
というのがあります。
もくじ
①スペースがなくて歯並びがガタガタいなっているケース
②下顎が後ろに下がった出っ歯・上顎前突の場合
③反対咬合・受け口の場合
④成長期の矯正は成長が終わるまで経過を見るのが基本です。
小児の矯正で、
①スペースがなくて歯並びがガタガタになってるケース
12歳臼歯が生えてしっかり噛みあうまで
経過を見る必要があります。
これは12歳まで積極的に歯を動かすということではありません。スペースの問題は9~10歳の犬歯が生えるまでに前歯を並べる必要があります。まずはその時期までに前歯4本の大人の歯を並べられるかどうかが大きなポイントになります。その後の犬歯より後ろの歯のへ変わりの経過を見ていき最後に6歳臼歯の後ろから親知らずではなく12歳臼歯という必ず生えてくる奥歯が生えます。その歯が問題なく噛みあったら終わりになります。逆にそこまで問題なく経過しても12歳臼歯が正しい位置に生えてこないとかみ合わせがずれたりすることがあります。
とはいっても実際は12歳臼歯が生えてくるのは必ず12歳ということではなく前後1年くらいの幅があります。
ただ実際は
中学生になると部活などで通院が難しくなります。
なので生え変わりの遅いお子さんの場合そこまでチェックできない可能性があります。
もう一つは中学生になると通院が難しくなることがあるのでそこまでに大きな治療は終わらせたいです。例えば小学校六年生の今くらいの10月くらいに矯正をしたいといっても小学生のうちに終わるのは難しいことがほとんどです。その場合治療途中で中学生になってから来れなくなるのであれば一番困ります。それならば中学生になって通院ができるのがはっきりしてから治療を開始した方がよくなります。そういった理由もあるので
歯を積極的に動かしたりするのは小学生のうちに一度終わらせるところまで行きたいです。
②下顎が後ろに下がった出っ歯・上顎前突の場合
出っ歯・上顎前突のうち70%の下の顎が後ろに下がっていることで上が出ているように見えるケースの場合、積極的に歯を動かすのは先ほどもお話しした通り小学生のうちに終わりにしたいです。そのうえで、顎の位置というのは、12歳臼歯が生えてかみ合わせがくる2~3年後に落ち着きます。それまでは逆にまた下がったりすること上がります。歯のスペースの問題はもちろん、前後関係も改善していても、
15歳前後までは経過を見る必要があります。
この時期まで積極的な治療をすると言うよりも、積極的な治療は小学生のころまでに終わらせて、中学生になって忙しければ夏休みや冬休み春休みなどの時間が取れるときに来てもらい経過だけ見るということです。
③反対咬合・受け口の場合
反対咬合の場合は積極的に歯を動かす時期は10歳前後の上の顎の骨の成長が終わるころまでになります。その後経過を見るようになります。他の歯並びと違い反対咬合はこの10歳過ぎてから身長が伸びる時期に下の顎が前方に出てきます。経過としては
身長がしっかり止まるまで見る必要があります。
逆に言うと身長が止まるまでは現在の状態から下の顎が前方に出てくる可能性があるということです。
身長が止まるのは女子だと16歳くらい高校生になって止まってきますが男子の場合20歳近くになっても身長がまだ伸びることもあります。そのころまでは下の成長がまだあるということです。
逆に大人になってから抜歯や外科処置などで治療をする場合もそのような身長が止まってからになります。中学生くらいに抜歯をして歯を並べてもそこから身長が伸びるのであればまた下が前方に出てきます。
できる限り中学生や高校生の頃の忙しい時期に積極的な治療は避けたいですが、必要になってしまう場合もあります。
反対咬合の場合どうしても長期に経過を見る必要があります。
④成長期の矯正は成長が終わるまで経過を見るのが基本です
積極的な治療はできる限り早く終わらせましょう。
中学生以降は来院が難しくなる可能性があります。積極的な治療をするのであればは小学生のうちに終わらせるのが理想です。
経過は歯並びによって変わりますが適切な時期までみましょう
中学生以降は休みや来れるときに何か月に1回は来院をして経過を見せましょう。何らかの問題があれば早いうちに対処をすることで問題が複雑になることを防ぎます。
もしくはそこまで長い期間通いたくないというのであれば
全部大人の歯になってか専門医の先生のところで全部大人の歯になってから抜歯や外科処置をして矯正するのも一つです。
その場合は成人と同じで、成長がないので、決まった期間で治療が終わります。ただし大人の歯にすべて変わるのは中学生以降です。中学生や高校生の忙しい時期に矯正治療に通えるのであればそれでもいいと思います。
成長途中の矯正治療は成長が終わるまでは経過を見る必要があります。
矯正治療には成長期に成長の力を利用して行う矯正と、成長が終わってから行う大人の矯正があります。どちらが正しい、間違っているということではなくどちらを患者さんが選ぶかです。
まずはご相談ください。
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ただ歯科クリニックの床矯正を行っています。6~7歳の前歯の生え変わりの時に治療を開始すると、お子さんの成長する力を利用できて歯を抜かずにスペースを作ります。取り外しの床矯正は学校生活に負担をかけないで、家にいるときと寝ているときに装置をつけてもらいます。9~10歳の犬歯の生え変わりが始まるまでにスペースを作って前歯を並べられるかが床矯正成功のポイントです。
ただ歯科クリニックは一般社団法人 日本床矯正研究会の会員です。
SH療法は狭窄した歯列を正常にする治療法です。歯列が狭窄していることで起こるかみ合わせや歯並びの問題を改善しする機能を重視した矯正治療です。1日8~10時間の装置の装着でいいので、学校が忙しい中学生や高校生、仕事がある社会人の方にも負担が少ない矯正治療です。
「SH療法」HPのSH療法を受けられる歯科医院にただ歯科クリニックも掲載されています。
注意事項
*このページはただ歯科クリニックのブログです。あくまでも当院のの考えに基づいて書かれているもので、他院では診断・治療法・介入のタイミング等は違うことがありますのでご注意ください。
*このページの内容を無断で使用することは固くお断りいたします。
*医療法の改正に基づき術前術後の写真は掲載してません。無料相談時に類似症例を用いて説明をさせていただきます。
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